【感想・ネタバレ】明治天皇の一日―皇室システムの伝統と現在―のレビュー

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ネタバレ

おひーる。

申しょー、おひるでおじゃー 。

 米窪明美さんの「明治天皇の一日」を読んだのですが、しょっぱなの「申しょー、おひるでおじゃー」にやられました。そんな吹雪日和いかがお過ごしでおじゃー。ちなみに「おひる」は「お目覚め」という意味なのだそうです。

 明治天皇は外国の香水を2、3日で一瓶使い切ったそうです。つけ過ぎじゃないか。

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2012年03月05日

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==明治天皇の日常を綴る==
歴史書ではなく、明治の天皇がどのような生活をしていたのか?また、そこで働く人たちはどのような働きをしていたのか?ということについて当時そこで働いていた人の日記やその他詳細な資料を基に書かれた本です。自由気ままに生活していたのかな天皇はと思っていましたが、伝統と決まりごとで結構窮屈な生活をされていたんだなってことが分かりました。また、意外と天皇はお茶目だったということも分かりました。
そして、果たして今の天皇はどのような生活をおくられているのかが非常に気になりました。そんなノンフィクションな一冊です。非常に読みやすく興味深く読める一冊でした。

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2009年10月04日

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皇室改革は、戦後だけに行われたのではなかった、ということらしい。
本書の大部分は、明治天皇の夫妻の日常生活のディテイルをこれでもか、と詳述するのに費やされているが、最後の一章で、上記の問題が述べられていて、これが非常に面白かった。

明治天皇の宮廷は、まだそれ以前のしきたりが残っていた、という。

少年時代から「侍従職出仕」として、天皇とともに育つ側近たち。
これらはやがて貴族院議員として、政治と天皇のパイプ役を務めたという。
このシステムは、今上天皇の時、途絶する。

一方皇后をとりまく女官(典侍を頂点として、権典侍、掌侍、命婦、女儒と下っていく女官機構。
尚侍が欠員になっていたということは、今回初めて知った。
それでも、明治宮廷までは典侍には、皇后の「お控え」としての役割があったとか。
この女官機構に大きな変動があるのが、昭和天皇の時代だという。
それまでは皇后も、典侍も、堂上貴族の娘から選ばれていたが、昭和天皇の皇后は、皇族出身で、つりあう家格の娘がいない。
そこで、この制度が変質したという。

本書は皇室の今後はこうあるべき、と明示しない。
ただ、皇室はこれまでも常に変化し続けてきた、と示すのみ。
それが、今後も時代に合わせて柔軟に変化すればよいのでは、と控え目に主張しているようにも思われる。

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2013年03月20日

Posted by ブクログ

副題通り、易しく皇室システム(役職など)の基礎知識を説明しているので非常に役立ちました。
気軽に読めるし、皇室のエピソードは興味を引きます。

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2011年04月21日

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[ 内容 ]
雅子さまの健康問題や皇室典範改正論議など、伝統と革新の狭間で揺れる平成の皇室。
変わるべきか、変わらざるべきか―。
だが、こうした天皇家の苦悩は、すでに「明治」から始まっていた。
かくも堅苦しく息苦しいシステムが、なぜ脈々と生き続けるのか?
中世から近代への変貌を試みた明治皇室まで時代を遡り、天皇や女官、侍従たちの「奥」での何気ない生活ぶりを見つめることで、そこに潜む皇室問題の核心に迫る。

[ 目次 ]
第1章 御内儀の長い朝
第2章 御学問所の優雅な午前
第3章 御内儀の長い長い昼食
第4章 御学問所の何もない午後
第5章 御内儀の賑やかな夕食
第6章 眠りにつく宮殿
第7章 様変わりする歴代皇室

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年06月30日

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ネタバレ

明治時代の流れ、天皇の1日。
これって、歴史的に非常に面白い。
京都から東京に天皇が移って、その名残とか。


朝起きるのが『おひーるー』って。
これ、京都の名残だよね…
あと、一夫多妻制がそこまでまだあったんだと。
明治天皇のお人柄、考え、凄いな。
ベッタベタの昭和生まれなので、
ほんの100年前位の世界とはかけ離れすぎてて。
どちらかと言うと江戸時代的な感覚を覚えた。


近代日本って歴史の中で私はとても好きなので面白かった。
歴史的資料としても。

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2015年05月29日

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他にない視点で皇室のことを描いている。本当に日常の様子。明治天皇の人間味が感じられるとともに、皇室での生活の不便さや厳格さや温かみなどが伝わってくる。

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2012年01月13日

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