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ユーザーレビュー

  • ザリガニの鳴くところ

    Posted by ブクログ

    なるほど名作だった。
    ラストが少々エンタメよりの収束だったので、そこだけは好みが分かれるんだろう。個人的にはエンタメよりに収束させるよりも、文学的な方向に収束させて欲しかった気もする。とはいえ、そこは単なる好みの問題だろう。素晴らしかった。タイトルの「ザリガニの鳴くところ」というのも実に素晴らしかった。

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    2025年11月17日
  • ザリガニの鳴くところ

    Posted by ブクログ

    正直、こんなに分厚い小説を読み切れるだろうか?と手に取った時不安に思った。しかしすぐに、物語に引き込まれてあっという間に読み切ってしまった。

    それほどまでに夢中になれる要素が散りばめられている。
    アメリカ南部の情景を思わせる表現、湿地の自然や動物たちの生態、主人公の悲しくも純粋に生を全うする人生、彼女が出会う人たち…五感を通して訴えかけるものがこの作品には存在している。

    謎の死を遂げた青年の背景と、野生の生き物たちと生きてきた主人公が見事なまでにリンクして、様々な推測をさせる。
    そんなミステリーな要素や、主人公が家族や恋愛を通して感じる人間としての暗い側面や孤独と向き合う姿や感情が繊細に表

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    2025年10月29日
  • ザリガニの鳴くところ

    Posted by ブクログ

    家族に置き去りにされ、孤独の中で生きてきた少女の成長物語でもあり、村の青年の謎の転落を追うミステリーでもあります。

    湿地帯の鳥や動物たち、木々の描写が本当に静謐で美しくて読んでて映像が出てくるようです。小説版ナショナルジオグラフィックという感じ。

    読んでると「そいつに惹かれないほうがいいよー」と思うのですが、主人公には届かない。もどかしい。

    600ページある長編ですが、貧困や暴力や生き物の美しさとかいろんな要素が散りばめられていて、飽きずに読めます。私なんぞは涙なしには読めませんでした。

    ネタバレとかそういう無粋な表現では語りきれない結末が待っています。「人間もひとつの生き物」なのだと

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    2025年10月26日
  • ザリガニの鳴くところ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分が湿地に住む生き物になってカイアを見守り続けたかのような小説。
    湿地のイメージが漠然としていたから、事前に「ノースカロライナ 湿地」を画像検索してから臨みました。(あとがきで「ディズマル湿地」がモデルになっていると知ったけど)

    翻訳作品を読み慣れてなかったため序盤は時間がかかりしんどかったけど、翻訳であっても美しい表現や著者独特の言い回しは受け止められた気がします。翻訳家さんのご尽力にひたすら感謝です。けどやっぱり原文のまま読める方々羨ましい…
    テイトやチェイスが登場してから先が気になって止まらなくなり、序盤のローペースが嘘みたいにするする読めた。

    事件後とカイアの幼少期以降を行った

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    2025年10月26日
  • ザリガニの鳴くところ

    Posted by ブクログ

    サスペンス要素はいらないんじゃないかと思いながら読んでいたが、読み終えた後は、それは主人公のミステリアスな雰囲気を際立たせてもいたんだなと納得した。
    動物学者が作者だけあって、自然の描写が本当に美しく感じたし、人間も結局、野生の本能を残している自然の一部であるのだなと思った。
    なによりも、ひとりぼっちで生きてきた主人公の、愛と孤独に翻弄される描写と静かな自然との対比が良かった。
    映画版も絶対見ようと思う!

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    2025年10月19日

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