皇居の中を隅々までご案内! 「みやび」と「モダン」が無理なく同居する明治宮殿。NHKドラマ「坂の上の雲」の宮廷シーンの時代考証を担当した著者が、明治宮殿の十二ヶ月を絢爛豪華な「宮廷絵巻」として軽やかな筆致で再現。ツイッター感覚で和歌を詠む天皇陛下、姉さん女房の皇后、女官、侍従職出仕まで、息遣いを伝えてくれる。
Posted by ブクログ 2015年03月21日
明治時代は「伝統が作られた時代」だから、面白い。
伝統と格式を重んじるはずの宮中でさえ、実際には明治になって改まらざるを得なかった部分だってある。
それを「否定しないが積極的にはやらない」という、お公家社会の伝統的対処法で乗り切ったというか。
明治天皇の、引いては公家社会の思考法がわかった気がしたの...続きを読む