作品一覧

  • プカプカ 西岡恭蔵伝
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    「俺のあん娘」はもうひとりいた――。 タバコ好きで、いつもプカプカ吸っている奔放な女性に恋する男の心情を歌ったヒット曲『プカプカ』。これまで50人を超えるアーティストにカバーされ、リリースから半世紀を経た今も多くの人に歌い継がれるこの名曲を生み出したのは、関西出身のシンガーソングライター・西岡恭蔵だった。 『サーカスにはピエロが』『君住む町に』『春一番』といった関西フォーク史に刻まれる定番曲、細野晴臣プロデュースによる『街行き村行き』やNHK「みんなのうた」で放送された『バナナ・スピリット』など、ファンに愛され続ける名曲は数えだしたら切りがない。矢沢永吉のスタンダード・ナンバーである『トラベリン・バス』や『A DAY』『あ・い・つ』などの作詞を手掛けたことでも知られている。 誰にも真似できない独自のサウンドを生み出した西岡恭蔵は、しかし、1999年4月に50歳という若さでこの世を去った。あまりに突然の訃報に言葉を失った友人・知人も多く、これまで1冊の評伝も出されていなかった。 本書は、その初めての本格評伝となる。 『プカプカ』誕生にまつわる“謎”の数々。 三重・志摩の海を見て育った少年時代の音楽的原点。 「君住む街」大阪へ出てから経験した初めての恋。 関西フォークの聖地・喫茶店「ディラン」での日々。 東京でのレコード・デビューと作詞家KUROとの結婚。 中米からアフリカまで世界中を旅して作ったラブソング。 創作に懸ける情熱と苦悩、最愛の伴侶KUROとの別れ。 そして、「ゾウさんとKURO」を支え続けた仲間たち――。 “不世出のシンガーソングライター”の知られざる生涯が、いま明かされる。
  • 炎上 1974年富士・史上最大のレース事故
    4.3
    1巻850円 (税込)
    日本レース界最大のタブーに挑む!マシン4台が爆発炎上、レーシングドライバー2名が事故死した未曽有の大事故。その真相を、生き残ったレーサーたちが赤裸々に証言。長年、封印されてきた真実が明らかになる! 1974年、富士スピードウェイで4台のマシンが爆発炎上、レーサー2名が焼死、観客6名が重軽傷を負うレース史上最大の事故があった。悲劇の舞台は、「富士グランチャンピオン・シリーズ」第2戦。スタート直後に先頭付近の2台のマシンが接触、1台がコースアウトして後続集団に激突して起きた多重クラッシュだった。 しかし事件はその後、意外な展開を見せる。静岡県警が事故原因をつくったレーサー1人を業務上過失致死の疑いで書類送検したのだ。接触事故は、果たして故意だったのか、過失だったのか? 長年、日本レース界最大のタブーとされてきた大事故の真相を、ノンフィクション作家の中部博が関係者への丹念な取材で解き明かしてく。 「魔の30度バンク」への先陣争い、喧嘩まがいのドライビング、ワークスチーム間の仁義なき争い、そしてレーシングドライバーという人生……。モータースポーツの光と影を描き切った、渾身のドキュメント巨編!
  • スーパーカブは、なぜ売れる
    3.5
    超ロングセラーモビリティの秘密を解き明かすビジネス・ノンフィクション! ホンダのスーパーカブが60周年を迎えた。1958年(昭和33年)に創業者・本田宗一郎が生み出したこの小型オートバイは、「乗って楽しく、燃費よく、壊れない」という、今も変わらぬブランド価値とともに、日本はもちろん世界中で受け入れられ、その累計生産台数はついに1億の大台を突破した。これは約2,100万台を生産したVW・ビートルや、約1,500万台を生産したT型フォードといった歴史的名車たちを凌駕する、おびただしい記録だ。1億台達成の要因は、もちろん海外での普及が大きなファクターだ。取材を進めていくうちに、誕生以来、ホンダの海外進出を先導し続け、世界中で庶民の暮らしに深く浸透してきたことだけでなく、その道のりが決して平坦なものではなかったことがわかってきた。各国の地勢や文化、物価の違いはもちろん、戦争や経済不安、コピー商品の台頭…といった数々の困難が立ちはだかっていたのだ。スーパーカブと世界のホンダマンたちは、これをいかにして乗り越えてきたのか? 本田宗一郎がスーパーカブに埋め込んだDNAとは? そして2億台達成を目論むホンダが見据える次なるシナリオとは――? 二輪四輪ビジネスに精通し、本田宗一郎を徹底取材した経験をもつ著者が、日本はもちろん中国や東南アジア、南米の各国を精力的に取材。この歴史的モビリティをめぐるビジネスの全貌を世界で初めて解き明かした。ホンダファン、カブファンはもちろん、ビジネスパーソン必読!

ユーザーレビュー

  • プカプカ 西岡恭蔵伝

    突然過ぎた西岡恭蔵氏の訃報

    西岡恭蔵氏の「プカプカ」と言う歌、半世紀前に大ヒットしましたね。「俺のあん娘はタバコが好きで いつもプカプカプカ 体に悪いから やめなって言っても いつもプカプカプカ」と言う、この歌に登場しています女の人の「河豚食う無分別」ぶりがセールスポイントでしたね。僕も20代の頃はこの女の人と同じ「ヘビースモーカー」と化していましたが、30歳になる手前に、それも「阪神淡路大震災」の前夜に禁煙して以来、全く喫煙していません。ブックライブをご利用の皆様、煙草は「百害あって一利なし」ですから絶対に吸わない方が賢明ですよ。特に「ハイライト」と言う煙草を1本吸っただけで猛烈な吐き気に襲われた事を今でもしっかり記憶

    #切ない #感動する #泣ける

    0
    2023年03月13日
  • プカプカ 西岡恭蔵伝

    Posted by ブクログ

    西岡恭三さんがお亡くなりになり20年ほどが経ちました。
    1997年ころに上福岡の野外フェスで聞いた事がありますが、奥様のKUROさんがお亡くなりになった後で、見ていて痛々しいほど泣きながら歌っていました。
    その姿もこの本を読むとうなづけるというか、さぞや辛い中でがんばろうとしていたんだと思いました。
    この本は恭三さん幼少の頃から自死までの50年を総括する評伝でとても読みごたえがあります。さすがに西岡恭三という人の歌を知らずに読む人もレアかと思いますが、僕自身さほど曲知っているわけではありません。
    それでも「プカプカ」「春一番」はとても好きな歌だし、この後も必ず残っていく歌だと思っています。

    1
    2023年03月09日
  • スーパーカブは、なぜ売れる

    Posted by ブクログ

    一昨年に30年乗ったスクーターが壊れ、中古で買ったリトルカブがかわいい。2000年型だから20年モノだが、エンジンを台湾製80㏄に替え、元気に活躍してくれている。昨年、スーパーカブ販売台数が1億台に達したとのことでめでたいが、リトルカブは一昨年に販売終了となっちまった。とにかく、過酷な排ガス規制で原チャリはどんどん姿を消している。そうか、2017年の50㏄バイク販売数はたったの17万4千台で、ピークの1980年比で11分の1まで落っこちたんだ。確かに30キロ制限やら二段階右折やら、交通実態に即さないむしろ走行に危険な規制があるし、そもそも二輪が減った。寒くても暑くても、街乗りは四輪より二輪が便

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    2019年01月22日
  • 炎上 1974年富士・史上最大のレース事故

    Posted by ブクログ

    生まれるちょっと前、育った街のサーキットで起こった多重クラッシュの話。世界で今まで記録されたことのないひとつのレースで2人の死者を出した事故だ。
    実際バンクに忍び込んで何度も歩き、事故が発生して15年ほど経過していた時点でも現場に花が手向けられていたのを目撃していただけに、キチンとまとまった記録を読んでみたかった。
    わずか数秒の間で、あるきっかけを契機としてあっという間に運命が別れたとしか言いようがない出来事だ。要因のひとつとして当時のレース事情がかなり影響していると思った。現在の基準では考えられない。いま、亡くなった2人が存命ならどんなモータースポーツ事情が展開されていただろう。
    最終章、当

    0
    2012年07月29日
  • 炎上 1974年富士・史上最大のレース事故

    Posted by ブクログ

    1974年6月2日富士スピードウェイ。富士グランチャンピオンシリーズ第二戦・富士グラン300キロレース。
    第二ヒートスタート直後1コーナーへの先陣争い、二台のマシンの接触に端を発し、マルチクラッシュが発生。4台のマシンの炎上大破を含む計7台のクラッシュ、2名のドライバーが焼死。カメラマン1名重傷、観客4名が軽傷。
    日本のモータースポーツ史上最悪の事故の発生だった・・・。

    もともとはモータースポーツ専門誌に連載されていたノンフィクションを
    一冊の本として纏められたものです。
    事故が起きた当時の社会状況と、未だに判然としない事故原因。
    当時を知る人物や書物、スナップ、音声、映像など丹念な取材から

    0
    2012年07月24日

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