ディーリアオーエンズのレビュー一覧

  • ザリガニの鳴くところ

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    ザリガニの鳴くところ

    著者:ディーリア・オーエンズ

    2019年・2020年アメリカでいちばん売れた本という肩書が気になり手に取った小説。

    とにかく物語の重厚感に圧倒された。

    ノースカロライナ州の湿地で発見された死体を巡る法廷ミステリーが主軸であるものの、
    湿地に1人残された主人公の成長譚や、貧乏白人を描く社会差別、DV、三角関係の恋愛小説と、色々な切り口で物語を楽しめた。

    また、野生動物学者である著者の自然描写が美しい。

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    潟湖には、生命と死のにおいが同時に漂っていた。成長する有機体と、腐敗する有機体が交じり合ったにおい。カエルが嗄れた声で鳴いていた。カイアは

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    2026年04月11日
  • ザリガニの鳴くところ

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    家族にも恋人にも見放され、社会の端へと追いやられたカイア。彼女が広大な自然の中でたった一人、自らの力で生を繋ぎ止めていく姿に、何度も胸が締め付けられる思いでした。孤独という名の寒さに耐えながら、彼女が湿地の生き物たちに見出した「真理」。それは残酷で、けれどどこまでも純粋なものでした。一人の女性の数奇な運命と、自然への深い愛が織りなす、魂の震える名作です。

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    2026年04月01日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    一つの章が細かくて連ドラみたいに読めた。ジャンピンが好きだった。ミステリー小説というくくりだけでは足りないような気がする。続きが気になってしょうがない話だった。
    父との関係に自分の母親を重ねて読んだ。あそこまで酷くないが、相入れないと思っていた相手とふとしたときに仲良くなれたときの自分が生まれてきてよかったのかもと思える幸せと、やはりどこかで食い違いまた仲違いしてしまったときの仲が悪かった期間分と仲が良かった期間分が積み上がり倍増する喪失感とやるせなさに。

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    2026年02月15日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    面白かった。カイアにあまりにも感情移入をしてしまい、家族が全員去っていったとき苦しくなり、テイトに恋をし、失望し…チェイスに関してはだめだー!だめだよカイアー!と思いながら結局こういう男にハマってしまうんだよ…という気持ちにもなり(カイアが私ではない誰かが彼を待ち望んでいるような気がする、みたいなことを言っていたけど孤独に晒され続け愛されたい少女だけが一人歩きしてしまったみたいですごく理解できて苦しかった)、ただ最後まで結末がわからずに読んでいたので虚を突かれた。
    だが、性暴力をされ、鍵なんてない小屋のような家に暮らしている女の子が、これからも襲われるのかもしれないという恐怖に晒され続けたら生

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    2026年02月04日
  • ザリガニの鳴くところ

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    正直言って誰がチェイスを殺したかなんてどうでもよかった
    カイアという少女が湿地のなかでただひとり生きて、大人になり、死んだ。壮大な物語
    たくさん本を読んできたけれど、なかでも一生大切にしたい、そばにおいて何度でも読み返したい一冊
    美しい自然の描写が私の記憶の中のなにかと結びつき、頭の中に情景が思い浮かぶ
    豊かな気持ちになる読書時間だった

    星100コです

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    2026年02月03日
  • ザリガニの鳴くところ

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    勧められて読んだ。
    偏った事実で他人を判断してはいけないとわかっているのに、なんでやっぱりカイアの味方しちゃうんだろう。最後の結末に頭をポカリとは殴られた気分。

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    2026年01月25日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    カイアと言う一人の女性の人生譚、成長譚であり、湿地帯の美しさを描き、ミステリとしても上質。どこを切り取ってもハイレベルなすごい一冊だった。

    社会からも家族からも見捨てられサバイバルさながらに独りで生きてきたカイアがチェイスを殺すと言う結末は、迫害され最底辺に位置するものによるその最上位に位置するものに対する下剋上であり、それを助けたのは唯一の味方であった自然とそれにまつわる知識であったと言う構図がとても良い。
    しかし、テイトと幸せなその後を過ごしつつもそれを最期まで隠し続けたカイアの心情を思うと結局彼女は孤独であり続けたのではないかと、果たして幸せだったのか、報われたのかと勘繰ってしまう。

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    2026年01月15日
  • ザリガニの鳴くところ

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    なんとも不思議なタイミングで私のもとにやってきたこの本。頭で描く湿地の風景の中に取り込まれるように一気に読んだ。主人公カイアに共感してしまうところがあったり、彼女の凄さに驚いたり、とても魅力的な主人公だった。洋書は翻訳によって読みやすかったり読みにくかったりするけれど、これはとても読みすやかった。映画も見てみようかなと思う。

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    2025年12月25日
  • ザリガニの鳴くところ

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    私は、この本を読んで、「人生のピークは遅いほうがいい」って思うようになりました。
    ノースカロライナの湿地で、たった一人で生きる少女・カイアの話です。家族に見捨てられて、村の人に蔑まれて、でも彼女は息をしている。著者が動物学者だからか、自然描写がほんとに細かくて、読んでいるとそこに身体ごと入り込む感覚があります。
    何がいいって、この本は「ミステリー」として読んでも、「成長小説」として読んでも、「自然観察記」として読んでも、全部が成立するんです。複数の見方ができるというか。カイアという人物を、どの角度から見るかで、全然違う物語に見えてくる。
    読み終わってから何日間も、このカイアのことを考えてました

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    2025年12月13日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    ラストがなければ星4にしてたかもしれない。
    “なぜ被害を受けた側が赦すことで前に進まなければならないのか”
    許しを求められる立場にされることへの違和感や不条理を突くような一文が特に印象に残った。
    孤立が弱さじゃなく生きる力に変わっていく過程が、物語の芯としてしっかりと響いた。しばらく余韻に浸る。

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    2025年12月11日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    何度も泣いた。主人公がどうなってしまうのか気になり、ページを捲る手が止まらず1日で読んでしまった。感情が動かされっぱなしのお話。

    テイトが戻ってこなかった時、チェイスの婚約を紙面で知った時、戻ってきたジョディをなかなか受け入れられなかった時、お母さんが亡くなってたと知った時、、他力の幸せに裏切られて、何度も何度も孤独を味合わせられてもなんとか気持ちをやりくりしてるのが可哀想で…カイアが自然の中でたくましく生き抜いているのでそちらに気が向いてしまうのだけど、守られるべき子供が孤独に生きているというのが切なくて、何度も涙が溢れてしまった。

    チェイスに関して、貝殻をずっと付けていてくれたの、本当

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    2025年12月08日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    自分が湿地に住む生き物になってカイアを見守り続けたかのような小説。
    湿地のイメージが漠然としていたから、事前に「ノースカロライナ 湿地」を画像検索してから臨みました。(あとがきで「ディズマル湿地」がモデルになっていると知ったけど)

    翻訳作品を読み慣れてなかったため序盤は時間がかかりしんどかったけど、翻訳であっても美しい表現や著者独特の言い回しは受け止められた気がします。翻訳家さんのご尽力にひたすら感謝です。けどやっぱり原文のまま読める方々羨ましい…
    テイトやチェイスが登場してから先が気になって止まらなくなり、序盤のローペースが嘘みたいにするする読めた。

    事件後とカイアの幼少期以降を行った

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    2025年10月26日
  • ザリガニの鳴くところ

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    これはミステリーじゃない
    人生で1番好きだったかも
    出てくる植物とか動物を立ち止まって調べて、情景想像しながらゆっくり読み進めて行くのが楽しかった
    初めて顕微鏡を覗いたカイアが、"初めて星空を見たような気持ち"と言っていたのが印象に残ってる。そんな感性を持ってるカイアが大好き。

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    2026年01月13日
  • ザリガニの鳴くところ

    購入済み

    静かな波が立つ作品

    なんでしょうね。波は立たないストーリーなのに、読後、ココロが揺さぶられてしまいました。ジャケ買いっぽく買いましたが、正解でした。

    #切ない

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    2024年02月16日
  • カラハリが呼んでいる

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    ザリガニの鳴くところの著者夫婦、実際に育った湿地のリアル。
    すごく綺麗で儚くて美しくて生々しかった。
    写真集ぽいところもあり。

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    2023年11月02日
  • カラハリが呼んでいる

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    ネタバレ

    ザリガニが泣くところの筆者とそのパートナー マークによるカラハリ砂漠での野生生物(ライオン、ハイエナ、ジャッカルなどの)観察ノンフィクション。
     動物のことだけでなく、野外調査に付随する様々な問題、文明化の問題、調査にかかる費用をどう捻出するか、また野生生物をどのように保護するべきかなど、様々なことが語られる。たった二人で文明と隔絶した世界で、乾季に耐え、野火に耐え、何度も命の危険を感じながら、それでも野生生物を観察し、記録し、感動し、怒り、当惑しそして記憶するという類まれないエッセイになっている。
     人類の営みとは別に地球上の生物が進化してきたことをまざまざと感じることができる本。
     万人に

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    2022年04月25日
  • カラハリが呼んでいる

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    今年のベスト3に入る一冊。
    若き動物生態学者夫婦が、カラハリ砂漠の動物たちを追って過ごした7年にも亘る日々の記録。分厚い本だが、動物が好きなら夢中で読めるだろう。
    日中50℃にもなる荒野で熱中症と闘いながら、アナログな機器と身体を使って動物を探し、書いて記録し、来るかわからない補助金を待つ。でも好きなことをやる人たちってなんでこんなに幸せそうなんだろう。
    そしてまた、野生の動物が垣間見せてくれる、自然のバランスの凄さ。王者ライオンとの絆、悪者イメージの強いハイエナの驚くべき社会的行動、妻になつく小鳥たち。飢えの最中にあってもコロニーの幼獣に餌を運ぶ雄ハイエナの行為を「運ぶ者が自分の血を絶やさな

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    2021年12月13日
  • カラハリが呼んでいる

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    素晴らしかった。
    「ザリガニの鳴くところ」がとても良かったので、その著者が書いた本と知り購入。「ザリガニ〜」の原点はここだったのかと納得した。

    ボツワナのカラハリ砂漠での7年間にわたるフィールドワークの記録。と一言で言ってしまうには勿体ないほど壮大で、文明にまみれた今いる世界が本当に同じ地球なのか?と錯覚する感覚に陥いる。ライオンやカッショクハイエナの生態、著者との信頼関係、カラハリ砂漠の気候や生態系、とても深く考えさせられる。そして、よく著者は生きてたな…とも笑。

    コロナ禍でどこにも旅行に行けない中、広大なカラハリ砂漠にトリップできて没入できる本だった。

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    2021年09月18日
  • ザリガニの鳴くところ

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    2021年本屋大賞翻訳小説部門第一位で映画化もされた作品。引き込まれて離れられず、一気に聴き終わってしまった。
    生物学者である著者が描く湿地の自然描写が美しく、もう一つの主人公となっていた。

    ミステリでもあり、人間の愛や悲しみの物語でもあり、美しい自然を専門的知見を潤沢に含めて描写した科学的な作品でもあり、人種や階層による差別などを扱った社会派小説でもあり…
    その全てが美しさと醜さと明るさと暗さとともに描かれ、壮大な一つの物語にまとまっていて、本当に素晴らしかった。
    忘れられない一作となりました。
    映画も観てみたい。

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    2026年04月05日
  • ザリガニの鳴くところ

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    湿地の少女の人生の物語。途中までは正直あまり面白く感じなかったけど、途中から面白くなってきた!終盤はすごい良かった!

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    2026年03月29日