ガザに地下鉄が走る日

ガザに地下鉄が走る日

3,520円 (税込)

17pt

イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか。ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ。人間らしく生きる可能性をことごとく圧殺する暴力のなかで人間らしく生きること、それがパレスチナ人の根源的な抵抗となる。それを教えてくれたのが、パレスチナの人びとだった。著者がパレスチナと関わりつづけて40年、絶望的な状況でなお人間的に生きる人びととの出会いを伝える。ガザに地下鉄が走る日まで、その日が少しでも早く訪れるように、私たちがすることは何だろうかと。

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ガザに地下鉄が走る日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    イスラエルによって、パレスチナで、ガザで何がなされてきたのか、知らずに過ごしてきてしまった自分自身を、過ごせてしまうこの世界を、これからは、変えていかなければならない。
    何が出来るだろう。とにかく知ること。BDS運動。他には。
    毎日をつつがなく過ごせてしまう世界で、何が出来るかを、問い続けることから

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    ロシアの残虐な暴力にさらされているウクライナの人々には共感を寄せる僕が、なぜイスラエルの暴虐にさらされているパレスチナの人々には、あまり共感を寄せられないのだろう。
    子供の頃からアメリカ文化を満身に浴びて育って来る中で、いつの間にかイスラムフォビアを植えつけられてしまっているのだろうか?/

    本書は

    0
    2025年05月02日

    Posted by ブクログ

    中東地域に何度も足を運んできた筆者の体験談をふんだんに交えながら、パレスチナ問題について論じた書である。
    ここまで最前線でアラブ世界を見聞し、そこで知り得た現地の声や実情を世に届けようとしている研究者は他にはいないのではないか。
    本書では、故郷を追い出されたパレスチナ人の70年間や、完全封鎖から十年

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    2023年10月から始まったハマースとイスラエルの戦争から、もうすぐ1年が経とうとしている。「戦争」とは書いたものの、それは本当に、国と国が対等に争う戦争なのかどうか。

    本書は2018年発行だが、少なくとも本書においてイスラエルとパレスチナの関係は対等ではない。イスラエル軍のジャーゴンで、数年おき

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    一度読みかけて知らない単語が多すぎて断念したが、『ガザとは何か』を読んだ後、最初からすらすらと読めてしまった。
    一気にとてつもない量の絶望と希望を受け取ってしまい、パンクしそう…
    滔々と、パレスチナの人々の終わらない悲しみとわずかな希望を伝えられた。とても伝わった。
    こんな状態の国で、祖国を取り戻す

    0
    2024年07月09日

    Posted by ブクログ

    怒りと困惑と悔しさで脳がバグりそう。これは読み切るのにかなりのエネルギーを要した。自分みたいな軟弱者には、途中でライトな本を挟まないと到底読み切ることができなかった。

    ここに書かれていることは、パレスチナ人が国を追放されて以来受けてきた受難の歴史と現実である。(レバノン、ヨルダン川西岸地区、そして

    0
    2024年06月13日

    Posted by ブクログ

    数年おきに繰り返されるガザに対する殺戮と破壊。2008-09年には、想像を絶するジェノサイドと思われたそれが、5年半のあいだに二度、三度と繰り返されるうちに、いつしかガザのルーティンになってしまった。イスラエル軍はこれを「芝刈り」と呼ぶ。伸びてきた柴が刈られるように、ガザのパレスチナ人は「刈り取られ

    0
    2024年06月03日

    Posted by ブクログ

    これまで自分は世界の何を見ていたのか。
    自身の不明を恥じる。
    この悲劇は今現在も続いていて、この瞬間がこれまでで最も悲惨な状況なのだろう。
    ジェノサイドが行われている。世界はそれを知りながら黙って見過ごしている。

    0
    2023年11月10日

    Posted by ブクログ

    ハマスの急襲と、それに対するイスラエル軍のガザへの地上侵攻という事態の報道に接し、ガザで何が起きているのか、ガザに生きるとは、あるいはパレスチナ難民として生きるとはどういうことなのか、少なくとも自分は何も知らなかったということを思い知らされた。
    一人でも多くの人に読んでほしい。

    0
    2023年10月21日

    Posted by ブクログ

    申し訳ない。
    パレスチナに関心はありつつも、心的にも傍に寄り添うでもない、ただの、地獄の傍観者。

    ノーマンとされる、各地のパレスチナ人。
    自国主義。民族主義。
    パレスチナはイスラエルの新兵器の広告塔。

    平和とは。
    地獄とは。

    パレスチナから目を離してはいけない。楽な事、自分の事、ごく身近なこと

    0
    2022年11月30日

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