大谷亨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白すぎる。中国はお廟がたくさんあって民間信仰が盛んだ…というくらいは知っていたけど、今も実際に神懸かりするシャーマンなどがいて人々に日常的に慕われているんだ、というのを中々初めて知り、心底驚いたしワクワクした。
遼寧省の道教寺院で、神懸かりしている一般男女がずらりと並んでいたというのはかなり圧巻だった。調べるとこのお寺はトリップドットコムでも紹介されているくらい観光可能な有名なお寺。行ってみたすぎる!
和式大黒天の章などは、民間信仰が現在進行形で作られていく様がよく分かり大変興味深かった。
バスが止まっていても乗合タクシーのおっちゃんに車に詰め込まれるとか、ホテルの前にいたおばあさんの紹介 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「無常」という中国の死神の成り立ちや民間信仰の様子を研究する。研究書といっても、言葉は易しく写真も豊富なのでとても読みやすい。推論を立て、文献や現地調査を通じて、少しずつ謎が明らかになっていくという研究の様子が追体験できる。
「無常」という神様は、ノッポの「白無常」(表紙の写真)とチビの「黒無常」のセットで祀られるのが一般的で、中国や台湾の廟で見かける神像のなかでも特に印象的な外見をしている。道教では数多の神様が信奉されているが、その中でもメジャーな存在といえる。(ちなみに、台湾では「七爺」「八爺」とも呼ばれている。)
もともとは没個性的だった「無常」が、どのようにして現在の「白無常」よう -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前から中国の神様とか神話に興味がありました。
というのも、天帝とか西王母のような存在はあるらしいのですが、どうもそれと宗教や信仰が私の中で結びつかないのです。
でもまあ、死神から勉強してみるか、と思って読んだのですが、思っていたのとはちょっと違う展開になってしまいました。
著者がテーマとして追いかけているのが「無常」という死神です。
ここで中国の世界観が関係してくるのですが、神様は基本的に天にまします。
しかし、寿命が尽きそうな人間がいると、部下に「迎えに行ってやれ」と命じます。
なんと神さまの世界は階級社会で、しかも官僚制です。
上司である神さまに命じられて迎えに来てくれるのが勾魂使者で