作品一覧

  • 共感と距離感の練習
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    「わかるかも」が口癖のあなたへ。 【内容】 初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと―― 誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。 「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。 “共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。” ――「はじめに」より 自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。

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  • 1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい
    4.3
    1巻1,782円 (税込)
    「日記を書くことは、日本で生きているゲイ男性の1人としての「アクティヴィズム」でもあった」―― 新型コロナウィルス、東京オリンピック、元首相銃撃事件。著しい社会変化があった3度の夏、それでも生活は続いていく。迷い、怒り、喜び、苦しみ、考え、先へ向かう、注目のフリーランスライターによる3年間の日記.

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ユーザーレビュー

  • 共感と距離感の練習

    Posted by ブクログ

    「はじめに」を読んで、まさに「あぁ、わかる」と思ってしまい、とても気になっていた本

    著者の性的指向はもちろんこの本を読む上で切り離せないのだけど、異性愛者の女性であるわたしが読んでも「わたしも知っている感情だな」と思う心の揺れをたくさん見つけた
    その「わたしも知っている感情だな」と「わたしには知り得ない葛藤があるのだろう」が読書中ずっと混ざり合ってて、まさに、共感と距離感の練習や

    どうか、この本のセクシュアリティの部分だけが一人歩きして伝わってしまいませんように
    それはすごくもったいないことです

    自分の価値観や感情の「揺れ」の部分を人と話すことってあまりない うまく言葉にして話せないしわ

    0
    2025年02月03日
  • 共感と距離感の練習

    Posted by ブクログ

    シスジェンダーのゲイである著者による、クィアにまつわるエッセイ

    LGBTQとして一緒くたにせずにそのグラデーションをしる、なんてことは当然で、
    この本は、そのグラデーションの深さ多様さをまざまざと見せつけてくる
    普通などないのだし、異性愛者と言われることにドキリとした違和感を感じることから始めるしかない

    0
    2024年09月01日
  • 共感と距離感の練習

    Posted by ブクログ

    大部分でマジョリティ側である私の言動は、何度も誰かを誤解し、理不尽を押し付け、傷つけたまま突き放して来たんだろう。怖いと思ったし、このままじゃだめだと思った。もっと知りたいし関わりたい。

    0
    2024年08月24日
  • 共感と距離感の練習

    Posted by ブクログ

    決して”わかる”とは言えない、けれどわかりたい、そんな気持ちをずっと持っているからこそ、当事者のエッセイに触れて自分で考えること、感じようと思うこと、そんなことを続けていきたいと思った

    0
    2024年08月05日
  • 1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2020年からの3年間は、ゆっくりと、でも確実に日本が良くない方へと向かっているような実感を国民に芽生えさせたと思う。そんな3年間の一部を筆者が日記として綴った本。

    当時の自分は何をしていただろうか、と重ねながら読む部分もあったし、(自分も当事者なので)差別される側としての気持ちに共感できるところもあった。何より良かったのが、筆者の普段の生活や考えなどのパーソナルな部分に触れられたことだと思う。日記を読むということは本棚を見たり音楽の趣味を知ったりするのと同じように、その人のことを知れているような気がして楽しい。

    以下、好きだった本文。
    「世界が最悪の方にどんどん向かっているようで鬱々とし

    0
    2023年08月17日

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