岡真理のレビュー一覧

  • ガザ・キッチン パレスチナ料理をめぐる旅

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    写真が美しい。料理とともに、それを教えてくれたひとりひとりの人たちの生活が紹介されている(この人たちは今も生きているのだろうか)。彼らは数字ではない。わたしたちと同じように、少しでも今日が楽しい日になるよう、おいしいごはんを作っている。

    それをずっと忘れないための料理本。

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    2025年11月27日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    本当に何も知らない私にとってパレスチナ、ガザ、ハマス、イスラエルの関係性、さらにメディアや政治における偏った見方などについて非常に分かりやすく説明されていて、一気に理解&関心が高まった。
    これ系の本でここまで分かりやすかったのは初めてかもしれない。

    単に「憎しみの連鎖」という言葉で片付けてはならなく、いま起きていることの歴史的背景をきちんと理解した上で、出来ることから行動していきたい。

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    2025年10月01日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    ガザとはなにか
    とはつまり
    イスラエルとはなにか
    を正しく知ることと著者は言う

    敬虔なユダヤ教徒の方達と仲良く過ごした時代があり、イスラエルの建国の歴史について少しは知っていたつもりだったけれど、かなり一方的な理解だったことを知る。対して
    ハマースに対する知識があまりにもなかった。

    この本は淡々と史実を語るところから始まるのだけれど最後の方は胸が詰まって読み続けるのが苦しかった。一体わたしに何ができるのか?と言う問いに対しても具体的な方法もあり読んでよかったと思う。

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    2025年09月15日
  • 物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集

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     2013年、ガザ・イスラーム大学の教員リフアト・アルアライールと彼の学生たちが、2008年12月~2009年1月にかけて行われたイスラエルの軍事侵攻「キャストレッド作戦」をガザの側から小説として記録した23篇の短篇とショートショートを収める。原著は2014年に米国で刊行、日本語訳は2024年刊行の新版にもとづく。編者のリフアト・アルアライールは2013年12月にイスラエルのミサイル攻撃で殺害され、新版の刊行時では本書の執筆者6名と連絡が取れていないという。
     
     原著の序文でアルアライールは、パレスチナの人々と物語の特別なつながりについて語っている。「物語は、人間その他すべての経験を超えて生

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    2025年09月05日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    一方的な内容であり、自分の目で見て確かめたいところだが、そう思いながらもかなり衝撃的だった。イスラエルに正義がないのは知っていたつもりが、そんな生やさしい話ではなかった。
    なぜパレスチナの声が無視されるのか、イスラエルが徹底的にやれるのか。金と軍事力に他ならないと思った。そして、軍事力も突き詰めれば金なのでは。世界が、人間が、豊かさを追い求めるあまりにおかしくなってしまったように感じる。
    声をあげなければいけない。筆者がいうように、人間性…ヒューマニティ…を回復しなければ自分も何のための人生か分からなくなってしまうと思った。ガザの人々の痛みを無視せぬよう、日々を生き直さないといけない。

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    2025年09月02日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    なんとなくイスラエルが酷い。くらいの認識から、問題の成り立ちを知りたくて読んでみた。
    ドイツ、ナチスヒトラーの本を読んだばかりだったので、ホロコーストの影響でイスラエルが出来たことも知らなかったので、やっぱりわかってないのにわかったような気になっていることは多いと知る。
    イスラエルはなんとなく酷い。どころではなくて、成り立ちからして邪悪。ホロコーストで受けた苦しみを、なぜパレスチナの人に向けることができるのか。その行動に対する批判を、私たちはホロコーストの生き残りだ。私たちに批判的な人たちは反ユダヤだ。などと傘に着るのも邪悪。
    イスラエル人全てがそうではないにしても、気分が悪い。
    そして支援し

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    2025年08月17日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    ガザで今起きていることはパレスチナ人の問題ではなく、イスラエルとイスラエル国家を作ったヨーロッパの問題だと改めて認識した。
    日本のメディアは2023年にハマスの襲撃が起点で語られるが、イスラエルによる侵略の背景が日本のメディアによって、イスラエル建国のその背景にある二千年も前のディアスポラからの生還の正当性が語られ、それが巷でまかり通る。自分たちが無知であることが情けない。
    最後に本書で紹介されたパレスチナ人の1人であるジョマーナさんの言葉が強く印象に残ったので抜粋する。
    パレスチナ人に対する占領、民族浄化、抑圧が75年間も続いているというのに、悲しいことに私たちはいまだに、世界の前に立って、

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    2025年08月17日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    こちらでの評価が高かったので手に取りました。最近あまりニュースで見なくなったけど、今どうなってるんだろう?と気になったので。

    そして、今起きているひどい現実にショックを受けました。現地で起きていること、もちろんそれ自身も酷い状況なのですが、それが隠されて、ないものにされようとしている状況。わたしもその1人です。申し訳ない思いです。

    そもそも今までイスラエルという国の成り立ちからちゃんと理解してませんでした。第二次大戦のホロコーストのツケを最も関係のないパレスチナの人たちが負わされているというだけでも酷いのに、何十年も封鎖下で明日の命も保証のない民族浄化の下で生きている状況。巻末にも書いてあ

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    2025年08月13日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    『ガザとは何か』──僕たちは,どこまで「無知という暴力」に加担してきたのか

    イスラエル・パレスチナ問題――この言葉を聞いて,「知っているつもり」になっていた人は,僕を含めて多いだろう.でも,本書『ガザとは何か』を読み終えた今,僕は痛感している.それは「知っていたつもり」ではなく,「知らなければいけないのに知ろうとしてこなかった」だけのことだったのだと.

    ホロコーストの歴史を引き合いに出しつつ,イスラエルの振る舞いを“理解”しようとしていた僕の視点は,まさに暴力的なまでにナイーブで無責任だった.知るということは,加担からの離脱だ.読まずにいたら,僕は今も「生ぬるい批判」という名の猫パンチで加

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    2025年07月27日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    ニュースなどでは知れない、歴史的文脈的を踏まえた経過と現状を教わった読書時間でした。

    ただ、このパレスチナとイスラエルの問題を自分が知っても役に立てることがない気がして暗い気持ちにもなった。ガザや西岸地区を思うと苦しくなる。

    そしてこの地域で起こっていることは日本も無関係ではない事実を知りショックでした。

    いままで、なんとなく目についたらニュースを追うだけであった問題でしたが、これからはもっと真剣に見れるようになったと思う。

    平和的に、早急に解決されることを切に願う。

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    2025年07月25日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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     イスラエルはどのように建国され、ガザやその内部でどのようなことが起きているのか、イスラエルはどのような国なのかをよく知ることができた。
     メディアによるニュースで知る内容とはかけ離れた事実がガザで起きていた。
     読み終わり、パレスチナのことを誰かに伝えたい、伝えるべきだと思った。
     少しでも関心をもっているのならば、読むべき、一冊だと思います。

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    2025年07月21日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    テレビで報道される情報が偏ったものであると知ることができた。世界で起きていることを適切に知るためには、多角的な視点で起こっている事象を捉えることが大事だなと。自分には関係ないと目を逸らすのではなく、興味を持ち調べるってことを少しずつでもいいから始めてみたいと感じた。

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    2025年07月20日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    ニュースからは絶対に知り得ない、問題の本質に触れた本。ガザでの出来事を受け開催された緊急講演2本を、緊急で書籍化した本。1人でも多くの人に読んで知ってほしい。

    特に印象的だったこと
    ・問題を知るためにはそもそもイスラエルが何かを知る必要がある
    ・イスラエルによる長い年月をかけた漸進的ジェノサイド
    ・イスラエルが人為的に「人道的危機」状況をつくりあげることで、本来政治的問題であるところを人道問題にすり替えている
    ・国際法を適用してしかるべき措置をする、という当然のことがずっとなされてこなかった
    ・イスラエル=全ユダヤ人ではない(イスラエルの卑劣な行いを批判するユダヤ人もいる)

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    2025年07月13日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    岡真理さんの「ガザとは何か 〜パレスチナを知るための緊急講義」を読みました。

    2023年10月7日に、ハマスがイスラエルに奇襲を仕掛けた。そして、イスラエルは「テロ組織」である「ハマス」を掃討するために、という名目で、現在(2025.07)までガザへの攻撃を続けている。

    この本は、2023年の10月20日に大学で行われた緊急講義をもとに作成された本、とのこと。


    この戦闘が始まったとき、びっくりしました。え、どういうこと?と。私には、ハマスのしたこと、イスラエルのしていること、どちらも意味がわからなかった。なので、それを知るために、と、池上彰さんの書籍や、YouTubeでの解説や、ニュー

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    2025年07月03日
  • ガザに地下鉄が走る日

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    イスラエルによって、パレスチナで、ガザで何がなされてきたのか、知らずに過ごしてきてしまった自分自身を、過ごせてしまうこの世界を、これからは、変えていかなければならない。
    何が出来るだろう。とにかく知ること。BDS運動。他には。
    毎日をつつがなく過ごせてしまう世界で、何が出来るかを、問い続けることから始めようと思う。

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    2025年05月25日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    たまたま手にして読んだ本が衝撃的すぎた。
    内容が難しすぎて1/10も理解できてないけど、読み終わって深く深く反省しました。「ガザ」について何も知らなかったこと、知ろうとしなかったことを恥ずかしいとも思いました。
    正直パレスチナとイスラエルの問題って、テレビのニュースでしか見聞きしたことがなくて、そもそも場所もよく知らず、ただなんとなく「パレスチナのハマスというテロ組織がイスラエルを攻撃して民間人がたくさん死んだ」「ハマス、悪〜」くらいの認識でした。(全く間違ってた)
    そもそもはイスラエルが国際法に違反しながらパレスチナを占領し続けていて、今現在起きていることはジェノサイド(大量殺戮)だというこ

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    2025年05月20日
  • ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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    あまりにも酷い。むごい事が起きている。その事実を知りませんでした。大きく取り上げられているニュースで分からないなりに調べることはできたのに。私は今日までイスラエル人がどういった人達なのか、ガザ地区がどういった場所なのか、人なのか、何も知ろうとしてきませんでした。この本を読むと無関心の悪の性質に本当に反省します。ぜひたくさんの人に知ってほしい本です。

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    2025年05月10日
  • ガザに地下鉄が走る日

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    ロシアの残虐な暴力にさらされているウクライナの人々には共感を寄せる僕が、なぜイスラエルの暴虐にさらされているパレスチナの人々には、あまり共感を寄せられないのだろう。
    子供の頃からアメリカ文化を満身に浴びて育って来る中で、いつの間にかイスラムフォビアを植えつけられてしまっているのだろうか?/

    本書は2018年に出版された本なので、本書からの引用は必ずしも現在のガザやパレスチナの状況とは整合していない可能性もあることを、最初にお断りしておく。/


    【パレスチナ人であるがゆえにイラクを追われた彼らは、パレスチナ人であるがゆえにヨルダン入国を拒絶され、夏は気温が摂氏五〇度を超え、冬は零下となる砂漠

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    2025年05月02日
  • ガザに地下鉄が走る日

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    中東地域に何度も足を運んできた筆者の体験談をふんだんに交えながら、パレスチナ問題について論じた書である。
    ここまで最前線でアラブ世界を見聞し、そこで知り得た現地の声や実情を世に届けようとしている研究者は他にはいないのではないか。
    本書では、故郷を追い出されたパレスチナ人の70年間や、完全封鎖から十年経過したガザのリアルが緻密に描写されている。自爆テロの真意とは如何に。パレスチナ人として生きるとはどういうことか。イスラエルはパレスチナ人から何を奪ってきたのか。そして、絶望に打ちのめされてなお人々が闘い続ける理由とは何か。
    ジャンルとしては評論に属するのだろうが、詩的な表現が随所に散りばめられ、レ

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    2025年01月06日
  • ガザに地下鉄が走る日

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    2023年10月から始まったハマースとイスラエルの戦争から、もうすぐ1年が経とうとしている。「戦争」とは書いたものの、それは本当に、国と国が対等に争う戦争なのかどうか。

    本書は2018年発行だが、少なくとも本書においてイスラエルとパレスチナの関係は対等ではない。イスラエル軍のジャーゴンで、数年おきに繰り返されるパレスチナへの破壊や殺戮は「芝刈り」と呼ばれているらしい。これだけでもなかなか衝撃的で暗澹たる気持ちになる表現である。

    本書内で、ヨハン・ガルトゥングの定義を引用される形で、暴力を3つの形に分けている。戦争などの直接的暴力、貧困や差別など社会的な構造から生み出される間接的暴力、そして

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    2024年09月01日