繰り返し読みたい良書!!
内省力が大事なことは分かっているつもりだったが、具体的にどんなステップで進めればいいのか、そしてどんなメリットがあるのかをこんなに明快に教えてくれる本があるなんて。
私はリーダーでも何でもないが、仕事はもちろん日々の生活の小さなモヤモヤや喜びの感情に対してもリフレクションを
...続きを読む行ってみようと思った。
4つのステップで実際にリフレクションしてみると、最後に行き着く「価値観」はほぼ似たようなものであることがわかる。これが私の持ち味なんだと自覚できるだけでなく、他の人は私と同じ価値観にはならないだろうということも想像がつく。
人の価値観を否定せず、尊重するということは大事だと知ってるつもりだったが、このワークを通して改めてその重要性が分かる。所詮他人は他人なので、相手の価値観にキレたりモヤモヤするのはお門違いなのである。
そして、共感と賛同は違う、ということも新たな発見だった。他人が楽しそうに話していることや怒っていることに共感できず、モヤモヤすることが多かったと思っていたのだが、私ができていなかったのは共感ではなく賛同。相手がどんな価値観を持つ人間で、その結果何を感じているのかを理解したうえで、今何を言いたいのか。ここに着目すれば自分と違う世界の人にも共感しまくれちゃう。
日々の小さなモヤモヤや喜びがリフレクションのタネになることも嬉しい発見だった。仕事でイライラしてしまうことやネガティブに思ってしまうこと、そのまま放置しないでなぜ自分がそう思うか考えてみれば、自分をアップデートする方法や組織をアップデートする方法が分かるかもしれない。
アンラーンという概念も衝撃。頭ではなんとなく必要性を感じていたが、この本では既存の価値観や思い込みを手放すこの行為に名前までつけて明快に言語化してくれて、本当にありがたい。アンラーンしたつもりでも自分が実は全く変わってなかったなんてこともよくあるから、これからは具体的にどんな行動を取るか決めて、定期的にリフレクションしてみたいと思った。