大谷亨のレビュー一覧

  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    かなり面白かった。旅行記としても面白いし、登場する現地の人の行動や言動も面白い&興味深いし、たくさん載せられてる写真も面白いし、中国の民間信仰も面白いし、著者の文章もクスッと笑えて面白いし、読んでてずっと面白くて嬉しかった。
    この本に出てくるような信心深い日々の生活やお祭りには、自分を含め周りの現代日本人には見られない健気さがありなんか羨ましく感じる。
    ニワトリの血を飲んだ著者はその後何事も無かったのか気になりすぎる。

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    2026年10月03日
  • 中国の死神

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    藤乃屋書店のイベントにて購入
    中国映画7.31に白黒のとんがり帽子を被った人が出てきて、あれは何だろうと思っていた所、この本に出会った。内容は、まさに無常研究の最先端だ。

    フィールドワークのコツは参考になるし、現地でのエピソードも面白かった。

    信仰についての研究は難しいというイメージだったけど、無常のように廟に像があったり、昔の冊子に絵が残っていると意外と目に見えるものとして採取可能なんだなあと気付いた。

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    2026年09月23日
  • 中国の死神

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    昔読んだ漫画に無常が出てきて気になっていたのだ。中国のものは何でも数千年歴史があるのかなってつい思ってしまうけど、化合物的に後年出来上がっていくものもあるんだね。
    フィールドワークと文献から起源と正体を探っていくのは楽しい。旅行記パートも怪しくて楽しい。いつまでも楽しい中国でいてほしい

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    2026年09月17日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    なんと民俗学のフィールドワークをTikTokの動画検索により進めて行くと言う。
    中国国内には専用のTikTokが運営されており、そこには中国全土から、都市部から田舎まで老若男女が投稿する様々なお祭りなどを映した動画が存在する。
    中国民俗学を専門とする著者は、文献だけでなくTikTokをも駆使して、論文にも載っていないまだ見ぬ中国のローカルな神様たちの信仰の原点を探してゆく。
    興味のある動画があれば、投稿主にアポを取り現地まで赴く。その道中や現地でのレポートはとても面白い。
    中国のお祭り(正月など)は爆竹を鳴らしまくるというめちゃくちゃ偏ったイメージしかなかったが、どういった理由で爆竹を鳴らすのか(鳴らすようだ)、どうしてあんなに装飾が派手なのか、他にもお供えものにどういう意味があるのかなどなど、もっといろいろ書いてあるのだがそれらの情報全部が新鮮でとても興味深かった。本書で軽く文化に触れることで、なんだか全然知らない中国の人たちがとても身近に感じられた。
    知れば知るほど豊かな国なんだ面白いなと思った。
    どれも面白かったけど、大黒天の話とお盆フェスの話が特に好き。
    本書が面白かったので、著者の他の本も読もうと思う。

    以下目次

    はじめに
    フィールドワークのしおり
    第一章 逆立ち張五郎を探せ!
    第二章 張五郎にチラつく鬼の形相
    第三章 セクシー九尾狐に魅入られて
    第四章 タイの神秘とセクシー九尾狐
    第五章 大黒天の逆輸入
    第六章 お盆フェスの聖と俗
    第七章 闇に惹かれる人々、増殖する無常
    第八章 中原に花咲く無常信仰
    おわりに

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    2026年08月25日
  • 中国の死神

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    中華文化圏の民間信仰にて崇拝される神・無常について解説した書。異形の死神である無常の多種多様な様相を文献調査やフィールドワークを踏まえて紹介すると共に、その起源と変遷の歴史について考察する。
    本書は、著者の博士論文『無常鬼の研究―<精怪>から<神>への軌跡』をベースに書籍化したものである。中国並びに東南アジアの華人文化圏にて信仰される神――無常。死者の魂を冥界へと連れていく「勾魂使者」であるこの神格は、そのおどろおどろしい容貌とは裏腹に今日もなお民間信仰の場では人気を博している。本書はそんな異形の鬼神である無常について紹介すると共に、その起源から今日の姿に至るまでの変遷史を追った書物である。様々な文献やフィールドワークの現場で登場するのは、時代や地域によって種々様々な形態をとる無常、その前身となる(没個性的な)勾魂使者、そして山魈や模壁鬼といった「魂を取る(惑わす)」諸々のバケモノたち。無常探求の果てに著者が見出すのは、アナロジーの重複に基づく鬼神と妖怪の混交、権威を増大させるための神化が為される民間信仰のダイナミズムであった――。
    『中国TikTok民俗学』の著者の前著に当たる本書は、著者の中国民間信仰研究の原点となる無常を扱ったものである。中国の多様な民間信仰の現場を活写する著者の姿勢は既に本書の時点で確立されているといっても過言ではなく、多数の図版や写真で紹介される無常の姿は見ているだけでも面白いものとなっている。各論の合間には著者のフィールドワーク中での出来事を記した紀行も挟まれており、研究書としてだけではなく読み物としても楽しめる一冊。

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    2026年08月10日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    中国の大きさと大味さと神秘を感じられる!めちゃくちゃ面白かった。目次と見出しを読んで面白いと思った人は絶対に買うべき。
    『中国の死神』も読もう〜!

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    2026年08月03日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    中国の民間信仰を巡る民俗誌。
    著者は自身のことを茶化しながら、とてもとっつきやすい視点で紹介してくれる。少し前に読んだ『バッタを倒しにアフリカへ』を思い出す軽妙な語り口で、とってもおもしろかった。
    こういう中国に辿り着くって、軽く書いてるけど本当に大変だしスゴいこと、うらやましい、そしてありがとう。

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    2026年06月20日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    最高に面白い内容。こういうフィールドワークが自分もやりたかった。中国だけではなく、タイやマレーシアの華僑にまで広げて民間信仰を深掘りしていて面白すぎるし、羨ましかった。

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    2026年06月17日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    登場するみなさま面白すぎる笑。
    お盆フェスの所は臨場感たっぷりで一層 面白かった。日本でも祭りの時は屋台でたりするけど、意味わからんショーはない…と思う笑
    とにかく何でもありワールド全開で、とても興味深かった。

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    2026年06月11日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    中国には何度も行ってるけど、さすがに本に出てくるほどのディープな所は行けない笑笑
    おもしろかった〜。
    そもそも有名?とされてる「無常」も知らなかった笑

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    2026年06月02日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    現代中国の民間信仰において崇拝される神々について、レポ形式で紹介・解説した書。張五郎や聖人公媽といったローカルな神から九尾狐や和式大黒天といった新進のムーブメントまで、今日の中国に息づく民間信仰の実態をフィールドワーク時の体験談も交えて活写する。
    本書は、ウェブマガジン『ROARSIDERS' weekly』連載の「スリープウォーキング・チャイナ」コーナーの著者原稿を加筆・修正し書籍化したものである。思想・宗教の統制を敢行する共産主義国家であり文化大革命といった大規模な宗教排撃を経た中国において、民間信仰は(香港などの一部地域を除いて)ほぼ壊滅したと思われがちである。だが実際の現場においては、伝統的な信仰はもちろん新出の信仰も活況を呈する実にカオスな様相が広がっている。著者は動画投稿SNS(Tiktok, Douyin)を活用したフィールドワークによって現代中国で崇められる「珍神」たちを調査すると共に、それらの信仰の形態や様相を(フィールドワーク中の体験談も交えて)ユーモアたっぷりに紹介している。湖南・紀州にて崇拝される逆立ちの神・張五郎、タイ発祥のお守りに由来する「セクシー九尾狐」こと九尾狐仙、日本から逆輸入された和式大黒天に「お盆フェス」こと中元普渡(盂蘭勝会)で祀られる聖人公媽、そして中原地域や東南アジアにおける無常信仰――。仏教・道教の正統信仰ではない、市井の場において発生したこれら"異形"の神々の姿は単に面白いというのみならず、現代中国の民間信仰の「今」を映し出す鑑としても興味深い。いずれの調査も理論化・体系化まで至らぬ調査第一報の段階であるのは惜しいところだが、それ故にこれからの調査の進展が楽しみである。
    本文はフィールドワーク中の珍道中についても紙幅を割いており、学術的な本としてだけではなく紀行としても楽しめる。様々な意味で可能性を秘めた一冊と言えるだろう。

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    2026年05月03日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    どうやって見つけるかの話がすごい。国内版のTiktok別にあるのね。ともかく面白い。写真たくさん。すごい。イラストがもっとすごい。本当に時代というのは変わるのだなあ。この先もまた変わるのだろう。

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    2026年03月20日
  • 中国の死神

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    ネタバレ

    フィールドワークだけでなく過去の古い資料からも考察の材料を得ていて、多角的に捉えられていた。ほぼ聞いたことがない神様だったので意外性もなにもない気もするが、かなり信仰されている神がそんな薄弱な根拠(逸話)で成立しているのは興味深い。

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    2026年03月16日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    SNSで珍神を調べ現地で歴史と信仰を探索。セクシーな九尾狐、逆輸入大黒は「?」となる。だがそこには現世利益を重んじ、ダイナミックに形を変える柔軟さがあった。様々な発見は非常に面白く、珍妙としか言えないカラー写真の数々には思わず笑ってしまう。民俗学好き必見のルポ。

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    2026年02月22日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    面白すぎる。中国はお廟がたくさんあって民間信仰が盛んだ…というくらいは知っていたけど、今も実際に神懸かりするシャーマンなどがいて人々に日常的に慕われているんだ、というのを中々初めて知り、心底驚いたしワクワクした。
    遼寧省の道教寺院で、神懸かりしている一般男女がずらりと並んでいたというのはかなり圧巻だった。調べるとこのお寺はトリップドットコムでも紹介されているくらい観光可能な有名なお寺。行ってみたすぎる!
    和式大黒天の章などは、民間信仰が現在進行形で作られていく様がよく分かり大変興味深かった。

    バスが止まっていても乗合タクシーのおっちゃんに車に詰め込まれるとか、ホテルの前にいたおばあさんの紹介でめっちゃ解説&案内してもらえるとか、フィールドワーク中の細かなエピソードも秀逸。
    さまざまな障壁でそんなに思い通りにいかない、でもいろんな人が世話を(おせっかいを)焼いてくれてどんどん物事が進んでいく、中国を探検するあの高揚感を久しぶりに追体験できてとても楽しかった。

    「春の死神パン祭り」とか「神懸かるゲップ女とタンバリン男」「李爺さんのスパッツ事件」とか、筆者のネーミングセンスもいちいち面白い。

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    2026年01月31日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    ネタバレ

    中国版TikTok (抖音) で見つけた動画をもとに中国各地や東南アジアをめぐり、現地の民間信仰の様子を探るルポルタージュ。逆立ち姿のローカル神・張五郎、セクシーな九尾狐、日本式大黒天、聖俗ひっくるめたお盆の祭り (中元普渡、盂蘭勝会) 、各地で独自の進化をとげる死神・無常など、リアルな信仰形態の一端をうかがうことができる。そして、それは現在進行形で変化しているようだ。
    旅行記としても面白く、現地で新たな情報を得て、思いがけない展開を見せたりするのがいかにも中国らしい。


    以下は、漢族の宗教的宇宙観について。

    漢族の宗教的宇宙は上から、神が暮らす「神界」、人間が暮らす「人界」、鬼 (怨霊) が暮らす「鬼界」の三つで構成され、神は人間に福をもたらし、怨霊は人間に災いをもたらすとされている。

    一般的な神は「正神」と呼ばれ、祀られる廟は「正廟」と呼ばれるのに対して、怨霊もときとして「陰神」として「陰廟」に祀られる。正廟と陰廟の見分け方は簡単で、陰廟は薄暗くおどろおどろしい雰囲気をしている。

    陰廟には怨霊の管理を任された鬼界の神々(閻王、地蔵王菩薩、大士爺、城隍神など)も祀られる。無常も公式には鬼界の神とされ、陰廟に祀られる。

    (こうした背景があるので、マレーシアで訪れた関帝廟で正神の関羽と一緒に無常が祀られているのに筆者は驚いた)

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    2026年06月03日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    とんでも中国研究者によるフィールドワークレポート。

    中国の土着信仰の、ニッチでディープな側面をフルカラーの写真と図解でたっぷり見せてくれる。文体がノリノリ過ぎて、かつ有名人の名前がたくさん出てくるのが少し難しかった(テレビあんま見ないもん)けど、それに慣れればスイスイ読めます。

    中国に良いイメージがある人も悪いイメージがある人も読んで欲しい一冊。私も二年間暮らしてたけど、全然知らない世界が広がってました!

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    2026年03月26日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    結論は出ないが、フィールドワークと旅日記として面白かった。共産主義も文化大革命も近年の資本主義の波もそれほど中国を変容させていないのが感じられた。写真は前作から急激に綺麗になっている。マレーシアの無常の流行の研究だけでも次回あたりでまとめてもらいたい。

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    2026年02月23日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    中国の宗教民俗学を研究している著者が、中国のSNS「TikTok」から流れてくる民間信仰絡みの動画をもとに超ローカルな神様を調べる異色のフィールドワークブック。

    中国に逆輸入した日本の大黒天、タイの呪術師が中国人をターゲットに発明したセクシー九尾狐、逆さの神様張五郎など日本にいては絶対に知ることがなかった中国の神々にワクワクする。

    同時に、政府が認めた宗教以外は邪教と定められた中国においてしぶとく活動を続ける民間信仰の信者達の逞しさに感動を覚えた。

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    2026年01月19日
  • 中国の死神

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    各時代の政権や宗教団体に整備された神様然とした神ではなく、特定地域の庶民発・流転を繰り返してきた地元の信仰対象としての死神・無常と庶民の関わりを描く
    元々の由来がここで考察されている通りとしたらかなり格が上がりつつあるようにも見えるが、分身の取り入れなど今後も変化が見られそうで楽しみ

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    2025年06月23日