和田裕弘のレビュー一覧

  • 柴田勝家 織田軍の「総司令官」
    織田信長の重臣で羽柴秀吉のライバルとして有名な柴田勝家だが、よくよく考えてみれば最初信長の弟に仕えていたことや賤ケ岳の戦い関連などよく話題に上る通り一遍のことしか知らなかった。そこで勝家の出自や家系・家臣・与力や伸長する織田政権下で果たした役割を、敗者ゆえの良質な史料の少なさのため謎のままのこともあ...続きを読む
  • 信長公記―戦国覇者の一級史料
    信長公記とは織田信長の家臣・太田牛一によって信長の死後書かれた信長の一代記です。信長の人生についてとても細かく記録されています。多少の記憶間違いや牛一の個人的な感情が入り込んでいる部分もありますが、当時を生きた人によって書かれた貴重な記録として織田信長研究に欠かせない書物になっています。この本はその...続きを読む
  • 天正伊賀の乱 信長を本気にさせた伊賀衆の意地
    伊賀、そして隣接する甲賀は忍びの者の出身地として有名だ。しかし、著者が本文中でたびたび「信頼できる史料では確認できない」と慎重に書くほど、その実態は闇の中だ。北畠(織田)信雄が敗退した第一次天正伊賀の乱を契機に、信長が第二次となる伊賀征伐を行ったことで、奇しくも住民自治による地方の運営が衰退した。し...続きを読む
  • 織田信忠―天下人の嫡男
    ★★★2020年4月★★★


    織田信忠に興味を持ち始めてからもう26年。
    ちょうど信忠の生涯と同じ年数だ。『信長公記』を読んでも、信長軍団に詳しい谷口克広氏の著作を読んでも、なぜこんなにも長く「信忠凡庸説」が世に広まっていたのかが不思議で仕方ない。
    この本『織田信忠』は、真正面から信忠を取り上げた...続きを読む
  • 織田信長の家臣団―派閥と人間関係
    再読だったらしい。前半はもたつくが後半は面白い。でもこの手の本は谷口先生のがあるからそっちの方がいいかな。
  • 織田信忠―天下人の嫡男
    天下人の二代目。織田家の長男である信忠。歴史シミュレーションでは知っていますが、彼の実像となるとなかなか知る機会はありませんでした。織田家の跡取りや信長の後継者としての立場もあったかもしれませんが、武田勝頼への猛攻や本能寺の変での最後などを知ると有能な人物であったのかもと言うことが分かります。
    但し...続きを読む
  • 信長公記―戦国覇者の一級史料
    軍記物ながら一次史料に準じて扱われる、織田信長の一代記である信長公記について、項目を抜粋して解説を加えた一冊。各種伝本や著者の説明もあり、史料としての性格も理解しやすい内容となっている。
  • 天正伊賀の乱 信長を本気にさせた伊賀衆の意地
    断片的な史料を博捜し、比較的信頼できる記述を元に乱の実像へと迫ろうとする内容。前史におよそ半分を割いている事もあり、戦国時代の伊賀国の通史としての側面もある。北畠当主としての信雄の動向も詳しく、興味深い内容だった。
  • 柴田勝家 織田軍の「総司令官」
    織田家中における第一の重臣であり、北陸方面の経略を担った柴田勝家の生涯をたどる一冊。織田家に重きをなした実像がよく分かる。畿内での広範な活動状況や越前領国経営の実相、本能寺の変直後の動向など興味深い内容だった。
  • 織田信長の家臣団―派閥と人間関係
    尾張時代から本能寺の変直前までの家臣団の拡大過程をたどり、最終的に方面軍として結実した各軍団の地縁・血縁関係を明らかにすることを試みた内容。軍団の特徴から見る本能寺の変の検討や、佐久間信盛の追放要因の分析が興味深かった。
  • 織田信忠―天下人の嫡男
    織田信長の後継者である信忠を扱った作品。
    資料や逸話が少ないようですが丁寧に信忠を追っていて楽しく読めた。
    信長影響下から脱する前に亡くなったため実績に対して過小評価されてるようですが想像力を掻き立てる人物でした。
  • 織田信忠―天下人の嫡男
    織田信忠というと影が薄く凡庸だったかのような印象を持ちがちだが、実は有能な武将であった。活躍したのが僅か10年ほどではあるが、信貴山城攻めや武田攻めでの武勲は大きい。そんな信忠の人物像を、一門衆、軍事、権門との関係、家臣、人物像、本能寺の変などの視点から記述する。
  • 織田信忠―天下人の嫡男
    織田信長の嫡男信忠の26年の生涯をたどる一冊。父信長の影であまり目立たない印象だけれども、武田攻めなど実績もしっかり残している武将だということが分かった。意外と史料が少ないのは、やはり織田家が没落してしまったからか。
  • 信長公記―戦国覇者の一級史料
    大河ドラマを楽しむために読んだ一冊。
    「信長公記」が信長の創作物の参考にされてることがよく分かった。
    解説書なので、現代語訳や原文を読む前に入門的に読むのにいいかもしれない。
  • 天正伊賀の乱 信長を本気にさせた伊賀衆の意地
    天正伊賀の乱でより信頼のおける資料を精査している。伊賀守護の力が弱かったため、惣一揆となり、有力者による合議制によって、第一次天正伊賀の乱は信雄軍を撃退できたことがわかった。

    その後、第二次天正伊賀の乱では、信長の総攻撃を受けた際には、惣一揆だからこそ、柱となる存在、人間がいなかったため、一枚岩を...続きを読む
  • 天正伊賀の乱 信長を本気にさせた伊賀衆の意地
    これまで依拠されることの多かった「伊乱記」を脚色が多く信用できないと退け、信頼性の高い史料から天正伊賀の乱の実像を描く。
    角度の高い史実を明らかにしようという姿勢は素晴らしいと思うし、当時の伊賀地域の惣国一揆などの状況について理解が深まったが、背景事情の説明が長く、肝心の天正伊賀の乱自体はあまり確実...続きを読む
  • 織田信長の家臣団―派閥と人間関係
    尾張統一時代の織田家は、一門衆は叔父信光や次弟信勝の死去、家老の林秀貞や柴田勝家は反乱からの帰参、そして桶狭間の勝利によるカリスマ化で信長一強体制が確立した。
    他家と比して同族勢や家老の地位が相対的に低く、他国者も才能に応じて重用した。
    信忠軍は
    信孝軍は四国征伐のために急遽編成されており紐帯が乏し...続きを読む
  • 織田信長の家臣団―派閥と人間関係
    まあ、読むのが大変な本でした。
    大変な理由1:
    人名が難しい。著者も断っているが、読めない。戦国時代的キラキラネームと思えるぐらい覚えられない。巻末に人名索引がついているが、できれば人名索引に読み仮名ぐらい振ってほしかった。さらに、下の名前だけで表記されると、有名人はともかく、親や子といった人になる...続きを読む
  • 織田信長の家臣団―派閥と人間関係
    #信長 #麒麟がくる
    今、光秀の大河に備えて勉強中
    1.光秀の両属(義昭と信長)は虚構じゃないか
    2.長曾我部元親征伐は解釈誤りではないか
    この二点を想いながら色々な本を読んでいます
    ※並行して読むから進まない(かつ、混乱(笑))

    遠山家(信長の叔母)は濃姫の叔母が正解なのか?
  • 織田信忠―天下人の嫡男
    偉大な父を持つNO.2で、父とともに早く亡くなり、間も無く一族も衰退したので、「よくわからないけどすごかったかも」ということはわかった。