作品一覧

  • 柴田勝家 織田軍の「総司令官」
    3.8
    1巻946円 (税込)
    織田家随一の重鎮として信長の信頼が厚く、北陸方面軍司令官に任じられた柴田勝家。だが本能寺の変により運命は暗転する。主君の弔い合戦で後れをとり、織田家後継を決める清須会議で羽柴秀吉の独断専行を許す。最後は賤ヶ岳で秀吉との決戦に敗れて自害した。「勇猛だが不器用で無策」と評されるなど、勝家には後世作られた負のイメージが根強い。信用しうる同時代史料を中心に事績を検証し、「悲運の名将」の実像に迫る。
  • 織田信忠―天下人の嫡男
    4.0
    1巻946円 (税込)
    織田信忠は、父信長から才覚を認められ、十九歳の若さで家督を継承した。大軍の指揮を任され、紀伊雑賀攻めに続き、謀叛した松永久秀の討伐に成功。さらには先鋒の大将として信濃・甲斐に攻め入り、宿敵武田氏を滅ぼして信長から称賛される。だが凱旋からほどなく、京都で本能寺の変に遭遇。明智光秀の軍勢に包囲され、衆寡敵せず自害した。実績を積み重ね、将来を嘱望されながらも、悲運に斃れた二十六年の生涯をたどる。
  • 天正伊賀の乱 信長を本気にさせた伊賀衆の意地
    3.8
    1巻968円 (税込)
    三重県西部の伊賀市・名張市エリアはかつて伊賀国と呼ばれた。戦国時代、この小国は統治者がおらず、在地領主たちが割拠していた。一五七九年、織田信長の次男信雄は独断でこの地に侵攻。挙国体制で迎え撃った伊賀衆は地の利を生かして巧みに抗戦し、信雄は惨敗を喫した。信長から厳しく叱責された信雄は翌々年、大軍勢を率いて再び襲いかかる――。文献を博捜した著者が、強大な外敵と伊賀衆が繰り広げた攻防を描く。
  • 信長公記―戦国覇者の一級史料
    4.3
    1巻990円 (税込)
    織田信長の生涯を側近が著述した『信長公記』。父親の葬儀で仏前に抹香を投げつける場面、岳父である斎藤道三との初会見ほか、小説などで描かれる挿話の数々は、この軍記が土台となっている。第一級の史料とされるが、実際には何がどう書かれているのか。現存する『信長公記』諸本を調査した著者が、「桶狭間の戦い」「信長の居城」「並みいる重臣」「本能寺の変」など28のトピックに整理して解説、その全容を明かす。
  • 織田信長の家臣団―派閥と人間関係
    3.4
    1巻990円 (税込)
    織田家中で最古参の重鎮・佐久間信盛は、本願寺攻めでの無為無策を理由に信長から突如追放された。一見理不尽な「リストラ」だが、婚姻や養子縁組による盤石の人脈を築けなかった結果とも言える。本書では、一万を超す大軍勢を任された柴田勝家・羽柴秀吉・滝川一益・明智光秀ら軍団長と、配下の武将たちの関係を、地縁・血縁などから詳細に検証。これまで知られなかった「派閥」の構造に迫り、各軍団の特性を明らかにする。
  • 豊臣秀長 「天下人の賢弟」の実像
    -
    1巻1,100円 (税込)
    兄秀吉を天下人に押し上げた豊臣秀長。 補佐役にとどまらず、一時は後継候補と目された実力者だった。 大河ドラマ主人公の実像に迫る。

ユーザーレビュー

  • 柴田勝家 織田軍の「総司令官」

    Posted by ブクログ

    織田信長の重臣で羽柴秀吉のライバルとして有名な柴田勝家だが、よくよく考えてみれば最初信長の弟に仕えていたことや賤ケ岳の戦い関連などよく話題に上る通り一遍のことしか知らなかった。そこで勝家の出自や家系・家臣・与力や伸長する織田政権下で果たした役割を、敗者ゆえの良質な史料の少なさのため謎のままのこともあるが詳細に解説されていたのが良かった。

    0
    2023年10月30日
  • 信長公記―戦国覇者の一級史料

    Posted by ブクログ

    信長公記とは織田信長の家臣・太田牛一によって信長の死後書かれた信長の一代記です。信長の人生についてとても細かく記録されています。多少の記憶間違いや牛一の個人的な感情が入り込んでいる部分もありますが、当時を生きた人によって書かれた貴重な記録として織田信長研究に欠かせない書物になっています。この本はその信長公記を元にリアルな信長像について解説している本です。ドラマや漫画で描かれる誇張された英雄としての信長像ではなく、当時の史料に基づいたリアルな政治家としての信長像を知ることができます。

    0
    2023年06月25日
  • 天正伊賀の乱 信長を本気にさせた伊賀衆の意地

    Posted by ブクログ

    伊賀、そして隣接する甲賀は忍びの者の出身地として有名だ。しかし、著者が本文中でたびたび「信頼できる史料では確認できない」と慎重に書くほど、その実態は闇の中だ。北畠(織田)信雄が敗退した第一次天正伊賀の乱を契機に、信長が第二次となる伊賀征伐を行ったことで、奇しくも住民自治による地方の運営が衰退した。しかも、本能寺の変によって信長亡き後も、伊賀者による国の再興はならなかった。その後も、天下人による中央集権が強化されたことが興味深い。

    0
    2023年05月12日
  • 織田信忠―天下人の嫡男

    Posted by ブクログ

    ★★★2020年4月★★★


    織田信忠に興味を持ち始めてからもう26年。
    ちょうど信忠の生涯と同じ年数だ。『信長公記』を読んでも、信長軍団に詳しい谷口克広氏の著作を読んでも、なぜこんなにも長く「信忠凡庸説」が世に広まっていたのかが不思議で仕方ない。
    この本『織田信忠』は、真正面から信忠を取り上げた著作として画期的だと思う。近衛龍春氏の小説で取り上げられたのは知っているが、新書は初めてなので、本屋で見た瞬間に即買いだった。


    僕が今回、目を引いたのは信貴山城攻め。
    あの戦いは、あっけなく片付いたから大したことのないものと思われがちだが、少しでも時間をかければ織田政権が揺らぐ可能性もあったこと

    0
    2021年04月18日
  • 織田信長の家臣団―派閥と人間関係

    Posted by ブクログ

    再読だったらしい。前半はもたつくが後半は面白い。でもこの手の本は谷口先生のがあるからそっちの方がいいかな。

    0
    2021年02月23日

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