イリナ・グリゴレの作品一覧
「イリナ・グリゴレ」の「ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡」「みえないもの」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「イリナ・グリゴレ」の「ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡」「みえないもの」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
まだ見ぬ世界。知らない場所。知らない環境。行けない時代。戻れない時間。知り得ぬ人々の日々の営みと、日々の地獄から逃げ出したいという想い。けれども逃げた先にあるまた違った地獄があるという現実。のびのびと自然と共に生きた小さき頃の鮮やかな思い出。青春期のセピア色のような、灰色のような時代。絶望を知り、希望を見つけた瞬間。生きていくこと。死んでいくこと。諦めたい気持ちで死を選ぶこと。けれども、死んでも何にも変わりはしないのならば。生きて世界を変えよう。ルーマニアには行ったこともルーツもない自分だが、この本を読んで私はタイムスリップして透明人間になってイリナさんの生きた時間を一緒になって駆け抜けたよう
Posted by ブクログ
こんなひとが近くにいたら、どんな手を使ってでも友だちになりたいと思った。みずみずしい感性が光る文章はもちろんのこと、挙げられているカルチャーがどれも好みすぎる。
アンドレア・アーノルドの映画、『Trance and Dance in Bali』、『世界の宗教大図鑑』、日本酒とよく合うアカシアの花の天ぷら、眠れない夜のLeo Welch。
温泉、ラジオ、踊ること。わたしも大好きだよ〜、気が合うなぁ…。
たんぽぽ綿を「かわい子ちゃん」と呼び、綿飴を食べさせようとする娘さん、ほんとうにかわいいし、ひいてはグリゴレ家全体のセンスを感じる。
終盤は、みえないものとしての女性の物語を、まさに口寄せする