作品一覧

  • ミッテランの帽子
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    舞台は1980年代。時の大統領ミッテランがブラッスリーに置き忘れた帽子は、持ち主が変わるたびに彼らの人生に幸運をもたらしてゆく。うだつの上がらない会計士、不倫を断ち切れない女、スランプ中の天才調香師、退屈なブルジョワ男。まだ携帯もインターネットもなく、フランスが最も輝いていた時代の、洒脱な大人のおとぎ話。
  • 赤いモレスキンの女
    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    パリの書店主ローランが道端で女物のバッグを拾った。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、文章が綴られた赤い手帳。バツイチ男のローランは女が書き綴った魅惑的な世界に魅せられ、わずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始める。英王室カミラ夫人も絶賛、洒脱な大人のおとぎ話第二弾。
  • 青いパステル画の男
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    パリの弁護士ショーモンは古いモノが好き。仕事は順調、稼ぎも良いが、趣味の骨董収集に妻も周囲も全く関心を持ってくれない。ある日、自分そっくりの18世紀の肖像画を落札したショーモンは、その男の正体を探す旅のなかで、奇妙な偶然に巻き込まれていく……。『赤いモレスキンの女』の著者による鮮烈なデビュー作。

ユーザーレビュー

  • 赤いモレスキンの女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ミッテランの帽子」がとても良かったので,同じ著者による本書も試してみた.

    ある朝に女性用のバッグを偶然拾った中年の書店主が主人公.いけないと分かりつつ,バッグの中身を見てしまう.持ち主に俄然興味が湧き,第三者の勘違いのせいもあり,謎の持ち主にニアミス....という大人のラブストーリーです.

    0
    2025年11月30日
  • ミッテランの帽子

    Posted by ブクログ

    ミッテラン大統領の帽子が狂言回しで,ミッテランがブラッセリーに置き忘れた帽子が何人もの人々の手を転々とする間に,なぜか不思議なことに,その人たちそれぞれに成功をもたらす.
    飄々としたタッチで語られているのだが,なんとも言えない味わいの,おとぎ話.

    0
    2025年08月29日
  • 赤いモレスキンの女

    Posted by ブクログ

    文学的でロマンチック、こんな本が読みたかったと思いながら一気に読んだ。このまま何も無かったらどうしようと思ったけど綺麗なハッピーエンド。おしゃれで素敵な一冊だった。この作家さんの本は他にも読みたいな

    0
    2025年03月18日
  • 赤いモレスキンの女

    Posted by ブクログ

    強盗に遭った女性。彼女が奪われたバッグを見つけた書店主・ローランが持ち主を探すという物語。

    著者の作品は『ミッテランの帽子』が有名だそうですが私は本作が初めてでした。
    大人のおとぎ話という触れ込み通り、「こうだったらいいのに」が展開され、ハッピーエンドになるくだりは心温まり、読後感もとても良かった作品です。

    反面、おとぎ話と言われるのは「現実はこうはならないよな」という部分から来るものなんでしょう。

    たとえば
    持ち主不明のハンドバッグを書店主が偶然見つけること、
    その広い主が善良な人間であること、
    バッグの持ち主に辿りつくこと、
    それぞれが現代社会においては「奇跡的」とも言えるもので、だ

    0
    2025年01月11日
  • ミッテランの帽子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1980年代のパリが舞台。ミッテラン大統領がブラッスリーに置き忘れた帽子を手にした人の人生が良い方向に変わっていく。帽子の持ち主が次々代わる経緯が面白く、テンポ良く進むストーリーにどんどん引き込まれていった。エピローグで明かされる裏話にはびっくり。訳者あとがきまで読むと、歴史的背景などが良くわかる。
    「赤いモレスキンの女」と同じくらい面白くて、私にとっては再読間違いなしの作品。

    0
    2024年11月11日

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