おかざき真里の作品一覧
「おかざき真里」の「胚培養士(はいばいようし)ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~」「阿・吽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「おかざき真里」の「胚培養士(はいばいようし)ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~」「阿・吽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
多摩美術大学卒。1994年『バスルーム寓話』でデビュー。『彼女が死んじゃった。』『サプリ』、『渋谷区円山町』など多くの作品を手がける。『渋谷区円山町』は映画化されている。
少女・女性マンガ
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TL
小説・文芸
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Posted by ブクログ
診察室の外については、関係を断ち切るスタンスを取っていた室長・一色だが、今回は勝手が違う。患者が高校時代の同期・若狭(旧姓大沢)ユカリで、夫も同期だった。ユカリにがんが見つかるが、不妊治療とがん治療のためのホルモン療法、いずれかを優先しなければならなくなる。迷う夫妻を遊園地に連れていく一色。
一色と娘・モモには、かねてから血のつながりがない事が複数エピソードで明かされていたが、今回モモの母・さくらも含めた一色の高校時代が紹介される。ユカリの結婚式で
「ユカリは私が狙っていたのに」
とコメントしていたように、さくらは同性愛者であり、病気で早く亡くなっている。パートナーがいたはずなので、今後登場するかもしれない。官僚として数々のケースに冷静に対応し、アイスマンという異名まである若狭が、自身と妻の事になると動揺して涙を見せる姿にほだされたのだろうか。水沢との対立軸のように登場した一色の変化が見られ、親しみが増す。
もう一つのエピソードは、ゴーリーという綽名を持つ、あまりにもてきぱきしすぎている産婦人科医・甲利ゆり子。患者に寄り添うよき医者だが、自身の事となると動揺し、妹の出産に喜ぶ両親に涙を見せまいとすぐに立ち去ってしまう。しかし医療が示す未来を信じて、再び立ち上がる。水沢の知人が長い間入院している病院で勤務している。
綺麗な、世界
絵が綺麗で、淡々としていて、でもだからこそ涙が溢れます。それぞれの物語は短いけれど引き込むものがあり、この話題に関心がある人には刺さるものがあると思います。
Posted by ブクログ
8巻で、由紀恵は、芹沢医師から早期閉経を告げられる。同期同士で結婚し、両親と姉の四人家族で育った彼女は、“普通”の中でずっと生きてきた。だからそろそろ“普通”に子供を持とうかと思って相談した矢先だった。
「普通にしていたら子供は望めません」
見た目は“普通”であるため、夫にも相談できない。普通に戻るために、人知れず治療する由紀恵だが、治療の結果が思わしくなく、次第に追い詰められていく。彼女が最後に頼った先は、自分に最初に“普通”を植え付けた場所だった。
本巻は7巻で、やや無神経な医師として描かれた芹沢のフォロー回でもある。彼は女性ホルモンの研究を行っており、クリニックに引き抜かれたのだ。つまり、スタッフは精鋭ぞろいということになる。
インターミッションとして水沢と一色と娘、5巻で一色を兄貴と慕う嵐の釣りが描かれるエピソードが紹介。娘は「母親が二人いた」という。嵐は、一色が再婚したのかと思うが、実際はそうではないことを読者は知っている。成長した娘が、いずれ本当のことを知る時は来る。
次巻に続くエピソードとして、一色の友人で官僚の若狭が登場。男性不妊と妻のがんを打ち明ける。これまで妊娠・出産が数多く描かれてきたが、若狭は生まれてきたその先を考える側の人間である。子供手当で出産した子供への手厚い支援は成されたが、ではどんな子供にも支援が与えられるのかというと、そうではない。事実婚カップルへと裾野は広がっているが、まだ途上である。