小沼理のレビュー一覧

  • 共感と距離感の練習

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    ネタバレ

    個人的なことですが、昔から人に感情移入しすぎて辛くなることがよくある。これは私の長所でもあるけど、同時にずっと怖い。

    わかるはずがない他者の痛みや苦しみがわかるような気がしてしまうこと。私の経験や、勝手に想像したストーリーに当てはめてはいないか。もしそうならそれによって見落とすものがあるだろうし、加害にもなりうると思う。

    そもそも遠くの誰かの痛みを想像しては落ち込むことを日々繰り返してるのは、人としては悪くないかもしれないけど、健康じゃない。

    少し頭を冷やして、共感と上手に距離を取りたいと思って手に取った本。

    結果、知りたかった答えは書いていなかったけど、答えがないままに揺れ続けるよう

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    2026年04月28日
  • 共感と距離感の練習

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    「はじめに」を読んで、まさに「あぁ、わかる」と思ってしまい、とても気になっていた本

    著者の性的指向はもちろんこの本を読む上で切り離せないのだけど、異性愛者の女性であるわたしが読んでも「わたしも知っている感情だな」と思う心の揺れをたくさん見つけた
    その「わたしも知っている感情だな」と「わたしには知り得ない葛藤があるのだろう」が読書中ずっと混ざり合ってて、まさに、共感と距離感の練習や

    どうか、この本のセクシュアリティの部分だけが一人歩きして伝わってしまいませんように
    それはすごくもったいないことです

    自分の価値観や感情の「揺れ」の部分を人と話すことってあまりない うまく言葉にして話せないしわ

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    2025年02月03日
  • 共感と距離感の練習

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    シスジェンダーのゲイである著者による、クィアにまつわるエッセイ

    LGBTQとして一緒くたにせずにそのグラデーションをしる、なんてことは当然で、
    この本は、そのグラデーションの深さ多様さをまざまざと見せつけてくる
    普通などないのだし、異性愛者と言われることにドキリとした違和感を感じることから始めるしかない

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    2024年09月01日
  • 共感と距離感の練習

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    大部分でマジョリティ側である私の言動は、何度も誰かを誤解し、理不尽を押し付け、傷つけたまま突き放して来たんだろう。怖いと思ったし、このままじゃだめだと思った。もっと知りたいし関わりたい。

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    2024年08月24日
  • 共感と距離感の練習

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    決して”わかる”とは言えない、けれどわかりたい、そんな気持ちをずっと持っているからこそ、当事者のエッセイに触れて自分で考えること、感じようと思うこと、そんなことを続けていきたいと思った

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    2024年08月05日
  • 1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい

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    2020年からの3年間は、ゆっくりと、でも確実に日本が良くない方へと向かっているような実感を国民に芽生えさせたと思う。そんな3年間の一部を筆者が日記として綴った本。

    当時の自分は何をしていただろうか、と重ねながら読む部分もあったし、(自分も当事者なので)差別される側としての気持ちに共感できるところもあった。何より良かったのが、筆者の普段の生活や考えなどのパーソナルな部分に触れられたことだと思う。日記を読むということは本棚を見たり音楽の趣味を知ったりするのと同じように、その人のことを知れているような気がして楽しい。

    以下、好きだった本文。
    「世界が最悪の方にどんどん向かっているようで鬱々とし

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    2023年08月17日
  • 1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい

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    タイトルと表紙で選んだら大当たり。すごい良かった。ゲイのひとなんだー、と途中で気がついて表紙をよく見たら確かに。いろいろ違いそうだけど、近いところもありそう。ごはんの話で殿方二人暮らしのメニューだなって。

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    2023年01月28日
  • 1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい

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    誰かの日記は自分とは異なる現実や日常であって、それを読むことはそこには書かれていない自分のそれらの輪郭も浮かび上がるような気がする。そこには他者がいて、その人の人生がある、ということはなにか救いのようなやわらかな光のような暖かさを感じる。
    パートーナーや家族のことが書かれている日記には嫉妬ではないけど、羨ましさもある。それは自分が一人暮らしが長いからなんだろう。
    日記は過去のことしかないから、当時感じていた著者の気持ちや考えが読むと今に孵化するように読み手の中に入ってきて、少し混ざる。時間軸がいくつもある、そんな多様性や多幸感があるように思えるからページが少なくなってくると少し寂しくなった。

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    2022年11月05日
  • 悲しい話は今はおしまい

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    今だけは
    「明るい話」
    をしよう。
    絶望しないで
    話し続ける
    ために。
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    インスタで流れてきて、
    タイトルと帯、そして表紙に一目惚れでした。

    ガザの話も出てくるのですが、
    あれ、この言葉見覚えあるなぁと思っていたら、
    「ガザとは何か」の著者の講演に参加されていたようで。
    全然違う場所にいる私が、
    偶然手に取った本と本が繋がる瞬間は、
    初対面の人とと話してたら、
    突然共通の知人がいたような驚きと嬉しさでした。笑

    全く知らない世界と、
    私が知っている感情が本

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    2026年05月06日
  • 悲しい話は今はおしまい

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    “「自分の機嫌はいつも自分で取ろう」とか、「悲しいできごとも笑って乗り越えるべき」とかそういうのは、 うさんくさいし、なんとなく怖い。それは私たちのつらさを個人の感じ方の話にしてしまい、社会の構造的な問題を見えなくしてしまう。その気持ちが自発的に湧き上がってくるならともかく、そうでないなら無理はしなくていい。悲しい話を作り出しているのは社会のほうなのに、機嫌の良さまで求められるなんて最悪だ。”(p.11)

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    2026年05月02日
  • 共感と距離感の練習

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    「わからないけどわかるよ」という気持ち
    共感はするけど、共感はされたくないみたいな。
    連帯や共鳴しながらも他者同士であることを理解し、共感と距離感の狭間で揺蕩う。
    マイノリティが集まればすごい力にはなるのだけれど、マイノリティの中にもマジョリティとマイノリティが生まれてしまう。
    ラインを引くことはとても難しく危険であり残酷だ。
    様々なジェンダーやセクシュアリティがあって、共通する似たような価値観を持っていても完全に一致するなんてことはない。
    その差異の分だけの距離感を保つことが大切なのかもしれない。
    詮索するのもわかった気になって共感するのも違う。
    それぞれが自分以外に当事者なんていないのだか

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    2026年02月06日
  • 共感と距離感の練習

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    冒頭で共感についての態度を書いてくれているおかげで、丁度いい距離感で読むことができた気がする。
    丁度いい距離感と言っても、読み進めると筆者のかかえる「あわい」の中に自分もいるようの感覚に何度かなる。
    安易な共感に対して筆者が思うことなど、丁寧に語ってくれているにも関わらず、やはりスイッチは切れないのだなと。
    しかし、そのための練習として本書があるんだろうと思うと、なんだかしっくりくる。

    アナキズムの実践の話、観光のクィアパレードの話など興味深く、そして最後の「あるいは」は、この文章を本書で読めてよかったと思った。

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    2025年07月12日
  • 共感と距離感の練習

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    わかるかも、と思うことがよくあることを悩んでいて、分かるわけないのにそんなふうに言われるのも、言うのも嫌でモヤモヤしていた頃に出会った本。
    自分より少し年上の人もそんなふうに揺れながら考えて生きているということが、私を少しホッとさせた。自分もこの揺れる気持ちを持ちながら過ごしてもいいんだなとか、そんなふうに思えた。
    東京レインボープライドの話が印象的だった。商業化されすぎていること、スポンサー企業のブースがずっと活動している団体よりも大きいことなど、自分も参加したことがある手前、そう思わせている一因だったのかも。
    だからどうするとかそういうわけではないけど、そういうふうに思っている人がいること

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    2025年05月06日
  • 1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい

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    1992年生まれのゲイ男性のライターである著者の2020年から2022年にかけての日記を集成。コロナ禍や東京オリンピック、安倍元首相銃撃事件などで揺れる時期の日々の生活や思いを綴る。
    自分も日々生きている足跡を残すという意味で日記はつけるようにしているが、他人の日記をじっくりと読むというのは今回が初めてで新鮮な体験だった。この時期、自分は何をしていたかなと重ね合わせながら、著者の日々の暮らしや思考に没入していく感じで、とても面白く読み進めた。
    著者には共感する部分も、自分はそうは思わないかなと感じる部分もあったが、自分自身や社会に対して誠実に向き合っている人だなという印象を持った。日々の出来事

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    2025年04月23日
  • 共感と距離感の練習

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    わかるなんて簡単に言えない、わからないとも言いたくない
    帯にある通り。
    いない、見えないもの、人たちにこそ目を凝らす。その声に耳をすます。
    あれこれと考える。

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    2024年10月31日
  • 共感と距離感の練習

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    読みやすかったです。

    むやみに分かるのではなく、分からないけれど分かろうとすることが大事なのかなと思いました。

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    2024年10月27日
  • 共感と距離感の練習

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    私はおそらく普通より共感力が高い人間で、若いころはとくに、そういう性質により心が苦しくなることも多々あった。
    歳を重ねるごとに「自分と他人のあいだにきちんと境界線を引くこと」を心がけるようになったけれど、元々の性質はそんなに変わっていないと思う。
    でも、共感する、ということについて深く考えたことはそんなになかった、と本書を読んで思った。自然発生的に起こってしまうもの、と捉えていたからだ。
    女性はとくに共感だけで数時間話せてしまうようなところがあるけれど、「わかるわかる」と言いながら、その「わかる」について深掘りすることはほぼない。

    著者の小沼さんはLGBTQのQにあたる、「クィア」に属するセ

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    2024年10月01日
  • 共感と距離感の練習

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    ネタバレ

    シスジェンダーヘテロセクシャルとしてゲイの方の感性、苦悩を知ることができました。とはいえ著者も申している通り「この発言がゲイの当事者の1人の意見であり、総意ではない」ということを気をつけながら読みました。
    一つ一つのエッセーで考えさせられる。特に企業とLGBTQが絡んでビジネスにされてしまっているところと、ryuchellの件。

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    2024年09月30日
  • 共感と距離感の練習

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    表紙とタイトルだけで本書を手に取ったので、想像していなかった内容に戸惑いました。
    普段気にもしていなかったけれど、自分が圧倒的に大多数側に分類されること、それでも日常で自分と異なる立場の人に対する差別的な態度に接すると自然に怒りが湧いてくるのだけれど、それはここでいう「わかる」には、到底当てはまるものではないのだと思う、そういうことを考えたりしました。

    自然に書かれている単語や表現にも分からないことが多くて検索しながら読みました。
    こんなにも知らないのは、きっとそれらにこれまで触れてきても気づかずに通り過ぎてきたからで、それが「無関心」ということなのだと思いました。

    ではどう考えればいいの

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    2024年09月16日
  • 共感と距離感の練習

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    マイノリティであること(とそのために経験してきた困難)が、著者の思考をこんなに深く、深いのだけどたくさんの方向に目配せするようなものにしているのかなと思った。

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    2024年08月13日