長谷敏司の作品一覧
「長谷敏司」の「あなたのための物語」「伊藤計劃トリビュート」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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関西大学卒。2001年『戦略拠点32098 楽園』で第6回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。『円環少女』(イラスト:深遊)、『BEATLESS』(イラスト:redjuice)などの作品を手がける。
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Posted by ブクログ
伊藤計劃を追悼する8篇。どれも短編としては濃密な設定で、長編小説としても読んでみたいと思わせるものばかりだった。以下は特に面白かったものを示す。
藤井大洋「公正的戦闘規範」
伊藤計劃、「虐殺器官」を彷彿とさせるような重厚な戦闘シーンが魅力。偵判打というゲームが、実際の戦闘ドローンの操縦になっていた、という設定に恐怖した。
吉上亮「未明の晩餐」
孤高のシェフと孤児二人、死刑囚の最後の晩餐専門シェフというなんともいいキャラ設定。感動。
伴名練「フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪」
切り裂きジャックの独白。ナイチンゲールがフランケンシュタイン博士に改造された屍者で、なんやらこうやら歴史が交錯するスペクタクル。一番面白かった。
長谷敏司「怠惰の大罪」
キューバの麻薬カルテルでのしあがるカルロス・エステベスの半生。クライム・ノベルとしての魅力が沢山でワクワクさせられた。
非常に楽しめた。
Posted by ブクログ
面白かったです。事故で右足を失ったプロダンサーがAIを組み込んだ義肢を装着して、新たなダンス表現を生み出すというストーリーです。SF小説というカテゴリーになっていますが、SFというよりはヒューマンドラマ、あるいは哲学色が濃い本かもしれません。そして何より私は著者の文章力に感銘を受けました。ダンスという文字で表現しづらいであろう領域をよくここまで文章で表現したなと。
この本で考えさせられた問いは次の2つです。1つ目は「ダンスとは何か」、2つ目は「AIとはどんな存在なのか」ということです(その意味で本書は哲学的)。言い換えると、人間とは何かを考えるにあたって、AIという異質なものと比較をしつつ、一方ではダンスを情報処理的(機械的に)考えることで人間とAIの共通点を見つけようとします。ちなみに「AIとはどんな存在なのか」という問いに対しては、AIを道具としてみる見方が世の中では一般的な気がしますが、本書はそれとは違う視点を提供してくれているのではないでしょうか。それはAIを「器官」としてみる見方です。かつて漫画「寄生獣」というのがありましたが、あれに近いかもしれません。寄生獣は完全にファンタジーなのに対して、AI義肢はすでに世の中に登場しています(とある展示会で見ました)。つまり本書はSFとも言えない、きわめて現実に近い話を書いているともいえるでしょう。人間とは何か、AIとは何かなど考えさせられる本でした。