中勘助の作品一覧
「中勘助」の「銀の匙」「銀の匙」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中勘助」の「銀の匙」「銀の匙」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「銀の匙」は、以前からいつかは読みたいと思っていた作品です。しかし、他に読みたい現代小説がたくさんあって、なかなか手にすることはありませんでした。ところが、教育学者の齋藤孝さんが書かれた本に、読むべき名著として「銀の匙」が推薦されていたことから、背中を押されたように、この度ようやくこの作品を手にして、時代や環境は違うけれど、自分の子供の頃を思い出すような優しい世界に浸ることが出来ました。
「銀の匙」は、岩波文庫、新潮文庫、角川文庫などから出版されていますが、調べたところ、本書は巻末ではなく同じページに注釈が書かれており、何より画家「安野光雅」さんの挿絵も描かれているということで、いちばん読み
Posted by ブクログ
120年前ほど前の東京で暮らしていた筆者が子供の頃に経験したことなどを日記風にまとめたもの。
やや癇癪持ちであった子供の頃の筆者と、その面倒を見てくれた伯母さんとのやり取りが主軸に据えられていて、筆者が成長して伯母さんが亡くなったあたりまでが書かれる。
当時の物事が子供目線でかつ細かに書かれていて、解像度が高く面白かった。
話に出てくる筆者の家は文京区の小日向辺りのにあったようだ。あの住宅しかない地域が自然に溢れていた時期に書かれていることもあり、少しギャップを感じた。
小高い台地の上にやたらでかい家が多く建っている印象だったのだが、当時の区画がそのまま今まで残っているのかもななども思った。
Posted by ブクログ
病弱で祖母にかじりつきの中勘助の幼少期から青年までの自伝的エッセイということになるのかな。
本当に小さな頃からの話を事細かに、その時の自身の気持ちを主軸に書かれているんだが、それがすごいのなんの。
記憶をその時その時にわけて真空パックにでもしているのかというほどありありと書かれてらっしゃる。
ずっとただの日常の話なんだけど人間味というか生活感というか…それが溢れていてとても好きな1冊になりました。
解説にも書かれてたことになりますが、他の作家の影響がなく世界観が無二だそうで、なるほど新鮮に読めた気がしたのもあながち間違いではなかったかと思いました。
そういう事なのでもしかしたら好き嫌い