作品一覧

  • 天皇陛下の私生活―1945年の昭和天皇―(新潮文庫)
    3.3
    太平洋戦争の敗色濃い昭和20年、大日本帝国の国家元首だった昭和天皇は、どのような日常生活を送っていたのか。正月、空襲警報発令後の宮中祭祀「四方拝」から、終戦時のクーデター未遂、翌年始に発せられた「人間宣言」の署名まで、皇室存亡の危機にあった1年間に焦点を絞り、『昭和天皇実録』をはじめ膨大な資料を読み解き、日々の暮らしや人間関係を鮮やかに甦らせたノンフィクション。(解説・門井慶喜)
  • 明治宮殿のさんざめき
    4.0
    皇居の中を隅々までご案内! 「みやび」と「モダン」が無理なく同居する明治宮殿。NHKドラマ「坂の上の雲」の宮廷シーンの時代考証を担当した著者が、明治宮殿の十二ヶ月を絢爛豪華な「宮廷絵巻」として軽やかな筆致で再現。ツイッター感覚で和歌を詠む天皇陛下、姉さん女房の皇后、女官、侍従職出仕まで、息遣いを伝えてくれる。
  • 明治天皇の一日―皇室システムの伝統と現在―
    4.0
    1巻660円 (税込)
    雅子さまの健康問題や皇室典範改正論議など、伝統と革新の狭間で揺れる平成の皇室。変わるべきか、変わらざるべきか――。だが、こうした天皇家の苦悩は、すでに「明治」から始まっていた。かくも堅苦しく息苦しいシステムが、なぜ脈々と生き続けるのか? 中世から近代への変貌を試みた明治皇室まで時代を遡り、天皇や女官、侍従たちの「奥」での何気ない生活ぶりを見つめることで、そこに潜む皇室問題の核心に迫る。

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  • 島津家の戦争
    4.3
    鎌倉時代から650年にわたり薩摩の地を治めてきた島津家。その私領である都城島津家は4万石に多数の武士を抱え、藩の中で特殊な地位にあった。その都城島津家が残した日誌をはじめとする多数の史料から、明治維新とその後の日本の近代化を主導した薩摩藩の実像、都城島津家の君主と家臣団の知られざる物語が浮かび上がる。薩摩から見たもう一つの日本史、迫真の歴史ノンフィクション。

ユーザーレビュー

  • 島津家の戦争

    Posted by ブクログ

    気になっていた、都城島津家のお話。
    戦国時代から、戦後まで。
    薩英戦争の講和のことや、西南戦争の背景など、知らなかったエピソードを知ることができ、おもしろかったです。

    薩摩藩ではおよそ4分の1が武士であった、というのは知っていましたが、都城ではおよそ半分が武士であった、ということを初めて知り、驚きました。

    薩摩藩の武士たちが「土地」とのつながりを大切にしてきたこと、歴史の変わり目でものごとが変わりゆく中、何を誇りに思い、何に怒りを感じ、何に失望したかがしみじみと伝わってくるお話でした。

    0
    2023年10月06日
  • 明治宮殿のさんざめき

    Posted by ブクログ

    平安時代から連綿と続く宮廷のみやびは、明治において西洋の宮廷文化を受け入れることで明治宮廷特有の様式美を生み出した「奇跡の一瞬」。明治宮廷の生活の様子を多くの資料から拾い上げて一年の流れにまとめている。筆者の目線がそのまま、読み手を宮殿に迷い込んだかのような気持ちにさせてくれました。

    0
    2015年02月15日
  • 明治天皇の一日―皇室システムの伝統と現在―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おひーる。

    申しょー、おひるでおじゃー 。

     米窪明美さんの「明治天皇の一日」を読んだのですが、しょっぱなの「申しょー、おひるでおじゃー」にやられました。そんな吹雪日和いかがお過ごしでおじゃー。ちなみに「おひる」は「お目覚め」という意味なのだそうです。

     明治天皇は外国の香水を2、3日で一瓶使い切ったそうです。つけ過ぎじゃないか。

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    2012年03月05日
  • 明治天皇の一日―皇室システムの伝統と現在―

    Posted by ブクログ

    ==明治天皇の日常を綴る==
    歴史書ではなく、明治の天皇がどのような生活をしていたのか?また、そこで働く人たちはどのような働きをしていたのか?ということについて当時そこで働いていた人の日記やその他詳細な資料を基に書かれた本です。自由気ままに生活していたのかな天皇はと思っていましたが、伝統と決まりごとで結構窮屈な生活をされていたんだなってことが分かりました。また、意外と天皇はお茶目だったということも分かりました。
    そして、果たして今の天皇はどのような生活をおくられているのかが非常に気になりました。そんなノンフィクションな一冊です。非常に読みやすく興味深く読める一冊でした。

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    2009年10月04日
  • 島津家の戦争

    Posted by ブクログ

    都城島津家を中心に、薩摩藩の、特に関ヶ原以降の歴史が分かりやすくまとめられている。
    そうした歴史の中から、根幹にある薩摩独自の精神性を見出していくのがこの本の特徴であり、鋭い指摘に驚きながら、夢中になって読んだ。
    作者の薩摩に対する思い入れの強さはすさまじく、さながら小説のような抒情的な表現になることもしばしば。ここで好き嫌いが分かれるかもしれない。
    ただ、個人的には歴史は解釈されるものだと考えているので、これでよいと思う。
    にわか歴史ファンながら、最初から最後まで楽しく読ませていただいた。
    都城の緑の盆地をぜひこの目で見てみたいと思った。

    0
    2023年05月23日

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