小川孔輔の作品一覧
「小川孔輔」の「青いりんごの物語 ロック・フィールドのサラダ革命」「史上最強のホームセンター 常識破りのホームデポ経営戦略」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
2004年から2014年ごろの日本マクドナルド経営についてのお話。
その頃にアルバイトとしてマクドナルドで働いていたが、60円ハンバーガー確かにあったなと懐かしい気持ちになったり、閉店ラッシュに巻き込まれたり、その後には店舗改装をしたりしていたなあ。ビックアメリカン施策の時のテキサスバーガーの味は今でも忘れられないほど美味しかったのを覚えている。
ちょうど藤田社長から原田社長に切り替わった時なのか、とこの本を読んで理解。
直営店とFC店との違いについても深く考えさせらた本である。
2015年から現在に至るまでのマクドナルド情勢も気になるところ。
Posted by ブクログ
・ポイントを還元することで、既存客が再来店する同期を高めることを狙う。さらに、店舗オペレーションに負荷がかからないようにする
・価格弾力性は、粗利率の逆数になる(ドーフマン・シュタイナーの公式):粗利が33%の場合、価格弾力性は3。5%の値引きで売上個数は15%(値引き率の3倍程度)伸びると推定される
・お客の「考えるコスト」を削減し、購買への近道を作る。商品ごとに品質と価格を比べて検討する必要があるときに感じる時間的・心理的な負担を「Cost of thinking」という。それに対して、ユニクロや無印良品などは、価格帯を狭くすることでお客の考えるコストを軽減している
・コインパーキングのように、本来ならまとまっているサービスを細かく分割して販売する手法を「小口化」という。それにより回転率を高めてもうけることができる
・カクヤスではお客を待つよりも配達したほうが人件費が安くなるように、狭い範囲で配達中心となるビジネスモデルにしている
・ユニクロのように定番商品を大量に作るブランドは、リードタイムが長い「投機型」ビジネス。一方、H&Mなど短いリードタイムで商品開発や製造をするブランドは、流行を見極めてから商品開発及び製造をスタートさせるので「延期型」のビジネスモデルと呼ばれる
投機型は、在庫がだぶつくと値引きしたり追加発注量を減らして調整するが、延期型のモデルでは小ロットしか生産せず、「売切れごめん」のスタンスで販売する
・スーパーホテルの自動チェックイン機は元々は人件費削減目的で導入されたが、「チェックアウト時に清算なしですぐ帰れる」をアピールしたところ、別のメリットとして受け入れられた。ストレートに安さだけを強調しない
・いつも特定のブランドを買うので半買う、ブランドを毎回スイッチする消費行動のことを「バラエティ・シーキング」(多様性追求行動)という。そういった商品はまちおかのような、臨機応変な仕入れと店頭レイアウトで、いつもフレッシュな印象のある店づくりが受ける
・薄利多売のビジネスでは、商品やサービスの単価が安くても、商品やサービスの種類を増やして買い上げ点数が増えるようにすれば儲かる。ただし、行列などでお客の待ち時間が長くなると来店頻度が少なくなって利益が低下してしまう
・限定品を好む人は「自己独立因子」と「集団同調因子」が強い。みんなと同じだけど少し特別なものへのあこがれ
・バンドリング:牛丼のミニサイズ。これだけだと客単価は下がるが、小さいサイズならこれまであきらめていたサラダもセットで注文でき、結果的にお客の満腹感はそれほど変わらずに、客単価を上げることができる
・自動車メーカーが本当に売りたいのは、高スペックの車だが、お客に比較をして選んでもらうために、カタログ上で「グレーモデル」と呼ばれるワンランク下のモデルをあえて比較対象として用意している。「魅力効果」と呼ばれる消費者心理を利用して、本当に売りたいグレードの自動車の魅力が際立つように演出している
・突然の追加購入の提案では、買う側のお客には心の準備がありません。お客の冷静な判断を鈍らせますので、衝動買いを促しやすいのです。対面販売で追加購入をする人が多いのは、こうした理由があるからなのです
・即時型/延期型、付加価値型/値引き型、オープン型(会員に限らずだれでも利用できる、利用先もある企業に限らない)/クローズ型のくみあわせでLoyalty Programを考える
・SNSと仮想通貨(ポイントなども含む)を組み合わせた販促は、マスより費用対効果が高くなる可能性がある
・クロスセルは、特に値下げをするときに、客単価を上げる手段として有効。追加販売する商品・サービスや時間帯は、手間のかからないようにする必要がある
・ロングセラーが起きやすいのはローテク産業:Fashion, Food, Floral
・定番のロングセラーの場合は、値下げをするとイメージが低下してしまう
・値上げの際にはマイナーチェンジやラインアップの拡張を同時に行うことが有効
・嗜好品の味や品質の変更に関して、消費者はかなり保守的。マイナーチェンジを実施するときは、お客に刺激を与えないことが大切です。こっそりリニューアルしておいて、「いつの間にかおいしくなった」「なんかよくなった」などとお客に思わせるのが理想
Posted by ブクログ
若い頃あれだけマックに通っていたのに、最近とんと行かなくなった。本書の分析結果と自分がマックから離れていった理由が概ね合致する。
まずメニュー廃止に代表されるように明らかにサービスの質が低下した。テイクアウトで手提げ袋に入れないのはどういう了見か?紙袋をいくつも持って帰れるか!
そして24h営業で店舗が汚くなった。
トドメは客層が悪くなった。長居客で混んでて席が見つからなかったり、キティちゃんのサンダルを履いたジャージ姿のヤンキーの隣でガキが暴れまくってたりして、足が向かない店の代表格になった。これも無定見な価格政策のツケだろう。値下げと高価格商品の交互投入では顧客層は安定しない。結局どっちの顧客も離れてしまう。この意味で全面禁煙化は正しい施策だ。今どきタバコを吸うような顧客層には来てほしくないというメッセージを明確に伝えている。ターゲット顧客を定め、その顧客像に商品、価格、サービス水準、店舗デザイン、ブランドイメージを整合させれば、ある程度業績は戻ると思う。今まではこれらの一貫性が無さすぎた。
本書を読んでその背景に米国式強欲経営による短期利益主義があることがよく理解できた。そう考えて見ると、業界こそ全く違うが自分の会社も未来は暗い。目に余る近視眼的経営で社員の士気もダダ下がり。こういう会社は最近増えてるんじゃないかな。
Posted by ブクログ
日本のマクドナルドが いろいろなトラブルを抱え、
赤字を大幅に出して、また お客も消えてしまった。
なぜそうなのかを 小川教授が
経済学およびマーケット論から、分析する。
象牙の塔から 飛び出て 現実の事象を
したたかに分析し、マーケティング理論を充実させる。
教授先生は どこまで通用するのか?
も試されている。
まさに「水に落ちたイヌを打て」と言う感もある。
私は ハンバーグが好きだが
ハンバーガーが好きではない。
大きく口を開けてかぶりつくということが
あまりうまくできない。
どうも服などを汚してしまう。
モスバーガーの スパイシーホットドックが好きだった。
食べやすいのだ。
ただ マクドナルドのコーヒーだけは、
美味しいので、飲んでいた。
若い人たちが 大きな口を開けて
健康そうに食べるのを見ているのは、好きだった。
この間 原田泳幸の本を読んで、
なんじゃこの人。ということを感じた。
藤田田の アメリカの食文化を日本流にしたこと
そして、Macからマクドナルドに うつった
原田泳幸は、アメリカ流儀に変えた。
当初は確かに成功をしたが、
藤田田の残したマクドナルドの遺産を
食いつぶしたにすぎなかった。
小川教授は 3つの点を指摘する
①マーケティングの失敗
②サービスのトライアングルの失敗
③画期的なイノベーションの不足。
この3つを改善することは かなり難しい。
食のイノベーションとはなにか?
を常日頃考えているが、そんなになまやさしい物ではない。
マクドナルドは 賞味期限キレのビジネスモデルをどう立て直すのか?
それは、まさに 楽しみな テーマだ。
マクドナルドの幹部たちは この本を読んで
なにかを学び、そして これを乗り越える手腕を見せてほしい。
19世紀から20世紀の発明されたビジネスモデル
「百貨店、食品スーパー、FCシステム」が
どう生き残っていくのか?
それも 楽しみな テーマですね。
『コンビニエンス 賞味期限キレのビジネスモデル』
と言う本も書いてほしいなぁ。
ひとり勝ちしすぎているので。