森鴎外の作品一覧
「森鴎外」の「スラよみ!日本文学名作シリーズ」「ヰタ・セクスアリス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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短編ながら、森鴎外の最高傑作
江戸時代、<島流し>の刑に処せられた、弟殺しの罪人を、小舟で、京都より、大阪まで送る、役人(同心)と罪人との接触を描く。短い短編ではあるが、そのテーマは深く、<安楽死><幸福の尺度>を突いている。一度ならず、数回、読んでこそ、鴎外の意するところが分かるだろう。
Posted by ブクログ
158P
森鴎外の雁って150頁ぐらいでそんなに短いはずなのに、なんか短くは感じないよね。高瀬舟も超短編だけど、短いけど内容が異常に詰まってるから短いとは感じないんだよね。芥川龍之介も短編しか出さないけど濃密だから、そっちのタイプだと思う。
「 僕は人附合いの余り好くない性であったから、学校の構内で好く逢う人にでも、用事がなくては話をしない。同じ下宿屋にいる学生なんぞには、帽を脱いで礼をするようなことも少かった。それが岡田と少し心安くなったのは、古本屋が媒をしたのである。僕の散歩に歩く道筋は、岡田のように極まってはいなかったが、脚が達者で縦横に本郷から下谷[* 45]、神田[* 46]を掛
Posted by ブクログ
もう20年以上前、読書の楽しさを教えてくれた本。
文体が、鴎外の他の作品と比べて読みやすかった。
親を助けるために成金の愛人となった『お玉』と、スポーツも勉強も優秀で、将来を約束された男子学生『岡田』。対照的な二人の登場人物の繊細な心の通い合いを描いています。
鴎外のすごさって、女性の心理描写にあると思っています。
当時20歳そこそこの私が、「お玉の気持ち、めちゃくちゃわかる!」「そうそう、こんな時はこう思っちゃうよね~」と、共感しまくりながら読み進めました。
医者としても文化人としても超一流の鴎外。普通に考えると、女性の細やかな心の動きなんて想像もつかないんじゃない?と思ってしまいますが