◎読む目的
歴史上起きた出来事を通して、今恵まれていることを実感し悩みを軽減するため
◎学び
・歴史思考
▼意味
歴史を通して、自分を取り巻く状況を一歩引いて、客観的にみること
▼効果
あなたを苦しめている「当たり前」が当たり前でないことに気づき、目の前の悩みから解放される
私たちの悩みの多くは、「みんなが当たり前だと思っていること」や「社会の常識・価値観」から外れていると感じることで生まれる。しかし、そもそも価値観は絶対的なものではなく、時代や場所によって大きく変わる。実際に、昭和と令和を比べるだけでも当たり前は大きく異なっている。
だからこそ大切なのがメタ認知である。自分の状況を客観的に見つめることで、目の前の悩みに飲み込まれにくくなる。歴史や古典を学ぶことは、そのための有効な手段だ。過去の人々の考え方や価値観に触れることで、今の価値観が絶対ではないことに気づき、視野を広げることができる。
また、人の価値を短期間で判断することにも意味はない。人生は長く、急いで結論を出す必要はない。生きていること自体が奇跡であり、今うまくいっていないからといって自分を卑下する必要もない。いわゆる成功者も、本人の努力だけでなく時代の流れや運といった要素が重なった結果として成功している場合が多い。
現代ではSNSを通じて多くの成功論や価値観が発信されているが、それらも一つの見方に過ぎない。むしろ長い年月を経ても読み継がれてきた古典には、時代を超えて人間に共通する悩みや知恵が詰まっている。古典を読むことで悩みの解決策が見つかるだけでなく、悩みそのものが小さくなったり消えたりすることもある。
さらに、人間は多面的な存在であり、仕事や収入など一つの尺度だけで価値を測ることはできない。「お金を稼ぐ人が偉い」という価値観も、歴史を振り返れば決して普遍的なものではない。価値観は時代とともに変化するものであり、そのような不確かなものに縛られて苦しむのはもったいないと感じた。
現代は価値観が多様化し、変化のスピードも速い。だからこそ特定の価値観に依存するのではなく、自分自身の本音に耳を傾けて行動することが大切だと思う。そして何かに縛られて苦しくなったときは、「本当にその価値観だけが正しいのか」とメタ認知し、他の価値観の存在も認めてみる。そうするだけで心はずいぶん軽くなる。
この本を読んで、悩んでいるときほど視野が狭くなっていること、そして古典や歴史を通してメタ認知することで、今の価値観に振り回されずに生きられることを学んだ。自分らしく生きるためには、目の前の常識を疑い、長い歴史の中で物事を捉える視点を持つことが大切だと感じた。
◎アクション
・視野が狭くなり常識や世間の価値観に苦しんでいるときは、「歴史思考」でメタ認知する
・参考文献の古典本を今月1冊読む