山田ルイ53世の作品一覧
「山田ルイ53世」の「一発屋芸人の不本意な日常」「一発屋芸人列伝(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
タイトルを見て、確かにそうだよねと思い読んでみた。まえがきには、世の中にあらゆる角度から人々を鼓舞し、奮い立たせるような言葉が溢れかえっている状況に「勝手に背中を押すな!」、挫折や失敗は、必ず糧にせねばならぬという風潮は気が滅入る、とある。全くその通りで。
しかし、筆者は卑屈だなあと思いました。文章を書く芸人は卑屈な人、穿ったものの見方をする人が多いと思います。その鬱屈した気持ちを文章化し、屁理屈こねて正論化する。それに共感する人は少なからずいる。この本がそれでしょう。ただ、芸人はその卑屈さが次第に昇華していく人もいるように見受けられます。最近思うのは、日本人は他人の問題点を指摘し優越感を得たがる人が多いということ。気にするなと言っても気にするんでしょうが、気にしなければ卑屈にもならないと思います。私自身、そう思えるようになったのは最近ですが。「無理に走らずとろ火で生きる」と書かれていて、諦めてる感が出ているようで、まだ諦めてはいないと思います。売れたと思ったが長い低迷期に入ってから脱する人もいますし、最初に売れてたスタイルから全然違う形になる人もいますし。
第4章家族編、家族も他人っちゃ他人である、最初にそう書かれています。子供には子供の考え方があり、価値観が親と子で違うこともある。世の中の子供を持つ方には読んで欲しいと思うことばかりです。
気になったのは、あとがきに書かれている、ロケで数週間前にお世話になったパワーストーンの店が潰れているのを見たという話。この店には閉店しましたと貼り紙があったならそうですが、そうでない場合、なくなった店が潰れたとは限らない。潰れているのではなく移転したのかもしれません。業績が良くて大きい店になったかもしれませんし、縮小して再出発かもしれませんが、ネット販売に移行したのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
ルネラジリスナーなので購入。男爵がラジオで普段から言っていることをギュッとまとめた一冊。男爵は自虐気味に自分の人生を語るが、多くの名も無き芸人が世間に名を知られる前に消えていく世界で、50歳を過ぎても生き抜いてる。才能のある人だからこそ、人生を諦める姿勢を表に出しても、周りは受け入れてくれるのだと思う。30歳そこそこで凡人の私が人生諦めてますという姿勢でいても、後ろからケツを叩かれるか、ひっそりと左遷されるだけである。男爵を批判しているわけではないが、我々凡人は少なくとも職場では、内心はどうであれファイティングポーズを取り続ける必要があると思う。とはいえ、プライベートな部分では肩の力を抜いて生きた方がいいのかもとは思った。なりたい自分になれていないときには、この本は救いになる。自分にも他人にも期待をしないで生きていきたい。
Posted by ブクログ
この本は人をかなり選ぶ内容になってます。夢に向かって走っている人ではなく夢を持てない人・諦めた人向けの内容だと感じました。
私自身筆者と同じ人生観が近いこともあって腑に落ちる場面が多かった。夢を語ること持つことを推奨する本が多いのは分かっています,そしてある方が人生を俯瞰で見た時に輝いてみえるでしょう。ただ私の人生的に「心からやりたい・なりたい物事」に「出会った試しがない」のは事実なので夢否定ではなくその土俵から降りる気楽さを教えてくれました。
作中のフレーズで【負けを抱えると書いて抱負】【言いたいことほど言わない方がいい】【無限の可能性を捨て可能性を絞る】【罪ではないが詰みである】【パワーがない人はパワースポットに行くパワーがない】といったような右ストレートをぶち込まれるような名言のラッシュを味わえます。そしてこういった言葉に反論する気持ちよりも,確かにそうだな…と納得する割合の方が高いのが面白かった。ここまで合う人には合う合わない人には合わない視点の本は経験がなかったので貴重な時間でした。