作品一覧

  • 饗宴
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    原題「シンポシオン」とは「一緒に飲む」というほどの意味。一堂に会した人々が酒盃を重ねつつ興にまかせて次々とエロス(愛)讃美の演説を試みる。談論風発、最後にソクラテスが立ってエロスは肉体の美から精神の美、更に美そのものへの渇望すなわちフィロソフィア(知恵の愛)にまで高まると説く。プラトン対話篇中の最大傑作。

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  • ソクラテスの弁明 クリトン
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    自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた『ソクラテスの弁明』。死刑の宣告を受けた後、国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと、脱獄を勧める老友クリトンとの獄中の対話『クリトン』。ともにプラトン初期の作であるが、芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている。

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ユーザーレビュー

  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    難解かと思っていたが、賢人たちのドタバタ劇が繰り広げられ、プラトンの言わんとすることを楽しみながら汲み取ることができた。

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    2025年11月17日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    ソクラテスが若者を堕落させた罪に問われ、第一から第三弁論まで無罪を主張した記録。告発者へ問いかけながら無実、それどころか善い行いをしていること説明するまさに芸術。
    続編にあたるクリトンでは、判決後の老友クリトンとの会話が記録。
    本編を読んだだけでは善、国家、正義、法がどういう価値順序なのか読み解けなかったが、解説を読むことで何となく分かった気がした。

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    2025年11月03日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすかったことにまず感動した。
    そしてソクラテスがどういった人物であったのか、この形式であったからこそわかるものがあったように思う。
    ソクラテス本人の「弁論の調子」がありありと浮かび、紀元前のことであるのに、今なおこうして名著として読まれるのは、プロットのドラマ性のみならず、ソクラテスが目前にいて弁明してくれているようなリアリティが文面から現れているからこそだと思う。
    また、ソクラテスが論理的弁論家であったことと同時に、多大な神秘的宗教家であったことも印象的だった。

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    2025年08月28日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当に2500年も前に書かれたの?と、古代ギリシャ時代からの本はいつも時間の感覚が分からなくなる。

    饗宴、って普段使わない言葉だけれど、酒食の場を設けて客をもてなすこと、とネットで調べたら出てきた。

    古代ギリシャでは「共に飲む」、シュンポシオンという言葉らしい。

    その通り、本書は、日中に、皆で集まってお酒を飲み、何かを食べながら、愛の神について、それがどんなに尊敬すべきものなのかについて、順番に意見を述べ合うお話。ただ一方的に自論を言うのではなく、前の人が言ったことを踏まえて、補足したり自分なりの表現を持ち出したりして、まさに議論し合っている。最後のトリはソクラテス、と思いきや、すっかり

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    2025年08月15日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    ソクラテスの裁判での主張も面白かったが、クリトンとの対話が特に良かった

    脱獄を促すクリトンに対し、ソクラテスが国法を重んじるということや、正しさとは何かを比喩を用いて表現していることが良かった

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    2025年05月17日

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