岩瀬成子の作品一覧
「岩瀬成子」の「オール・マイ・ラヴィング」「くもり ときどき 晴レル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「岩瀬成子」の「オール・マイ・ラヴィング」「くもり ときどき 晴レル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
時々児童書も読んでみるのだけれど、私はもう大人になってしまったんだな、と少しさみしく思うことが多い。でも時々、大人になった今だからシンプルな日本語が響く、宝物みたいと感じる本に出会うことがある。
小学生の、秋ちゃんとモッチ、二人の女の子の話。少しだけ配慮が足らなくて、(小学生だしね)秋のレコードに傷をつけてしまったモッチ。明らかに言い過ぎた秋。(大切なものだったんだもんね)
二人の心のモヤモヤを、小学生が理解できる、やさしい言葉で紡いでいく。大人になると、モヤモヤする、と一言で終わらせて、時間も余裕もないからすぐに次の案件だ。
どちらかというと私はモッチみたいに、言わなきゃ言わなきゃと思いながらタイミングを逃してしまう方なので、秋ちゃんサイドの言葉が刺さった。『心の中で思っているだけじゃ気持ちは伝わらないと思うので、手紙を書くことにしました』
秋ちゃんの両親も良かった。『人の心は一色じゃないからね。あの人はこうだ、といえるほどだれかの心を知ることはできないだろう』『ほんとうの気持ちなんてあるのかな。あるときにはこういう面があり、べつのときにはべつの心になる。だから、あの人はこうだ、と決めつけることはできないと思うんだ』
秋ちゃんも、なかなか言葉にならないモッチの思い、背景を想像するようになった。来年の道夫くんの誕生日に、秋ちゃんは何を思うだろうか?レコードの雑音はもう気にならなかった。心は一色じゃないんだなあ。
Posted by ブクログ
そう、これだよ。
言葉にならない思いとか、今この現実はすべてうそで固められた感じ。
こういうことを深く考えたくなくて、もやもやという言葉で済ませていたり、考えないようにしたりしていた。
岩瀬さんはそういう思いをしっかり表現されているし、その思いとゆっくりでいいからちゃんと向き合い続けることを描いているんだと思った。
そして、中ちゃんと母の会話がすごくいい。お母さんがすべてを包みこんでくれて中ちゃんが安心する。
最後に中ちゃんが自分で決めて一歩進むことができて、本当によい終わりでよかった。
実は途中で挫折しそうだった。課題図書だからというなかば任務で読み進めた。挫折しそうだったのは、ちゃんと言葉にならなくても向き合うことから逃げている自分の表れだな。今は全部読んでよかったと思っている。