ディーリアオーエンズのレビュー一覧

  • カラハリが呼んでいる

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    素晴らしかった。
    「ザリガニの鳴くところ」がとても良かったので、その著者が書いた本と知り購入。「ザリガニ〜」の原点はここだったのかと納得した。

    ボツワナのカラハリ砂漠での7年間にわたるフィールドワークの記録。と一言で言ってしまうには勿体ないほど壮大で、文明にまみれた今いる世界が本当に同じ地球なのか?と錯覚する感覚に陥いる。ライオンやカッショクハイエナの生態、著者との信頼関係、カラハリ砂漠の気候や生態系、とても深く考えさせられる。そして、よく著者は生きてたな…とも笑。

    コロナ禍でどこにも旅行に行けない中、広大なカラハリ砂漠にトリップできて没入できる本だった。

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    2021年09月18日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    久しぶりの海外文学。
    カタカナ苦手なので登場人物覚えられるか分からなかったけど、出てくる人数が少なくて理解できた!

    ミステリーというより一人の少女が成長する話だった。幼少期はどうしようもないくらい切ないと感じてたけど、色々外との関わりが増えたりして話が膨らみ良かった。
    最後が急いでまとめられただけに、テイトと結ばれるシーンなど心変わりした描写はしっかり描いてほしかったな、、でも全体的にはとても良い作品だった!

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    2025年12月22日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    あらすじでサスペンスミステリーだと思ったら、カイアの人生・湿地の自然・アメリカ社会のドキュメンタリーだった。
    あらゆる要素が絡み合ってカイアの無罪を信じたくなる。

    カイアがチェイスから暴力を受けた時はウワ〜最悪!って思った。
    カイアは孤独でも生きていけるけど、誰かから加害心を向けられた時に一人で生きるのはグンと難しくなる。
    保安官に訴えても自分の立場ではどうせセカンドレイプされるだけ…というのがキツい。
    社会が犯罪から守ってくれないのは困る。

    あとアメリカの裁判こんな感じなんだ〜って見れてよかった。
    弁護士が強かった。
    検察側にも弁護士側にも決定的な証拠がなくて、弁護士の口先で勝ち取った無

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    2025年12月20日
  • ザリガニの鳴くところ

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    人間の生殖を野生の生殖と合わせて考察するカイアが湿地で育っている風情とリンクして面白かったです。若干の英訳の遠回りな部分があり読むのに時間はかかりましたが、人種差別や背景を考えさせられる一冊になりました。

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    2025年12月08日
  • ザリガニの鳴くところ

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    かなりの長編小説なのに、終始ドキドキしながら一気読みした。最初から最後まで感情が揺れっぱなし。
    まず、家族に置いていかれたあとも、健気に帰りを待つ幼児カイアに胸が締め付けれる。時折り挟まれる母との回想シーンは毎回涙が出てしまった。
    そんなときに現れたテイトの存在に、ほっとすると同時に、別れの予感に苦しくなる。
    そしてチェイスへの怒り。「わたしを邪魔すんなー!」
    裁判のシーンでは、テイト、ジャンピン夫妻や弁護士のトムへのあたたかい感謝の気持ちと、それに応えきれないカイアの強情さに腹立たった。
    そして望んだ生活を手に入れて、こちらも幸せな気分になったあと、最後の真相を知り深淵をのぞいた気持ちになる

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    2025年11月16日
  • ザリガニの鳴くところ

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    犯人はコイツかな、、、アイツかな、、、と考えながら、一気に読み進めるがなかなか分からず、、、ラスト。そういう事ね。となる。

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    2025年11月10日
  • ザリガニの鳴くところ

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    原文は美しいし翻訳も素晴らしい。沼地や自然が生きているように描かれる。カイアの幸せを願わずにいられない。心の平穏は訪れたのか。でもラストは納得いかない。読んだ人と話したくなる作品

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    2025年10月12日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ノース・カロライナの湿地で村の青年チェイスの死体が発見された。
    人々は真っ先に湿地の少女と呼ばれるカイアに疑いの目を向ける。
    6歳で家族に見捨てられ、生き延びてきたカイア。
    村の人々に蔑まれながらも、
    生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へ
    思いを馳せ暮らしていた彼女は果たして犯人なのか……

    読み終え、脱力感の様な不思議な感覚に襲われている。
    前半がとにかく重く辛い。
    カイアの人生が想像を絶するほどに過酷すぎるのだ。
    数えきれない別れ、そして偏見、決めつけ、差別。
    そういった負の感情が次々と描写されている。
    だが胸を張って酷いとどれぐらいの人が言えるのだろう。
    立場が違えば、自

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    2025年09月26日
  • ザリガニの鳴くところ

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    某インフルエンサーさんがおすすめしていて、普段は翻訳ものは苦手なのですが、なんだか気になって購入。

    わたしが思う読書の魅力のひとつに、日本語の文章の流れが好き、という点があって、
    翻訳ものが苦手なのは、そんな日本の文章の魅力が削がれてしまいがちで読みづらいからっていうのがあるんだけど、

    にもかかわらず、この本はグイグイ読めてしまった。
    おそらく、そんな苦手ポイント以上に、自然の描写の美しさが勝っていたんだと思う。

    主人公の心の揺れ動きにも胸がツーンとなって、共感できた。あれもこれもフレーズをメモ。

    あと翻訳ものってなぜか、この先とても怖いことが起きるんじゃ…?っていう恐怖感があるってい

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    2025年09月17日
  • ザリガニの鳴くところ

    購入済み

    危うい美しさ

    殺人事件から物語が始まり、ミステリーのつもりで読んでいました。
    確かに殺人事件の捜査が物語の中で進んでいきますが、一旦過去に戻り、親にも家族にも置き去りにされた少女の物語も進行していきます。
    その少女の物語が、孤独と沼地の自然の中で進んでいくのが、なんとも美しく寂しい物語でした。
    映像化されているということなので、配信を探してみたいと思っています。

    #エモい #深い #切ない

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    2025年02月12日
  • カラハリが呼んでいる

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    ネタバレ

    ノンフィクションの冒険譚。
    個人的にはやはり、ボーンズが好きだった。
    骨を折るほどの怪我をして疲弊しきっているボーンズに簡易治療を施し、計2、3体ほどの餌も与え、その餌もあまり近くに置くと警戒されるので少し離れたところに置かざるおえないが、そこから自らの陣地の木陰までボーンズが運ぶ上で、傷が開くのではないかとドキドキしながら見守る様。そこから無事回復し、耳にオレンジのタグが付けられ、しばらく見かけなかったと思えば再会できたり、とてもドラマチックだった。
    挙句、最後はこれらの話を聞いて感動した人間により知らぬ間に殺されていた。ドラマチック。

    他、集団で子育てする様や、我が子を見捨てる者もいたり

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    2023年06月06日
  • カラハリが呼んでいる

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    本というより文献。オーエンズ夫妻が行ってきたカラハリ砂漠でのフィールドワークの記録。ザリガニの鳴くところから派生して読んだが、まさに原点。命懸けの研究結果を読ませてもらった。ここまで素晴らしい研究をされていた方だったとは。だからこそ書けた作品であったと納得。長いのでこの手の内容に興味がないとなかなか読み進めるのは大変なのが正直なところだが、目の前でカラハリ砂漠を見ているような気分になれる。

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    2023年01月04日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    3.5くらいかな…
    中盤までは湿地や自然の描写が浮かべなくて、それは多分鳥や草木をイメージ出来ない自分が居たからだと思います。だから読み進めるのダレました。

    後半は色々と小説を読んでいて初めて法廷のシーンや弁護士や検察の主張のセリフや描写が本当に素晴らしくて感嘆しました。あのシーン面白かった。映像が頭にイメージ出来ました。
    判決が出て、お兄さんに車で送られる中、カイアが兄に『あなたの中の荒地を見つめてほしい』みたいな独白とその下りがとても好きです。
    無罪放免になって、テイトと結婚し、兄夫婦や甥や姪と『家族』っぽいやり直しの温かなシーンが出てきますが、なんか嘘くさくて、ラストを読むと、(あえて

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    2025年12月20日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    最後の最後までは世界観が細かく描かれており、それぞれの登場人物の心の移り変わりも読み取れて没入してしまいましたが、判決が下ってから終わりまでの書き方が好きではありませんでした。
    結末の意外性を強めるための、読み取りにくい心情や今までの人物像とかけ離れた行動が多々気になりました。
    カイアがジョディに怒りをぶつけるシーンや
    あれだけ拒否していたテイトをあまりにも
    唐突に受け入れるシーン。
    繊細に描かれていた心情は一体なんだったんだ?
    と思いました。
    またあれだけ村人を毛嫌いしていたカイアが
    地方紙に自分の詩を投稿していたっていうのも
    全く行動として結びつかない…。
    最後の数ページで一気に冷めてしま

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    2025年12月13日
  • ザリガニの鳴くところ

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     無防備で無邪気で、手に入れたと思ったらすり抜けられて、時には牙をむかれるのにどうしようもなく惹きつけられる。彼女は自然そのものだった。

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    2025年11月23日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    カイアの壮絶な人生。過酷な状況の中でも生き抜いていく姿がリアリティがあって引き込まれた。特に裁判のあたりからは臨場感があってどんどん読めた。が、少し長く感じた…。

    でも最後のどんでん返しがえ!?ってなって面白かった。そこが一番飲みどころだったかも。

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    2025年10月26日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    漢字の備忘録( ´_ゝ`)
    潟湖(せきこ)、櫓(やぐら)

    あーやっと読み終わった。時間かかった。

    まず湿地ってどんな場所なのか知らない、なんとかドリとかなんとかワシとかも知らない、
    というわけで情景を思い浮かべるのが激ムズから始まった。
    翻訳も直訳に近いような、スラスラと読めるような日本語にはなってなくてほんと頑張って読んだ、って感じ。

    野生の女、カイア。
    話しかける相手カモメ、隠れる時は四つ這いで移動、足にクギ刺さっても自然治癒。
    栄養取れてなさそうな食事ばっかしてたけど、それでよく175センチ?まで伸びたな。生命力すごい。

    そして結局犯人カイア。
    男装したり、おばあさんぽくして夜中

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    2025年10月10日
  • ザリガニの鳴くところ

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    家族に見捨てられながらも、広大な湿地でたったひとり生きる少女に、ある殺人の容疑がかかる-。

    初めてのディーリア・オーエンズsan。
    ようやくご縁があり、読むことができました。

    舞台は米国ノースカロライナ州の湿地帯。1969年に発見された死体と、1953年の”湿地の娘”の成長を追った2軸の展開。カイアの生い立ち、閉ざされたコミュニティ、ボーイフレンドたち。

    湿地帯の森林や潟湖(せきこ)などの自然の描写がとても美しく、とにかく悪い人はカイヤに近づかないで! と祈りながら読み進めました。

    裁判の結果は正直予想できてしまったのですが、最後の詩「ホタル」には胸を打たれました。

    ”愛もまた移ろう

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    2025年09月28日
  • カラハリが呼んでいる

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    ネタバレ

    学術書しかほとんど読まない中、小説というか、体験記?みたいなこの本に触れてみた。
    何というか、強い憧れや尊敬をただただ感じた。ものを振り払い、全てを捨てて、愛する人と二人、大自然に囲まれながら研究をする。難しくて、その分美しい。いやぁ。すごいですね。この二人は。

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    2022年04月23日