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Posted by ブクログ
ヨーロッパにおける文学批評論発展の歴史を著者の濃ゆい解説で辿る好著。
英文学に親しみのない自分からしたら、おおいに知的好奇心を掻き立てられました。
言語のこと考えると毎回頭パンクしそうになる。
Posted by ブクログ
“Literature” の非常に政治的な生い立ちから始まって、各種の文芸理論について非常に簡潔なまとめと鋭い批判的視座を提供してくれる。文芸理論の入門だけではなく、現代哲学のへのコンサイスなまとめとしても用いることができると思う。訳出も見事で、スパイスの効いた原著の雰囲気を端々に感じ取ることができる。
Posted by ブクログ
冒頭からぐいぐいと引き込まれる。古典の名にふさわし射程の深さ、鋭さをもっている。いい意味で期待(予想)を裏切られた。お手軽ではない。原語によるルビの振り方も含めて翻訳も良い。
批評理論をカタログ的に説明したものではない。批評理論間の関係を説明し、より根源的に文学とは何か問うていくのが本書の真骨頂だ。
冒頭の、いくつかの「はしがき」からして、言葉が生きている。上っ面でない。挑戦的だ。
序章の「文学とは何か?」ーーそれを誰も決められない、という議論は目から鱗だ。身も蓋もないのだが、ステレオタイプから、イデオロギーから、パラダイムから逃れるためには、まず、このような前提を共有できるかが重要だからだろう。
1章の「英文学批評の誕生」では、いまや自明の文学が歴史的危機の産物に過ぎない、イデオロギーにまみれたものと知った。
2章の「現象学、解釈学、受容理論」はこの分野の哲学概念と歴史的位置付けのおさらい。批評理論そのものの変遷について論じた箇所でもある。
3章は「構造主義と記号論」。恥ずかしながら、構造主義分析の実例を、初めて本書で見た。構造主義の概略と限界についてやっと分かった気がする。
・文学に関する定義が、現在のようなかたちをとりはじめたのは、実のところ「ロマン派の時代」以降である。「文学」という言葉のなかに現代的な意味が発生したのは十九世紀に入ってからだと言ってもよい。
・成功したイデオロギーが、みなそうであるように、宗教もまた、明晰な概念とか公式化された原理ではなく、イメージ・象徴・慣習・儀礼・神話といったものを通して機能した。
・文学は現実の矛盾から目を背けさせる側面があった。
Posted by ブクログ
文学とは組織の暴力について書かれたもの。科学本はその意味で文学とは呼ばない
本読むとは、仮説を作っては消し、信念を更新し、複雑な推理と予測を次々と行うことだ
難しすぎる
Posted by ブクログ
むずい
『文学部唯野教授』
の勢いで読めるわけなく
『文学とは何か――現代批評理論への招待』
は読んだがそれだけでは駄目だ
文学部の方は余裕なのかな