あらすじ
社会が危険な方向に向かい始めたとき,次世代を育てる者はどう身を処すべきか.20世紀の新教育思想を身につけ,ナチス政権下で密かな抵抗を続けた一人の教師アドルフ・ライヒヴァインの生涯と実践の試みから私たちは何を学べるだろうか.暗い時代に輝き芽吹いた小さな村の学校の営みから,教育の不易の姿を描き出す.
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Posted by ブクログ
「レナーテも機会があったら、いつも人には親切にしなさい。助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、人生でいちばん大事なことです。だんだん自分がつよくなり、楽しいこともどんどん増えてきて、いっぱい勉強するようになるとそれだけ人びとを助けることができるようになるのです。これから頑張ってね。さようなら。」
「教育など必要ない」としたナチス支配下のドイツにおいて、ナチスに抗い子どもたちの未来を明るく照らし続けた教育者ライヒヴァインが、捕らえられ、処刑される直前に長女へと送った手紙です
彼の最後の言葉は「学ぶことの意義」でした
それは「人を助けるため」にある