作品一覧

  • ナチスに抗った教育者 ライヒヴァインが願ったこと
    4.5
    1巻748円 (税込)
    社会が危険な方向に向かい始めたとき,次世代を育てる者はどう身を処すべきか.20世紀の新教育思想を身につけ,ナチス政権下で密かな抵抗を続けた一人の教師アドルフ・ライヒヴァインの生涯と実践の試みから私たちは何を学べるだろうか.暗い時代に輝き芽吹いた小さな村の学校の営みから,教育の不易の姿を描き出す.

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  • ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー
    4.4
    1巻968円 (税込)
    ナチス・ドイツ国防軍の脱走兵は、捕らえられて死刑判決を受けた者だけでも3万人以上と、英米に比べて際だって多い。その多くは戦闘中の逃亡ではない。民族殲滅に加担したくないという、生命をかけた抵抗であった。戦後、生き延びた脱走兵たちは久しく卑怯者と罵られ、存在までも否定されつづけるが、ついに軍法会議の不当な実態を暴き、名誉回復をなし遂げる。最後の脱走兵の生涯を通じて、人間の勇気と尊厳を見つめる。
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か
    4.2
    1巻968円 (税込)
    「いつでも人には親切にしなさい。助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、人生でいちばん大事なことです。だんだん自分が強くなり、楽しいこともどんどん増えてきて、いっぱい勉強するようになると、それだけ人びとを助けることができるようになるのです。これから頑張ってね、さようなら。お父さんより」(反ナチ市民グループ《クライザウ・サークル》のメンバーが処刑前に十一歳の娘に宛てた手紙)

ユーザーレビュー

  • ナチスに抗った教育者 ライヒヴァインが願ったこと

    Posted by ブクログ

    こうして戦った人たちもいたのに、なぜナチの暴虐は止められなかったのか。一人一人の良識が試される。現代も。

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    2025年04月05日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

    Posted by ブクログ

    ヒトラーが絶対的に支配していた第二次世界大戦中のドイツで、ヒトラーに抵抗してユダヤ人を助けたり、反ナチスの行動をしていた人達がいました。
    彼らは、国民の大多数がナチス体制を支持していた中でも、自分の良心に従い行動していました。
    多くの人達が捕まって死刑になったりしました。

    自分が同じ状況に置かれたとき、彼らのように勇気ある行動をすることが出来るだろうか?と自問すると、たぶんできないだろうと思います。

    人間は、ヒトラー、ナチスのように残虐非道なこともするし、その反対にこの本に書かれているような尊い行動をすることもします。
    人間の不思議さを感じました。

    0
    2024年10月20日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

    Posted by ブクログ

    重苦しくも感動的で、戦中だけでなく戦後の苦渋に満ちた動向も押さえてあり、歴史の重みを感じられる1冊でした。
    シュタウフェンベルク、ショル兄妹、バウアー検事長たちのことは知っていましたが、一労働者でしかないのに、一人で孤独にヒトラー暗殺を計画したという、ゲオルク・エルザーのことはまったく知らなかったです(調べたら、やっぱり映画になってました)。
    映画『タクシー・ドライバー』のような、半ば異常者なのでは? とも思ったのですが、現在では故郷に全身像が建てられるほど評価されているとのこと。
    ドイツ国民全体(大半は己可愛さからヒトラーを支持した)からすれば極小数ですが、それでも勇気を持ってヒトラーに抵抗

    0
    2024年08月31日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

    Posted by ブクログ


    凄惨な反ナチ弾圧の実態が、実例を挙げながら克明に綴られているのに圧倒されたが、最終章(五章)の占領政策や東西冷戦といった体制側の都合によって反ナチ抵抗運動を無視、無かったものと扱ったくだり、その後のレーマー裁判についての記述には、「大衆心理」が抱える普遍的な、時代を超えた課題が抽出されているように感じた。

    0
    2024年02月13日
  • ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か

    Posted by ブクログ

    ドイツ近代史について良書。研究としての読み応えと、市民的勇気に心揺さぶられる稀有な読書体験ができた。昨今ヒトラーの人間性を好意的に捉える言説が巷で聞かれるが、この本を読み、どれだけの人がナチスドイツの犠牲になったのか、未来ある大学生が処刑されるような国のトップを肯定的に解釈する恐ろしさがどれほどのものなのか考えて欲しいと感じた。また時代は違えど西洋史を専攻した人間として、キリスト教的価値観倫理観とヨーロッパという点でも興味深かった。
    ヒトラーが国民から大きな支持を得ていた中で、見つかればほぼ確実に処刑されることを理解しながら、抵抗した人々の姿を本書から感じ、自分がそのようなことができるだろうか

    0
    2021年05月30日

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