あらすじ
世界のビジネスエリートはなぜ歴史を学ぶのか?
「意思決定の質」が変わる
人類社会の「傾向」を知ろう
日本の強みはセンスにあり
ベストセラー『人生の経営戦略』などの著者と「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」MCの初対談
人文知は、思考や判断、行動を変える。
●失敗するリーダーや組織には共通点がある
●世界のスター経営者は人文科学系の出身
●「アメリカ一強」から「権力が分散する時代」へ
●組織や文明が滅ぶ一番の理由は「内部分裂」
●「まだ大丈夫」という瞬間は、すでに危機
●ナンバー1がナンバー2の戦略をマネたら負ける
●伸びている会社の特徴は「おせっかい」
●変化を無視した成功体験の再現は失敗する
●日本は「長中期的な合理性」に対するセンスがいい
●人類は「儀式」をしなければ合意形成できない
AIの進歩などによって「常識」や「正解」が激変し、ビジネスの世界でもパラダイム・シフトが起きつつある。
そんな不確実な時代を生き抜くビジネスパーソンには「人文科学」の知見が必要なのだ。
これからの世界と日本を考えるための必読書。
【目次】
はじめに 山口周
第1章 ビジネスパーソンに人文知は必須である
1:失敗するリーダーと組織の共通点
2:時間軸を長く、空間軸を広くとる
3:世界は「アメリカ一強」から「権力が分散する時代」へ
4:人類社会には「傾向」がある
5:世界のスター経営者は人文知を学んでいる
6:変化が激しい時代は対話力を高めよう
7:「常識」が一生の間に何度も変わる
8:ビジネスでパラダイム・シフトが起こる
第2章 すべての出来事は過去に起きている
9:人間は基本的に変わらない
10:タイミングを読む力タイミングを読むにも現状理解
11:過ちを繰り返さないために
12:21世紀的な企業のあり方
第3章 歴史はどう動くのか
13:技術革新が社会を変える
14:規範は時代で変化する
15:勝者になれる人の条件
第4章 歴史を武器にする独学の技法
16:まず「問い」を立てる
17:学びに近道はない
18:全体感をつかみながら知識を深める
19:ビジネスのアナロジーで考えない
第5章 これからの世界
20:ナンバー1がナンバー2の戦略をマネたら負ける
21:組織は内部分裂で壊れる
22:欧米は「理性を駆動させれば真理に到達する」と信じている
第6章 日本の未来
23:「空気を読む」スキルは世界で活かせる
24:「魔改造」が日本の伝統
25:ダブルスタンダードに耐え続けているのは日本だけ
26:「封建資本主義」が世界のモデルに
27:人類は「儀式」をしなければ合意形成できない
28:数字ですべては測れない
29:日本の強みはセンスにあり
30:確変する世界で求められるエリート像
おわりに 深井龍之介
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
もともと、YouTubeで深井さんの話を聞き、話が面白いなと思っていたので本を購入。
・歴史を学ぶことは、広い時間軸や空間軸で事実を見ること。自分だけでなく、自分がいる社会構造を俯瞰的に見るには、過去の事実と照らし合わせなければ比較できない。
・歴史で事象が起きた理由のほかに、それに人々がどんな反応を示したのかも重要。それが革命や宗教に繋がっている。それを如何に自分や自分の会社に落とし込み未来を考えられるか。
・AIなど技術が発展し過ぎている今、人間に必要なのはAIにできないアジェンダの設定と、仮説を立てること。
・読書は、ただ読むのではなく、著者の思考経路を辿る作業=何か起きた時に「あの著者なら、歴史の出来事だったら」という仮説たてに落とし込める。
だから、問いを立てて読み自分なりの答え探しに使う。
・規範は時代ごとに都合の良いように作り変えられる。
・横断的な学びによる多角視点の育成。
一つのジャンルに絞らず。
・未来は未知。今学んだことが、どの場面でどう活きるかわからないから、学ぶのは重要。
・
・
Posted by ブクログ
良書、
深い考察多数、よく分からん所多数
正解を出す力の差ではなく、問いの質の差
AIは問いを代替えしない
無知の知でアップデートし続ける
自分の世界観を当たり前だと思いすぎ
仕事をやりがいで決める人は増えている
現代のボトルネックは、面白い問いを立てる能力と出した解を実行する能力
人は変わらない
歴史を知らないと失敗を繰り返す
問いを立てるのが一番大事
一生勉強すると決めるといずれ到達する
自分のなかのパズルをはめ込むような読書をしないと時間を無駄にする
日本でベンチャーが育たない、ベンチャーはロマン、でも日本人なら選べるアメリカいきゃええやん
★外圧じゃなく自分で決めればええ
Posted by ブクログ
対人関係、本、旅の経験を人生かけて深めること。これをすることで解像度を高めるのです。現代において、社会を動かしているのは、国や行政ではなく企業や会社になる。
だからこそ、資本主義や市場主義の方が強く、共産主義や社会主義は衰退するのです。
Posted by ブクログ
対話式で読みやすい。内容も良かった。
これをきっかけに各国の歴史やこれまでの経済のあり方などを振り返ることで、よりこの本の伝えたいことが力を持つと思いました。
Posted by ブクログ
私は理系分野、特に応用的な授業を担当している。世の中が変わり、社会や人の意識の変化により、今までの理論や戦略では立ち打ちできなくなってきた。そのような時になぜか引かれる学問領域が歴史学であった。これまでの先人たちが何を失敗し、どのように考えてきたのかと言うことが非常に参考になった。ちょうどその頃、書店にこの本が並べられ目を引いた。私が自分の専門領域だけでは立ち打ちが行かないと感じたことが、この本の中に解として書かれていた。
『はじめに』の中に書かれていた。AI時代になって必要となる知識は、アジェンダの設定と仮説の構築であり、そのためには歴史、哲学、文学がいかに重要であるか、改めて感じることができた。自分の理系分野で、新たなるアジェンダを設定し、仮説を構築するためにも、ぜひとも幅広く人文知に積極的に触れてみたいと思う。
Posted by ブクログ
人文知を一生かけて学び続けるという覚悟。。
対談形式だったので読みやすかった、人文知を勉強するだけでなく具体⇆抽象のトレーニングや言語化力なども併せて強化することが必要だと思わされた。
山口さんの話がYouTubeで面白かったから他の本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
『人文知は武器になる』(山口周・深井龍之介)は、歴史・哲学・文学といった人文学を「教養として知っておくもの」ではなく、現実の仕事や人生で使える“思考の武器”として捉え直す一冊です。
本書の面白いポイントは、「なぜ今、人文知が必要なのか?」を現代社会の変化と結びつけて考えているところ。正解が決まっている問題であれば、データや論理、そしてAIを活用することで効率よく答えを出せます。しかし、「そもそも何を目指すのか」「何を良いとするのか」といった正解のない問いになると、最後は人間自身が価値判断をしなければなりません。そこで重要になるのが、過去の人類が積み重ねてきた人文知です。
特に興味深いのは、歴史を「昔の出来事」ではなく、人間と社会の巨大なケーススタディとして捉える視点。組織がなぜ衰退するのか、権力を持った人間はどう変化するのか、社会の価値観はなぜ転換するのか。歴史や哲学を知ることで、目の前の出来事をより長い時間軸から考えられるようになります。
また、人文知を大量の知識を覚えることとは捉えていない点も印象的です。重要なのは、過去の思想や出来事を材料にして、「今の常識は本当に正しいのか?」と問い直すこと。知識量よりも、物事を見る視点を増やすことに価値が置かれています。
AIによって「答える力」の価値が変化していく時代だからこそ、「何を問うか」「何を選ぶか」が重要になる。人文学とビジネスが意外なほど近いことに気づかせてくれる、知的好奇心を刺激する一冊です。
Posted by ブクログ
非常に勉強になった。組織や時代の構造を理解しようと努め、解像度を上げることがどんな仕事においてもパフォーマンスにつながる。自分と世界というような二項対立ではなく、諸行無常で揺れ動く中で、自分と世界との関係性の中に真理を見る。
Posted by ブクログ
将来に対し、数字や合理性を越えたところにある「意思」を通すために哲学や歴史、文学などの人文学が必要という話は印象的だった。
また人文知を学ぶ態度は「自分が愚かであり何も分かっていないことを自覚し続け」るものであり、終わりはなく一生学び続ける覚悟がいる。歴史を知るのは面白いからいいんだけどね。汲めど尽きせぬ知識の泉。俺は何も分かっていない。
コテンラジオをシリーズごとに2周くらいしてクルーにも入る程度には聞いているので、本書に出てくる話は何度も聞いたことのあるものだった。しかしテキストとして手元に置けるのはありがたい。
匿名
この時代に大切な本
深井龍之介さんがCotenラジオで繰り返し発信されていたことを、山口周さんとの対談で明解にわかりやすい事例を挙げながら紹介されていました。
時代が急激に変化している今だからこそ必要な認識。
Posted by ブクログ
歴史上の出来事を抽象化し今の具体につなげる。本書で主張されている日本の強みたり得ることも過去を振り返り自国をメタ認知することで出てくる発想かなと。このように高い視座で仕事することを目指し、まずは好きに勉強しようと思います。
Posted by ブクログ
安定の好きな本。
普段の山口さんの本と違って、山口さんがインタビュアーとなって、深井さんの歴史の知見を引き出す感じなのが良かった。
ますます歴史を学ぼうという気持ちが湧いた。
Posted by ブクログ
元ゴールドマンサックスの田中渓さんが、YouTubeのインタビュー中にポケットに入れて持っていて、今この本読んでますっておっしゃっていたので、読んでみた。
著者の山口周さんは哲学を中心に経営コンサルタントをされているというところが面白いなと思う。本書は、COTEN RADIOの深井龍之介さんとの対談。哲学や歴史に興味を持ち始めたばかりの私には、ちょっと退屈、まだ面白さを一緒に感じることができなかった。
自分のテーマ、例えば愛とは何か、とか、幸せとは、とかそういう大きなテーマを持って、それを解決できそうな本を読むってことから始めたらいい、と言われていて、それは実践したい。
Posted by ブクログ
この本のテーマは【はじめに】の山口氏の文章に要約されていると思う。
p7
哲学は私たちが当たり前に受け入れているものに対して批判的な眼差しを向け、「なぜ、そうなのか」「なぜ、他ではないのか」を問いかけさせます。つまり前提を疑い、価値を多元的に吟味する学問です。
歴史学は私たちに「それはどこから来て、どこへ向かうのか」と問いかけることを教えます。人類が過去に何度も同じ失敗を繰り返してきたことを示し、私たちがいま置かれている局面を、長い時間のスケールのなかに位置づけてくれます。
文学は私たちに「人はなぜ、そのように感じ、行動するのか」を描く想像力を与えてく
れます。合理性だけでは説明できない欲望、恐れ、嫉妬、愛、希望。そうした人間の深層に触れさせてくれます。
これらはすべて、世界を理解するための「見取り図」を更新する営みです。
私は、人文科学を「教養」や「嗜み」と呼ぶよりも、むしろOS(オペレーティング・システム)だと考えています。どんなアプリケーション(スキル)を動かすか以前に、どのOSで世界を見ているかが、意思決定の質を決めてしまうからです。
同じデータを見ても、同じ出来事に直面しても、人によって洞察が分かれるのはなぜなのか?その差を生むのは、能力の差ではなく、「世界の切り取り方」の差です。
【以下、抜粋。】
p42
オックスフォード大学の看板学部、代表的な学位コースはPPE(Philosophy, Politics and Economics)といって、哲学・政治学・経済学という三つの分野を並行して学ぶことで人間や社会を深く理解することをめざすプログラムになっている。(略)ハーバード大学にあるのは、実はリベラルアーツ学部のみで、経営・法律・医学などの専門分野は大学院で学びます。専門性を身につけるためには、ベースとして文理融合の多分野にわたる知識が必要で、社会のリーダー候補、いわゆるエリートと呼ばれる人たちは、専門性だけに偏らない、幅広い知識や視野を持たなければならないという思想がある。
p73
特に大手企業の採用基準が、高度経済成長の時代とほとんど変わってないということです。未だに工業化社会において求められる人材像を求めている。代表例は、「与えられた問題に対して実直に正解を出せる能力」です。そういう能力に長けた人材を選ぶうえでのプリ・スクリーニングの機能を果たしたのが大学入試でした。(略)ところが、いままさに技術革新が起きています。AIの費用が安くなり、与えられた問題を解決するコストが下がると、その能力は過剰供給されるので、過去の歴史のパターンから考えると、価値が下がるはずなんです。
過去の歴史から見て、過剰供給されると何が起こるかというと、ボトルネックが隣の工程に移動します。(略)そう考えると、正解を出す能力が上がったいま、ボトルネックとなっているのは、次の2つの能力です。
「おもしろい問いを立てる」能力
「出した解を実行する」能力
p123
「技術革新が、社会のゲームルールを変える」ということについて詳しく話します。
単に新しい道具が増えて便利になる、といったレベルの話ではなくて。技術が変わることで社会の「主要な生産体制」が根底から変わり、その結果、それまで「正解」だと言じられていた行動原理や倫理が、新しい環境では致命的なエラー、つまり「バグ」になってし
まう。そういう構造的な変化が起こります。
歴史を振り返ると分かりやすいのですが、社会の「規範」や「道徳的価値」というのは、絶対普遍のものではなく、実はその時代の「生産体制」に都合が良いように後付けで作られている側面が非常に強いんです。
たとえば、産業革命によって人々が工場で働くようになったとき、規範もまた大きく書き換えられました。生活の場と労働の場が切り離されたことで、「男性は外で仕事、女性は家で家事・育児」という役割規範が新しくできあがりました。それに合わせて母親像も大きく変わったのがこの時代です。産業革命以前、農村や手工業者の家庭では家族全員が生産活動に携わっており、母親もまた家事と並行して農作業や家業を担う存在でした。子育ては家族全体、あるいは地域共同体で分担するものであり、「母親が子供につきっきりで育てる」「子供の教育は母親の仕事」という発想自体がそもそも存在しなかったのです。
しかし、核家族化が進む中で、「母親が愛情を持って子供と向き合い、献身的に育てることこそが正しい」という新しい規範が社会にインストールされていきました。「母性愛は本能である」という考え方も、ヨーロッパにおいてはこの時代以降意図的に作られたと言われています。日本においては、明治期の近代化と核家族化の進展の中で「良妻賢母」という規範が国家主導で形成されていったとされており、戦後さらに核家族化が加速する中で「母親が子育ての中心を担う」という規範が強化されていったと考えられています。
つまり、私たちが「当たり前」だと思っている規範の多くは、ある特定の時代・特定の生産体制のもとで「都合よく」形成されたものにすぎないのです。(略)いままで歴史で技術革新があったのに規範が変化しなかった例はないのです。だから今回も変わることはほぼ疑いがない。
p200
ヨハネの福音書の冒頭に「初めに言葉があった」、「すべては言葉によってなった」と書かれています。あの「言葉」というのは、もともとのギリシャ語だと「logos (ロゴス)」で、英語の「logic(ロジック)」の語源になった言葉だから、「logos」には「言葉」以外にも「論理」とか「理性」といった意味がある。日本語に訳すときになかなか苦労したと思うんですけど、日本人からすると「言葉」と「理性」というものがくっついてるってこと自体が、かなり違和感があるわけです。
でも、初めにlogosがあって、logosによってすべてがなったのであれば、logosによって万物は秩序づけられているわけで、それは神の似姿として作られた人間の理性で解明することができるはず、という思考が彼らのベースにはあるんです。
p230
「未来は予測できない」ということ。スタートアップは事業計画書を書いて売上目標や成長性を示す必要がありますが、数年後に急成長するという前提からバックキャストでつくる(未来のある時点から逆算して計画を立てる)のが基本です。
僕は、こうした資金調達のやり方は、欧米のような「理性に対する信仰」が暴走している状態だと思っていて。そもそも未来を予測することなんて、歴史を振り返っても、いまの社会状況を見ても、できていないのは明らかですよね。自然現象とは異なり、人間社会や歴史には厳密な法則性が存在しないので、未来を計算によって正確に予測することは本質的に不可能なんです。(略)
僕たちが直面している問題の根幹は、「企業のパフォーマンスはすべて数字で示せるはずだ」という強い思い込みにあります。いまのビジネス界を支配しているのは、デカルトやカントの時代から地続きの、いわば「300年前の古い哲学」なんですよね。それは、「世界は客観的に計測可能である」という前提に立ち、株価や離職率、果てはソーシャルインパクトまでも数字で説明しようとする「定量化至上主義」です。しかし、この古い思考基盤には、決定的な「ブラインドスポット(死角)」が存在します。(略)「人間の仕事」とは、不確実な未来を予測することではありません。計算や論理では導き出せない理想の「関係性」を自ら決定し、それを立ち上げるための「意志」を持つことです。「情勢が悪化しそうだから撤退する(予測)」のではなく、「悪化しそうだが、われわれは友好的な友人でありたい(意志)」と決めること。この矛盾を引き受け、決着させることこそが、AIにはできない経営者の責任だと僕は思っています。
p233
僕が歴史の勉強から導き出した仮説の一つに、「ホモ・サピエンスは、基本的に儀式をしないと集団での合意形成ができない」というものがあります。人類がもっともコストをかけてきたのは、儀式、コンセンサスをとる手続きだと思っています。
たとえば、古代中国では「龍の甲羅を焼いて、ヒビの入り方で方針を決める」という儀式を行っていました。これはたとえですけど「右にヒビが入ったら、戦争する」と決めておいて、戦争したかったら右にヒビが入るまで何度もやり直していたんですよ。(略)
現代人からすると、そんなのバカらしいと感じるじゃないですか。だけど、スタートアップが資金調達のために事業計画書を出して合意形成する「儀式」もまったく同じだと思っています。儀式でコンセンサスが取れても、未来が予測できているわけではない。
p238
数字というのは非常に具体的なものだと思われていますが、実は最も抽象的な表現方法なんです。学問の中で数学が最も抽象的であるように、数字の本質はその抽象性にこそあります。近代以降、民主主義と資本主義の登場によって、人間は数百人単位ではなく、数百万、数千万人単位で合意形成をしなければならない時代に突入した。そのときに数字の抽象性は非常に役に立った。社会階層や文化圏を超えて、抽象的な領域で合意形成をすることを可能にしたんですよね。しかし、いま僕たちが直面している問題の多くは、その抽象的な合意形成では乗り越えられないものばかりです。(略)数字に表れないものこそが本質的な価値を持っている。それなのにまた数字で合意形成しようとする慣習にのっとってしまうと、解決できないままになってしまう。
ソーシャルインパクト(ビジネスや公益活動を通じて社会に与える影響)がその典型です。
抽象性で解決できなかったことを具体的にして解決していこうという動きのはずなのに、インパクト投資の計測という形で数字化することで、また抽象性の世界に押し戻してしまっている。これは愚かだと思っています。そしてなぜこうなってしまうかというと、僕たちが合意形成の「儀式」をアップデートできないからなんですよね。
Posted by ブクログ
コテンラジオで深井さんが初期の頃に説明していて感激した、「歴史を学ぶ意義」を改めて文字化してくれていて、リベラルアーツ大学で歴史学を専攻した自分のやってきたことの意味を確認でき、有難かった。メタ認知、実際大学時代からできるようになった実感がとてもあった。最後の方では、深井さんと山口周さんが考える日本のこれからの話が興味深かった。政治の世界でも、もっとこうした人文知を柱の一つに置き、形だけ導入して失敗してきた欧米化に対するカウンターとしての「日本独自の」政策や動きをしていくイニシアチブが必要なのではないかと思った。(左翼は反日といった、誤ったプロパガンダを広めて金稼ぎするインフルエンサーがネット上に存在する以上やらざるを得ないと感じる)
Posted by ブクログ
読み始めたきっかけ
コテンラジオ、資本主義から離れたい、
元々歴史も哲学も好き
→山口さんと深井さんのコラボは見逃すわけには行かん。
AIの台頭で正解を出す能力はコモディティ化。
面白い問いを立てること
建てた仮説を実行していくこと
がこれから重要になる
となってきた時に歴史がなん度も繰り返してるからそれを知りにいく。
そうすることで自分の外側にある誰かのかいを鵜呑みにすることなく、自分で考えて判断して決断するようになれる
タイミングの話
アーリーアダプター、イノベーターの話面白い
統計で優位になるまで待ってたらアーリーアダプターにはなれない
おせっかい企業が残る。好きが優って、とりあえずやってみたら共感を得られる世界になってたという話
歴史哲学自分家を学ぶ、小説を読む人たちは先を見通す力が備わる。
社会構造が変わるから、規範も変わって勝利条件が変わる
→一生懸命生きているのに生きづらいと言っている人はそのルールチェンジが起きている状況についづいで来てないなら
→そういう世の中なら、私は今波に乗れている気がする
→AIができたおかげで正解がコモディティ化して
わたしはマジで生きやすくなった。
→問いを立てるちから、好奇心をもって実行しきる力、想像力、AIじゃなくてあなたと言わしめるソフト力で勝負できる
分けることでわかる。わかることで変わる。変わるっていうのは、物事の見え方とか自分の視座が変わること
日本人の強みのところ良さそうなもの。半分入れて混ぜながら使っていけるところ和設置。神物神社とかお寺ハロウィン和館関西関西日本人のそういうところがとても私は好きだなぁ。うまく折衷案を取り入れる才能がある。
Posted by ブクログ
世界歴史を振り返り、何故に「人文知」が必要を教えてくれる。二人とも高度な歴史知識があるので多少会話についていくには難儀な点はあったが、大変面白いよめました。今のアメリカの行末や我が日本の今後の在り方など、予期せぬ会話が経営や生き方に役立ったかな。この「COTEN」と言う新たな事業が成り立つっていることも、不思議だが理解できたような気がする=(^.^)= 今後の日本には、必須になる時がくるかも。
Posted by ブクログ
歴史上の事例や思想などを現在のビジネスや生活形態に結びつけて対話式で説明してくれているのがとてもわかりやすく、内容も興味深いものや名前のみ既知の歴史上の事例を詳しく結びつけていて学びが多かった。
本書で出てきた、「歴史上では技術や政治的な変革と共に変化、成長をしてきた中昭和はある意味長年平和でその中で長年かけて定着した様式や方法を現在でもいまだに使い続けているから勝利条件が変わっていることに気づけず、一生懸命やっているのにうまくいかない状況が発生する。」という説明が現代の日本の世界の中で見て経済成長など色々と遅れていることへの回答としてとても腑に落ちて面白かった。
Posted by ブクログ
先が見通せない世の中なので、人文知を鍛えて、変化に対応できる思考を身につけよう!という内容でした。
なかなかスッキリと入って来ないところもありましたね…
Posted by ブクログ
人文知や歴史から学ぶ必要性、歴史の学び方、日本の強みやこれから日本人として必要と思われるスタンスなどを対談形式で語る本。人文知の必要性を改めて理解、整理することができた。
歴史などの人文知に全く興味がない人というより、必要性を理解している人向けの本と思う。
Posted by ブクログ
・AI登場後の知的生産上の差別化の源泉は、「1.アジェンダの設定」「2.仮説の構築」。正解を出すよりも、問いの質の差になる。
・現在の世界は「正しさ」そのものが断片化している。様々な「正しさ」が存在し、普遍的な規範を存在しなくなってきている。
・「問を立てる力」「前提を疑う力」は、経営課題の整理に直結する。ビジネスパーソンには「複数の視点を獲得することが重要であり、それこそが人文知(リベラルアーツ)である。
・産業では過剰供給されると何がおこるかというと、ボトルネックが隣の工程に移動する。いま過剰供給されているのはAIの能力。
・いまボトルネックとなっているのは、「おもしろい問を立てる能力」「出した解を実行する能力」。「正解を出せる人」を相変わらず求めているが、それはもはやボトルネックではない。
・ホモサピエンスは、基本的に儀式をしないと集団での合意形成ができない。そのコンセンサスを得るために、ものすごいコストを人類はかけてきた。昔は占い儀式であり、今はコンサルフィー。それができる人が、その社会で最も高い報酬を得ている。
Posted by ブクログ
山口周さんと深井龍之介さんの対談本。なのでもし音声で聞けるならそれが一番読み(聴き)やすいように思う。2人の声と顔を思い浮かべながら読んだ。
歴史って過去のことだから、それを学ぶのはどれほど大事なことなのか、学生時代はまるで理解してなかったし、大人になった今も取り立てて歴史についての知識を深められていない自分を恥じた。歴史を知ることで、未来の予測ができる。深井龍之介さんはすごいと思う。
リベラルアーツを学ぶことの大切さも改めて知ることができて、良かった。アメリカの大学では最初の2年くらいはリベラルアーツをみっちり勉強することが多い理由につながった。
Posted by ブクログ
「理系こそが正義」と思い込んでいた自分が、なぜ今ビジネスの現場で文系知の価値を確信しているのか。
ソフトウェア開発の最前線でAIと向き合う中で見えてきた、「人文知という名の無意識の筋トレ」の必然性を言語化してくれた一冊。
昔は「理系でなければキャリアに役立たない」と考え、生まれ変わるなら、あるいは自分の子どもには理系に進んでほしいとすら思っていた。
しかし、法学や経営学といった文系分野を学び、ソフトウェア開発・販売企業でビジネス職(POなど)を務める今、強く感じることがある。
それは、「開発職をはじめとする理系人材だけでは、進むべき方向性を描き、意思決定を下すことはできない」ということだ。
本書は、その違和感に対するひとつの明確な答えを提示してくれた。
正解や常識が絶えず揺らぎ、無数に分岐する現代において、画一的な基準や規範だけで物事を判断することはできないし、すべきでもない。
コンテキストや関係性、関係者の意思を汲み取ったとしても、絶対の正解など存在しない。
だからこそ最後は、「好き」「やりたい」「こうあるべきだ」という個人の主観や美意識が判断の軸になる。
最近は業務でAIと対話する機会が増えたが、AIに対して「正誤」を指摘することはほとんどない。
むしろ「なんとなく違和感がある」「美しくない」「別の視点から捉えるとこうではないか」といった指摘が大半を占める。
これは正解を知っているからではなく、これまで思考し蓄積してきた文脈を、無意識のうちに総動員して判断しているからだ。
哲学や歴史を学ぶ意義は、まさにこの「無意識の筋トレ」にある。
直線的にすぐ目に見える成果へ結びつくわけではなく、じっくりと時間がかかる。
だが、だからこそ長期的なリソースを投下する価値があるのだという本書の主張に、深く膝を打った。
新書らしい手軽さがあり、ポッドキャストや動画でも触れられるトピックという側面はあるものの、日々の実務実感と知見がクリアに結びつく本だった。
Posted by ブクログ
COTENやまぼろし会議は好きだけど、人文知はしょうじき全然ピンと来ておらず、この本を読んでもほとんど理解度が変わらなかった。対談本なので学ぶための本ではないのでしょうが。
はじめにとおわりにで本書の内容が凝縮されています。
Posted by ブクログ
すべての出来事は過去に起きている。
古典ラジオファンとしてはいつも深井さんが言っていることだなと思った。何度も聞いている話なので、すんなりと腹落ちしたように思う。
山口さんの本は知ってるけどちゃんと読んでないので読んでみたいと思った。実際、ビジネスマンのトップの人の話だろうと思ってあまり手に取ろうとは思ってなかった。
今回の本で、トップでもビジネスマンでもない自分にも少しできることはありそうだと思えた。例えば、歴史の価値を伝えること。歴史の面白さを教えること。学ぶことは、解ること。解るとはいうことは、自分が変わるということ。自分が変わるということは、自分の行いに対して、一歩引いてメタ認知すること。教科書読んで、わかった気になるだけではダメで、やはり自分と違う価値観の人と繋がって、ぶつかって、振り返ってしないとな。
自分は問いはあるけど、考えが薄い。そしてそれをうまく人に伝えることはできていない。それをまずは、自分の中ではっきりさせ、誰かに伝えることをもっとやりたいなと思った。
最後に、ふとおもったのは、このままだと負ける。いや、勝てるみたいな話は、ビジネスにおいて大切なのは解るが、勝つ負けるってなんなんだろう?勝たなきゃいけないんだっけ?と問いができた。
Posted by ブクログ
AIが正解を出すスキルを陳腐化する世の中で、外部環境の現状認識を高め、自分自身の置かれた環境を相対化(メタ認識)するには過去の人文知に触れることで、「おもしろい問いを立てる」能力と「出した解を実行する」能力を身に着けることを投げかける。
前半はCOTENの宣伝とも取れる退屈な内容だったが、後半にかけてこれからの世界や日本の取りうる未来について著者の二人が議論する様はとても興味分かかった。
この書籍でも文化人類学・社会人類学が他者理解に重要というコメントもあり、この分野の書籍に触れていきたい。
Posted by ブクログ
繰り返しが多くて途中から少し退屈した。
理系が大事!と言われる時代に哲学とか社会学、外国語や比較文化の分野が好きな自分としてはちょっと嬉しく感じた。人文知が土台となって意思決定などに役に立つのはわかるけど、終わりがない、はっきりとした答えがない学問だと思う。学ぶにはかなりの時間と労力がかかるし自分がわかるようになる自信はない。まず一歩踏み出すなら、色んな宗教についてもう少し学んで他国の文化のベースとなる考えを学んでみたいなと思った。
日本人は柔軟で曖昧も許せて、なんだかんだフットワーク軽い、言外の意志を読む、新しいものに適応していける、他国のものを取り入れて改造する、というのが他の国の人とは異質で興味深いと思っていた。この本を読んで、それを強みととらえて他国の真似ではなくもっと活かしていければいい、という視点が得られたのは良かった。
読書メモ
自分とは全く異なる価値観や信仰を持つ人たちがどういうロジックでその判断に至っているのかを理解する。
人間はどうしても自分の人生経験から考えてしまいがち。歴史を勉強したり本を読んで空間的にも時間的にも幅広く知ることで相対的に自分が所属する社会について知ることができる。
Posted by ブクログ
第4章(歴史を武器にする独学の技法)がおもしろかった。AI時代に人間には問いを立てる力が必要であり、問いを立てるにも教養や歴史が必要。その意味でも歴史を学ぶ価値がある。
Posted by ブクログ
人文知とは、哲学・歴史・文学・宗教・芸術など学問から得られる知識と思考様式の総称である。人文知は、世界の切り取り方、つまり解釈の幅を広げるために必要。人はなぜ、そのように感じ、行動するのかを描く想像力を与えてくれる。AIにより正解が導き出され、政治によって簡単に正解の判断が揺らぐ時代に必要不可欠。面白い問いを立てる能力も、現在地を把握しつつ実行していくことも人文知が役立つ。
リーダーには、古今東西、時代を通じて成功する共通項があり、「それは正確な現状認識」ができているという点である。外部環境の変化を見抜いたり、内部のステークホルダーの感情を理解したり、組織メンバーの戦略への理解度などの現状認識を把握できるのは、人文知の結集である。
自分が愚かであり、何もわかっていないことを自覚し続けて、認知をアップデートし続ける。この態度がなければ人文的にはなれない。そして、それに必要なのは元ライフネットの出口さんのいうように人・本・旅がそれを磨く。山口氏によれば、本を読むだけでも充分である。
自分の人生経験以外から考えられる思考の幅を持つことで、空間軸を広くとったり、時間軸を長くとったりできるようになる。例えば時間軸を長く取ればアメリカが覇権国であるのは、歴史上のある瞬間たまたま起こっていることだと理解できる。人間には直近の出来事や情報に影響されて、評価が歪む「直近評価バイアス」がある。
人文知を自分の人生に活かすのために必要なのは、認めたくない意見や考えに対して、どれだけ自分を開かれた状態にして、新しい発見を取り込んでいけるか。
これからの企業価値は、「こういう活動をしていることを我々はこのように解釈して、こういうふうに意義付けしています、」と説明できるかどうかに寄る。それは3年~5年のような時間軸ではなく50年~100年軸で考えることで、構想が大きくなり、採用を促進し、価値を高める。