小沼理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
例によって予約はしてあったものの時間がたっていて何の本か覚えていない。
読み始めて、なんで30前後の人の日記に付き合わなくてはいけないのか、と思う。
「恋人」と食事をして、、、なんて書いてあって、違和感を持つ。
「セッション22」「LIFE」「オーバーザサン」に、自分と同じ傾向を感じる。
コロナ、五輪等への発言も。痔ろう、肛門周囲膿瘍になったことも!
ある瞬間に、著者が同性愛者であることがわかる。「恋人」のこと。
そしてややあって、著者が男、つまりゲイであることがわかる。
そういうことだったか。
ゲイの立場から社会を見る青年のコラムだったのだ。
同性愛者に厳しすぎる日本社会。
銭湯、トイレ、着替え、、、、犯罪とLGBTを悪意を持って一緒にする政治家たち。
高倉健は愛する女性に看取ってほしくて幼女にした。
愛し合っている同性カップルにはそれすら許されないのだ。
明治時代に作った家庭像に基づいた法律。それが彼ら彼女らを苦しめる。
それをなくしていくのが政治だろうが。
トランスジェンダーが性転換手術をすることに私は違和感を持っていたが、
社会がそうさせてしまうことに最近やっと気づいた。
心と体の性が別だと、生きづらいのだ。
ほんとはメスなど入れたくなくても、そうせざるを得ないのだ。
そういう思いをさせないのが社会だと思うのだが、、、
そんなことを思い起こさせる彼の日記だった。 -
Posted by ブクログ
コロナ禍始まった頃から、2022年8月頃までの著者の日記。
タイトルに惹かれて読み始めて、コロナ禍こんなんだったなあとか思い出しつつ、コロナ禍に対する著者目線を感じつつ興味深く読んでました。
なんですが、著者がLGBTQの活動をされているということが結構書かれていて、なかなか一人の行動で世の中を変えていくのは難しいものだなあという感想を抱くとともに、自分はあまり今の政治に対して税金高いなあとか思うことはあっても、それほど暮らしにくいと思ったことはなく、政治に関心がないのだなあと気づかされたりもした。
料理の描写もたくさん出てくるんですが、野菜しっかりとっててえらいなあと思ったり、ライターという職業柄わりと時間は自由に使えるのかな、でも体調整えるのが大変そうだと思ったりとか、もろもろ面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシンプルにめっちゃムズいなと思った。
自分が当事者でないことについて、どこまで語ったり考えたりするのがいいのかわからない。
そんなに簡単に「共感」できない、すべきでないのはその通り。
とした時に、どんな「距離感」でいたらいいのか。
大学時代にジェンダー論を専攻していたが、そこはけっこう悩んだポイントだったなぁというのを思い出した。
この本で一番心に残ったのは「はじめにーわからないけどわかるよ」の章。
性質として私自身も共感力が高めなタイプなので、相手の状況や気持ちを想像して「わかる」と言ってしまいがち。
でも当人からしたら「わかってたまるか!」という部分もあるだろうし、自分の想像力の範囲でしか共感できないので、相手の気持ちを矮小化してしまう危険もある。
そこに悩む著者にはかなり「共感」してしまった。(またしても…!)
逆に共感できなかったのは、東京とソウルでのレインボープライドイベントの話。
著者は、東京のイベントで「TRP、最高!」という掛け声で写真を撮っていた人たちについて、「パレードを歩く体験が最高だったとして、そう言えない人たちについて、青空の下にいられない人について知る機会はどれだけあったのか、不安になった。それがないなら、このイベントは何なんだろうと思った。」と語っている。(p101)
一方で、ソウルでのイベントに関してはヘイトに打ち勝った経験から、「達成感で胸がいっぱいだった。」「私のはじめてのソウル・クィア・パレードはとても勇気をもらえるものになった。楽しくも毅然とした三万五千人の抵抗が、ヘイトに勝つ瞬間を何度も見た。」(p113)、「あの日聴いた音楽を、覚えている限りプレイリストにまとめた。底抜けに明るい曲たちを再生すれば、陽気にサバイブする強さがよみがえってくる。」(p114)と語っている。
個人的には、それぞれのイベントの社会における位置付けやイベントそのもののフェーズが異なっているだけで、やっている内容自体は変わらない気がしており、どこにそんなに差分があるんだろう?と疑問に思った。
これがイベントの空気を実際に感じた著者と、俯瞰でみている私の差分なんだとしたら、健全なギャップだと思う。
(大前提、私に全然知識がないのでもっと違うところでの差分だったら申し訳ないです)
最近、社会のマイノリティの人が書いた本に出会うことが多く、読むたびにぶん殴られているような感覚がある。
自分にはまだ理解できないこと、もの、人が多く存在する。
必ずしも共感することが正しくはないし、ネガティブに働くことだってある。
しかし、その人の立場に身を置いて考えようとすることはとても大切だと思う。
だから、今日も私は本を読む。 -
Posted by ブクログ
冒頭で話されている「分かるかも」という口癖はつい自分も使ってしまうな〜
全体的にLGBTQ +について語られていたが、人と人との距離感って本当に難しい。人の考えは100%理解はできないし、自分の意見と真逆の人が現れた時は攻撃するのではなく歩み寄る姿勢が大事であるけれど実際はなかなかできなかったり。そもそもこの考えも自分がマジョリティに属する側の人間で傲慢な所もあるのではないかとモヤモヤしたりうまく自分の答えは出なかった。
でもやっぱり相手を知ろうとすることは人と関わる上で必須だよな、その上で共感の言葉を言うことは悪いことではないよなとこの本を読んで思った。