作品一覧

  • 特捜部Q―カールの罪状― 上

    特捜部Q

    小説・文芸

    -
    1~2巻1,540円 (税込)
    〈特捜部Q〉シリーズ完結目前の9作目、遂に文庫化! 22年前から二年ごとに起こる不審死の共通点に気づいた特捜部Q。一方、カールが過去の未解決事件の重要参考人になっており……
  • 特捜部Q―アサドの祈り― 上

    特捜部Q―アサドの祈り―

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    キプロスの浜辺に、難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。新聞で「犠牲者2117」として紹介された彼女の写真を見たアサドは慟哭し、ついに自らの凄絶な過去を特捜部Qのメンバーに打ち明ける。彼女は、彼が生き別れた最愛の家族とつながりを持つ人物だった。一方、Qには謎の男から殺人予告の電話がかかってきた。Qの面々は男が凶行にいたる前にその所在をつきとめられるのか? 北欧警察小説の最高傑作シリーズ!
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

    特捜部Q―自撮りする女たち―

    小説・文芸

    4.0
    1巻2,310円 (税込)
    特捜部Qに閉鎖の危機が訪れる! 検挙率の上がらないQには周囲から厳しい目が注がれていた。そんな中、王立公園で老女が殺害される事件が発生。さらには若い女性ばかりを襲うひき逃げ事件が――。次々と起こる事件に関連は? 一方、ローセは苦悩の淵に……。
  • 特捜部Q―吊された少女―

    特捜部Q―吊された少女―

    小説・文芸

    3.9
    1巻2,310円 (税込)
    引退間際の警官からかかってきた一本の電話は、カールたちQのメンバーを十数年前に起きた異常な交通事故の捜査へと導くのだが……。デンマークの人気警察小説、第六弾!
  • 特捜部Q―檻の中の女―

    特捜部Q―檻の中の女―

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!

ユーザーレビュー

  • 特捜部Q―自撮りする女たち―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    7作目。手厚い社会保障が充実していると言われるデンマークだが、悪用する人たちがいる。特捜部Qが過去の事件を追ううちに、不正受給者の事件に巻き込まれる。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    連続殺人事件が起きる。
    福祉事務所に勤めるアネリ(アネ=リーネ・スヴェンスン)は、みすみす不正受給だと判りながら、あれこれと理由をつける担当の女たちに我慢ならなかった。
    義務の職業訓練も受けず、紹介した職場にも不満を言って勤めず、男のところで同棲しながら厚かましく住宅補助を持っていく。
    アネリは定期的な面談のたびに積もるストレスに耐えて来た。
    検診で癌までが見つかった。将来を棒に振っても、生意気な怠け者たちを始末しなくてはならない。アネリは運命の道連れにしようと周到に計画を立てて準備する。

    まず一番の的は不正給付を受けることを恥だと思わない、自堕落な怠け者の三人組だ。
    一度目の狙いは未遂に終わるが、それでも次々にリストにあげた受給者を殺していく。

    最初のリストに載った女たち(デニス、ミッシェル、ジャスミン)は、福祉事務者で知り合った。
    三人は死んだデニスの祖母のアパートに入り込んで同居を始めた。

    デニスは死んだ祖父の拳銃とナイフを見つけて、クラブを襲う計画を立てる。
    成功して大金を得るが、ミッシェルが逃げ出し、狙っていたアネリに殺される。

    この長い話には、三人の女が殺されていく様子がアネリの行動の描写でわかる。
    彼女は担当している男に好条件を餌にしてしリボルバーを手に入れ。それに細工をしてサイレンサーに変える。
    アネリがロトにあたったという噂を信じて強盗目的で訪ねて来たデニスを殺し、命拾いをする。
    帰らないデニスを待っていたジャスミンは金を詰めたバッグを持って逃げだす。

    入院していたローセが精神状態がまだ最悪にもかかわらず退院して行方が分からなくなった、特捜部Qのメンバーは 手を尽くし探しあぐねていた。

    手にいれたローセのノートには、意味不明な心の悲鳴が呪いのような言葉で書き綴られていた。
    ローセの部屋にたどり着き彼女の遺書を見つける。臓器提供の申請書まであった。献体を申請した本人が行方不明ということがあるだろうか、二人は腑に落ちない。
    カールとアサドはローセを探す。ローセを愛するゴードンは細身の体がますますやせ細っていく。

    ローセは偶然、殺されたデニスの祖母の隣の部屋に住んでいた。誰もいないはずの隣の部屋から話声がする。ローセは不審に思った。
    ドアがノックされドアを開けたロースはデニスとジャスミンに捕まった。バスルームの椅子に縛られ時々水を与えられるだけで、時々目覚めて女たちの会話を聞いた。

    アネリは金目当てにたずねて来たデニスを射殺したあと、逃げ出したジャスミンを待ち伏せし背に向かって車をスタートさせた。アネリは正義に酔っていた。
    アネリはデニスの死体を載せたまま交差点で男の子が運転する黒いゴルフに突っ込んだ。ゴルフのボンネットにデニスの死体が乗っているのが見えた。


    未解決事件と似ているという情報をくれたかつての課長からのヒントで、デニスの祖母の撲殺事件が解決した。
    アネリが逃げようとするところをアサドと二人で逮捕した。アネリの起こした連続殺人事件も幕を閉じた。

    集中治療室にいるローセはまだ回復しないが、彼女が苦しん来た根の深い原因が解明した。分裂した人格を取り戻すには時間がかかるかもしれないが、幸い彼女は命を取り留めた。
    反目しあっていた捜査課長のビャアンともわずかに細い糸がつながった気がする。


    今回は犯人や被害者の背景になっている人々の過去と現在が長かった。
    時間にするとデニスの父親と祖父の戦争体験から、ローセのトラウマになった父親が、圧延工場でローセの眼前で圧死する、その上父親の言葉での虐待は死ぬまで続いていた。そして現在彼女はまだ苦しんでいる。
    複雑に絡んだそれぞれの不幸な生き方が追い詰められていく様子など、ファンでなければ読むのがつらいかもしれない。
    作者は国家特有の歪みをあぶりだしながら、制度を悪用して犯罪だとも思わない人々がいることを、怒り(粛清すると思っている)のためには手段を粗ばない独りの女の心理とともに描き出す。
    遠い出来事になったような戦争の傷跡がまだ癒えていない人達までも登場させて、社会への関心が一段と深まった作品になっている。


    手の付けられないほど人格の崩れた女たち。「自撮り」は現在のあるがままな自分に満足している女たちの自画像かもしれない。

    檻の中の女
    キジ殺し
    pからのメッセージ
    カルテ番号64
    知りすぎたマルコ
    吊るされた少女

    0
    2026年02月09日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

    Posted by ブクログ

    う〜ん、面白かった。

    タイトル通り、檻の中に囚われた女性と、刑事たちの視点が切り替わって行くのだけど、苦しかった。

    囚われた女性がどんどん窮地に追い込まれていき、でも捜査は遅々として進まず。

    そんな状況で読み進めるのは、正直辛かった。

    でもなあ、そんな理由?

    何不自由なく生活してたお坊っちゃんだから、そんな発想になるのかな?

    なんにせよ、ハッピーエンドで良かった。

    シリーズ物として、次作、絶対読みます!

    0
    2025年05月01日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    デンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qシリーズ第一弾。そろそろシリーズもひと段落しそうなため十数年ぶりに再読。

    銃撃事件により同僚を亡くしたカール。折よく組織再編の流れで、未詳事件だけを取り扱う特命部署、特捜部Qの立ち上げを任される。奇妙なシリア人助手アサドと共に、まずは5年前の女性政治家失踪事件を調べるのだが。。。

    監禁シーンが非常に息苦しく辛いが、事件を追うカールとアサドのキャラも立っており、再読でも全く問題なく面白い。
    シリーズ全体の謎もありつつ、課長をはじめ魅力的なサブキャラたちも多い。完結までには追いつけるよう、ゆっくりと読み進めたい。

    0
    2025年04月27日
  • 特捜部Q―檻の中の女―

    Posted by ブクログ

    ▼オモシロい、という評判だったので買ってみた一冊。はじめちょっと読みづらいかと思いましたが、のって来たらナルホド、よくできたミステリでした。パチパチ。このシリーズ、しばらく読んでみようと思います。

    ▼デンマークなんです。北欧の。いわゆる北欧ミステリですね。それでもって、バリバリ現代です。スマホです。主人公は現場たたき上げの腕っこき刑事マークです。仲間の刑事が撃たれる現場に居合わせたりして、心に癒やされぬ傷を負っているし、妻とは離婚済み。仕事にもやる気がむらがある。ここまではよくある刑事物設定です。
     このシリーズはバディものなんです。このバディが、アサドという名前の、中東系の男性なんです。これが秀逸。しかもこのアサドさんは刑事ではない。言ってみれば警察が雇っている「事務スタッフ」なんですね。日本的にいうと、派遣とか業務委託の。で、どうもまだデンマークに慣れていないし、なんだか不法移民の匂いもして怪しい。なんだけどけっこう、ネアカであっけらかんとしていて、ユーモアに溢れている。

    ▼このふたりが、ふたりきりで、「特捜部Q」という、過去の迷宮事件を捜査することに。いろいろ事情があって予算獲得のための部署で、あんまり期待はされてないし、まともな部下は充ててくれない。

    ▼このアサドさんが、
    ・めちゃくちゃ実は頭脳明晰。
    ・なんだけど運転とかは下手くそで危険。
    ・そして終盤でわかる、アサドさんは格闘も戦闘も経験している。
    ・修羅場くぐってる。すごい過去がありそう。
    ・そして絶対、不法移民っぽい(笑)。パスポートとか偽造して入ってきたんじゃないかという・・・。

    ▼マークさんがアサドさんのことを、先入観で見下していたのが、徐々に見方を変えていく。このふたりの関係が秀逸で、むちゃくちゃにおもしろいですね。

    ▼さらには、現代のデンマークですから、どうやらLGBTQ的なこととか、女性の社会進出とか、結婚制度のうんぬんとか、そういうことが大変に(日本と比較すると)先進的で根付いている。さらにはアサドさんみたいな人もいる、というグローバル性がある。そういうことが普通に社会の背景としてあるのも、興味深いです。

    ▼当然ながら事件そのものよりも、主人公たちのキャラクターが読ませどころなんですが、事件そのものでいうと、

    ○過去のいたましい事故から
    ○めぐまれぬ人生を歩んだ家族がいて
    ○その長男が社会や、関係者への恨みで殺人を繰り返す知能犯になっており
    ○復讐として女性政治家を誘拐して監禁していた

    という話。どうしても現代物だから、犯罪そのものはけっこうぞっとするものが多いんだろうなあ。まあでも、<カールとアサド>の活躍が読めるなら、ありです。

    0
    2024年12月30日
  • 特捜部Q―アサドの祈り― 下

    Posted by ブクログ

    上下巻一気読み。てか、こんなジェットコースターのような本をチンタラ読むことなんてできない。それにつけても面白かった。

    0
    2024年03月26日

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