大橋洋一の作品一覧
「大橋洋一」の「アニマル・スタディーズ 29の基本概念」「アメリカ人はどうしてああなのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大橋洋一」の「アニマル・スタディーズ 29の基本概念」「アメリカ人はどうしてああなのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
ヨーロッパにおける文学批評論発展の歴史を著者の濃ゆい解説で辿る好著。
英文学に親しみのない自分からしたら、おおいに知的好奇心を掻き立てられました。
言語のこと考えると毎回頭パンクしそうになる。
2回目。
文学批評だけでなく、西洋哲学や近代社会など、様々な要素をかき混ぜ合わせながら批評の歴史を辿っていく。
意識主体としての人間が、言語という媒介を通して何を得て、何を知るのか?
古典的ヒューマニスト流の価値判断が全てなのか、もしくは、フランス構造主義者たちが生み出した科学的客観性でもって、コード読解を行うべきか?
イーグルトンの思考の流れを共に味わえる良著。
Posted by ブクログ
下では批評理論の趨勢だけではなく、広く人文科学の在り方、政治との距離の問題について踏み込んでいく。特に新版のあとがきは、その傾向、いらだちがにじみ出ている。
本書はまだ古典ではない。生きている。なぜなら訳者も述べている通り、文化闘争は終わっていないからだ。
・私たちは自分のことを、どちらかというと、自由で、統一のとれた、自律的な、自己形成をする個人としてみる傾向があるし、またそうでなければ、私たちは社会生活のなかで自分の役割をまっとうできるはずがない。ところがアルチュセールによれば、私たちがそんなふうに自分のことを考えるようにしむけるのが、まさにイデオロギーなのだ。
・後期資本主義の支配的イデオロギーを、文学理論は打倒もできなければ、かといってそれに参与するもできないところに、文学理論がかかえる問題がある。
・「イデオロギー」がつねに、自分自身の関心=利害ではなく、他人の抱く関心=利害をけなすときに用いられる言葉であるからだ。
・「すべては政治的である」「イデオロギーの外部はない」
Posted by ブクログ
冒頭からぐいぐいと引き込まれる。古典の名にふさわし射程の深さ、鋭さをもっている。いい意味で期待(予想)を裏切られた。お手軽ではない。原語によるルビの振り方も含めて翻訳も良い。
批評理論をカタログ的に説明したものではない。批評理論間の関係を説明し、より根源的に文学とは何か問うていくのが本書の真骨頂だ。
冒頭の、いくつかの「はしがき」からして、言葉が生きている。上っ面でない。挑戦的だ。
序章の「文学とは何か?」ーーそれを誰も決められない、という議論は目から鱗だ。身も蓋もないのだが、ステレオタイプから、イデオロギーから、パラダイムから逃れるためには、まず、このような前提を共有できるかが重要だからだろう。
1章の「英文学批評の誕生」では、いまや自明の文学が歴史的危機の産物に過ぎない、イデオロギーにまみれたものと知った。
2章の「現象学、解釈学、受容理論」はこの分野の哲学概念と歴史的位置付けのおさらい。批評理論そのものの変遷について論じた箇所でもある。
3章は「構造主義と記号論」。恥ずかしながら、構造主義分析の実例を、初めて本書で見た。構造主義の概略と限界についてやっと分かった気がする。
・文学に関する定義が、現在のようなかたちをとりはじめたのは、実のところ「ロマン派の時代」以降である。「文学」という言葉のなかに現代的な意味が発生したのは十九世紀に入ってからだと言ってもよい。
・成功したイデオロギーが、みなそうであるように、宗教もまた、明晰な概念とか公式化された原理ではなく、イメージ・象徴・慣習・儀礼・神話といったものを通して機能した。
・文学は現実の矛盾から目を背けさせる側面があった。