小沼理のレビュー一覧

  • 1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい

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    ネタバレ

    青山ブックセンターでパラパラ見ていたら、マックでキャッチーに飲み物を注文する描写が刺さった。2020〜2022年の夏の日記という切り取り方も面白い。
    こんな事あったな、世間はこんな風潮だったなと思い出し、共感しつつ読む。
    一方で思ったのは、日記って難しいな、ということ。
    意見を文字に起こしたらそこで思考停止してしまう可能性があるし、その意見は他の人の意見を未消化のまま吐き出しているだけかもしれない。書くことで安心してはいけない。その点著者の小沼さんのように、日記の主題はあっても、日常を綴ることを忘れないのは重要だと思う。

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    2025年11月01日
  • 共感と距離感の練習

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    ネタバレ

    シンプルにめっちゃムズいなと思った。
    自分が当事者でないことについて、どこまで語ったり考えたりするのがいいのかわからない。
    そんなに簡単に「共感」できない、すべきでないのはその通り。
    とした時に、どんな「距離感」でいたらいいのか。
    大学時代にジェンダー論を専攻していたが、そこはけっこう悩んだポイントだったなぁというのを思い出した。

    この本で一番心に残ったのは「はじめにーわからないけどわかるよ」の章。
    性質として私自身も共感力が高めなタイプなので、相手の状況や気持ちを想像して「わかる」と言ってしまいがち。
    でも当人からしたら「わかってたまるか!」という部分もあるだろうし、自分の想像力の範囲でし

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    2025年05月11日
  • 共感と距離感の練習

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    冒頭で話されている「分かるかも」という口癖はつい自分も使ってしまうな〜

    全体的にLGBTQ +について語られていたが、人と人との距離感って本当に難しい。人の考えは100%理解はできないし、自分の意見と真逆の人が現れた時は攻撃するのではなく歩み寄る姿勢が大事であるけれど実際はなかなかできなかったり。そもそもこの考えも自分がマジョリティに属する側の人間で傲慢な所もあるのではないかとモヤモヤしたりうまく自分の答えは出なかった。

    でもやっぱり相手を知ろうとすることは人と関わる上で必須だよな、その上で共感の言葉を言うことは悪いことではないよなとこの本を読んで思った。

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    2025年04月11日
  • 共感と距離感の練習

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    LGBTQやガザのこと、という前情報だけもっていたけど、シスジェンダー男性のゲイ目線であると、読んでから知った。

    「だったら」「まだ読まなかった」「いまは育児中だし」「あまり関係ない」

    そう言ってしまう声はないか?
    わたしならあなたなら、この「」になにが入るのか?
    しかし、そう言えてしまうわたしの立ち位置はなんだ?

    そんなことを考え続ける練習。

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    2025年03月28日
  • 共感と距離感の練習

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    著者も最後らへんに「僕の文章は回りくどくて…」と書いてたけど、確かにちょっとそうかも。行ったり来たりしながら思考が整理されてく感じが良いっちゃいいけど、内容がそこまで広がってない気が。まあそれがエッセイの良さではある。

    少し前に読んだ宮地尚子の傷を愛せるかがエッセイとして良すぎたから比較しちゃうのもある。

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    2025年03月28日
  • 共感と距離感の練習

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    エッセーらしくサラサラと流れていくような文章は、読んでて心地よさわ感じた。
    でも自分はストレートなので、著者の感じる事は完全には理解は出来ないけど、イメージできる事はある。
    そう言う意味で、意味のある一冊だった。

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    2024年12月21日
  • 共感と距離感の練習

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    感想
    わかるということ。言葉に出してしまうと途端にチープになる。本当にこの人は共感してるのか。複雑に絡み合う糸。わかってほしいと思っている。

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    2024年08月07日