【書名】
ロジカル筋トレ 超合理的に体を変える
清水忍
【目的】
ロジカルな筋トレを身に着けたい。そもそも、わたしはロジカルに筋トレできてるのか?
という問いもあり、タイトルに惹かれ本書を手に取った。
結論、本当に読んでよかった目から鱗の筋トレ本。
【印象に残ったポイント】
・ざんねん筋トレのデメリット
とりあえずやる、は意味がないどころか最悪マイナスになる。(競技パフォーマンスが落ちるなど)
・漫然とやる&思考停止でやる×、合理的にやる○
なんでもそうだなと、ちょっと反省。
・数字の罠(回数、セット数、kg数)にとらわれてはいけない
筋トレのみならず、KPIの奴隷なるべからずと再認識。
・根性系(ダッシュx本とりあえずやれ!)もときに必要
ぎりぎりの勝負では根性が優位さを生む。だから、根性をつける目的と明示して根性系トレーニングをするのは、たまにはアリ。
・フォームにフォーカス
合理的に動き、手を抜かずラクをしない。手抜きのやっつけ仕事NGとも、通じるかも。
・動作はインプットが下肢、ブリッジが体感、アウトプットは上肢
だから、地面反力が大事。いいアウトプットのためにまずは大殿筋。大殿筋を意識するためには、縦に階段を踏んで上る動作から。とても納得感があった。
・ベルトより、フォームで固める。
以前のわたしはまさにコレ。やり方が身についてないのに、補助輪つけても間違ったやり方が定着するだけ。
【具体的に生活や仕事にどう活かすか】
・Howではなく、Whyから始めること。
すでに筋トレはしてるけど、なんでコレやってるのだっけ?と改めて言語化する。
・漫然とやる×、合理的にやる○
・地面反力の活用。
地面反力という著者独自の?概念があり、地面を押し込むことで反作用で挙上できるというもの。だから、しっかり踏み込むことがなんにつけ大事。
【ふりかえり・気づき】
・わたしの筋トレはロジカルではなかった
個々の動作はまじめにやってフォームもチェックしていたが、全体統合した視点で合目的だったのかあやしい。(たぶん、そうなってない)
・合理的、ロジカルに考えて取り組むことは公私にわたり大事。
・数字の罠も、なにか目標設定したときに数字にとらわれがち。本当に脳ってわかりやすいことにすぐとらわれる。
【要点】
清水忍著『ロジカル筋トレ 超合理的に体を変える』は、筋力トレーニングにおける「なぜ」を重視し、目的に適った合理的な方法で効果的に体を変えることを提案する書籍である。
各章の主要なポイント
1.ロジカル筋トレとは何か
トレーニングにおいて「なぜこの部位を鍛えるのか」「なぜこのフォームなのか」を論理的に考えることの重要性を説く。 例えば、腹筋運動でへそをのぞき込むように上体を起こす方法では、腹直筋が十分に使われていない可能性があると指摘する。
2.体幹
腹筋や腰背部の筋肉を鍛える際、間違ったフォームでは効果が半減することを解説する。 正しいフォームでのシットアップが、腹直筋だけでなく腸腰筋も同時に鍛えられると推奨する。
3.上肢
胸、背中、肩、腕の筋肉の鍛え方と、それぞれの部位がもたらす効果について述べる。 例えば、腕を太くすることとピッチングのパフォーマンス向上は必ずしも直結しない理由を説明する。
4.下肢
足、腰、尻の筋肉を鍛えることで、地面を踏み込む力が向上し、全身のパフォーマンスが上がることを解説する。 バーベルを上げる際には「地面から力をもらう」意識が重要であると述べる。
5.ロジカル筋トレで人は生まれ変わる
筋トレを自己投資と捉え、ビジネスと同様にPDCAサイクルを回すことで、効果的なトレーニングが可能になると提案する。
著者の問題意識
清水氏は、多くの人がトレーニングにおいて指導者やトレーナーからの指示を理由を考えずに実行している現状に疑問を呈している。彼は、目的に合致したフォームや回数を論理的に考えずに行うトレーニングは効果が薄いと指摘し、トレーニングの各要素に対して「なぜ」を問いかける姿勢の重要性を強調している。
対象読者とメッセージ
本書は、これから筋力トレーニングを始める初心者から、既にトレーニングを行っているが効果を実感できていない中級者までを対象としている。著者は、トレーニングにおいて論理的思考を取り入れることで、効率的かつ効果的に体を変えることができると伝えている。また、トレーニングを通じて自己投資の重要性や、ビジネスと同様に計画・実行・評価・改善のサイクルを回すことの大切さも説いている。
本書を通じて、読者はトレーニングにおける論理的思考の重要性を理解し、効果的な方法で体を変えるための知識と実践的なアプローチを学ぶことができる。