作品一覧

  • 記憶/物語
    -
    1巻1,760円 (税込)
    或る出来事-しかも、暴力的な-体験を言葉で語ることは果たして可能だろうか。もし不可能なら、その者の死とともにその出来事は、起こらなかったものとして歴史の闇に葬られてしまうだろう。出来事の記憶が、人間の死を越えて生き延びるために、それは語られねばならない。だが、誰が、どのように語り得るのだろうか。

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  • ガザ・キッチン パレスチナ料理をめぐる旅
    5.0
    1巻4,950円 (税込)
    ガザの家庭料理に秘められたいくつもの物語 「人間にとって食とは、故郷であり、歴史であり、抵抗である」(現代アラブ文学/パレスチナ問題研究者・岡 真理) ガザの料理人、農家、商人たちの仕事ぶりを切り取った美しい写真と、ガザの人々の料理とレシピ、伝統、家族についてがわかる一冊。 《コンテンツの紹介》 ・基本の食材 スパイス、だし汁など ・サラダ ・スープ、ディップ、スプレッド ・パン、ビスケット、セイボリーパイ ・小皿料理 卵料理・メッゼ ・シチュー・スープ 豆と穀物と野菜 ・野菜の煮込み料理 ・米料理、野菜の詰めもの料理 ・肉料理、特別な日のための料理 ・シーフード ・お菓子と飲みもの ・ピクルスと保存食 ※定価、ページ表記は紙版のものです。一部記事・ 写真・付録は電子版に掲載しない場合があります。
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義
    4.4
    1巻1,540円 (税込)
    【緊急出版!ガザを知るための「まず、ここから」の一冊】 2023年10月7日、ハマース主導の越境奇襲攻撃に端を発し、イスラエルによるガザ地区への攻撃が激化しました。 長年パレスチナ問題に取り組んできた、 パレスチナ問題と現代アラブ文学を専門とする著者が、 平易な語り口、そして強靭な言葉の力によって さまざまな疑問、その本質を明らかにします。 今起きていることは何か? パレスチナ問題の根本は何なのか? イスラエルはどのようにして作られた国? シオニズムとは? ガザは、どんな地域か? ハマースとは、どのような組織なのか? いま、私たちができることは何なのか? 今を知るための最良の案内でありながら、 「これから私たちが何を学び、何をすべきか」 その足掛かりともなる、 いま、まず手に取りたい一冊です。 ■目次■ ■第1部 ガザとは何か 4つの要点/イスラエルによるジェノサイド/繰り返されるガザへの攻撃/ イスラエルの情報戦/ガザとは何か/イスラエルはどう建国されたか/ シオニズムの誕生/シオニズムは人気がなかった/なぜパレスチナだったのか/ パレスチナの分割案/パレスチナを襲った民族浄化「ナクバ」/イスラエル国内での動き/ ガザはどれほど人口過密か/ハマースの誕生/オスロ合意からの7年間/ 民主的選挙で勝利したハマース/抵抗権の行使としての攻撃/「封鎖」とはどういうことか/ ガザで起きていること/生きながらの死/帰還の大行進/ ガザで増加する自殺/「国際法を適用してくれるだけでいい」 ■第2部 ガザ、人間の恥としての 今、目の前で起きている/何度も繰り返されてきた/忘却の集積の果てに/ 不均衡な攻撃/平和的デモへの攻撃/恥知らずの忘却/巨大な実験場/ ガザの動物園/世界は何もしない/言葉とヒューマニティ/「憎しみの連鎖」で語ってはいけない/ 西岸で起きていること/10月7日の攻撃が意味するもの/明らかになってきた事実/ 問うべきは「イスラエルとは何か」/シオニズムとパレスチナ分割案/イスラエルのアパルトヘイト/ 人道問題ではなく、政治的問題 ■質疑応答 ガザに対して、今私たちができることは?/無関心な人にはどう働きかければいい?/ パレスチナ問題をどう学んでいけばいい?/アメリカはなぜイスラエルを支援し続けるのか?/ BDS運動とは何? ■付録 もっと知るためのガイド(書籍、映画・ドキュメンタリー、ニュース・情報サイト) パレスチナ問題 関連年表 本書は、10月20日京都大学、10月23日早稲田大学で開催された緊急セミナーに加筆修正を加えたものです。
  • ガザに地下鉄が走る日
    4.7
    1巻3,520円 (税込)
    イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか。ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ。人間らしく生きる可能性をことごとく圧殺する暴力のなかで人間らしく生きること、それがパレスチナ人の根源的な抵抗となる。それを教えてくれたのが、パレスチナの人びとだった。著者がパレスチナと関わりつづけて40年、絶望的な状況でなお人間的に生きる人びととの出会いを伝える。ガザに地下鉄が走る日まで、その日が少しでも早く訪れるように、私たちがすることは何だろうかと。
  • 記憶と記録にみる女性たちと百年
    -
    1巻2,200円 (税込)
    世界が急速に変化を遂げる激動の20世紀、女性と社会のあるべき姿を模索して、人生を懸けた女たちがいた。 公正な社会を求め格闘する彼女たちの百年の歩みと、装いに映し出される社会のありようから、中東・イスラーム地域と現代世界の歴史と現在を炙り出す。
  • 物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集
    5.0
    1巻2,992円 (税込)
    現代パレスチナを代表する詩人が編み遺した、ガザの若き作家たちによる23篇。過酷な「日常」を書き留め、暴力と占領に物語ることで抵抗する、魂の作品集。 2023年12月、イスラエル軍の空爆によって命を落としたパレスチナの詩人、リフアト・アルアライール。忘却に抗うため、そして想像力によってあたらしい現実を立ち上げるため、彼が私たちに届けた、23の反撃の物語。

ユーザーレビュー

  • ガザ・キッチン パレスチナ料理をめぐる旅

    Posted by ブクログ

    写真が美しい。料理とともに、それを教えてくれたひとりひとりの人たちの生活が紹介されている(この人たちは今も生きているのだろうか)。彼らは数字ではない。わたしたちと同じように、少しでも今日が楽しい日になるよう、おいしいごはんを作っている。

    それをずっと忘れないための料理本。

    0
    2025年11月27日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

    Posted by ブクログ

    本当に何も知らない私にとってパレスチナ、ガザ、ハマス、イスラエルの関係性、さらにメディアや政治における偏った見方などについて非常に分かりやすく説明されていて、一気に理解&関心が高まった。
    これ系の本でここまで分かりやすかったのは初めてかもしれない。

    単に「憎しみの連鎖」という言葉で片付けてはならなく、いま起きていることの歴史的背景をきちんと理解した上で、出来ることから行動していきたい。

    0
    2025年10月01日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

    Posted by ブクログ

    ガザとはなにか
    とはつまり
    イスラエルとはなにか
    を正しく知ることと著者は言う

    敬虔なユダヤ教徒の方達と仲良く過ごした時代があり、イスラエルの建国の歴史について少しは知っていたつもりだったけれど、かなり一方的な理解だったことを知る。対して
    ハマースに対する知識があまりにもなかった。

    この本は淡々と史実を語るところから始まるのだけれど最後の方は胸が詰まって読み続けるのが苦しかった。一体わたしに何ができるのか?と言う問いに対しても具体的な方法もあり読んでよかったと思う。

    0
    2025年09月15日
  • 物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集

    Posted by ブクログ

     2013年、ガザ・イスラーム大学の教員リフアト・アルアライールと彼の学生たちが、2008年12月~2009年1月にかけて行われたイスラエルの軍事侵攻「キャストレッド作戦」をガザの側から小説として記録した23篇の短篇とショートショートを収める。原著は2014年に米国で刊行、日本語訳は2024年刊行の新版にもとづく。編者のリフアト・アルアライールは2013年12月にイスラエルのミサイル攻撃で殺害され、新版の刊行時では本書の執筆者6名と連絡が取れていないという。
     
     原著の序文でアルアライールは、パレスチナの人々と物語の特別なつながりについて語っている。「物語は、人間その他すべての経験を超えて生

    0
    2025年09月05日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

    Posted by ブクログ

    一方的な内容であり、自分の目で見て確かめたいところだが、そう思いながらもかなり衝撃的だった。イスラエルに正義がないのは知っていたつもりが、そんな生やさしい話ではなかった。
    なぜパレスチナの声が無視されるのか、イスラエルが徹底的にやれるのか。金と軍事力に他ならないと思った。そして、軍事力も突き詰めれば金なのでは。世界が、人間が、豊かさを追い求めるあまりにおかしくなってしまったように感じる。
    声をあげなければいけない。筆者がいうように、人間性…ヒューマニティ…を回復しなければ自分も何のための人生か分からなくなってしまうと思った。ガザの人々の痛みを無視せぬよう、日々を生き直さないといけない。

    0
    2025年09月02日

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