織田作之助の作品一覧

「織田作之助」の「夫婦善哉」「秋の暈」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

ユーザーレビュー

  • わが町・青春の逆説

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『わが町』
    家族愛と男の浪漫がある良い話で終わっててほっこりの宿酔がのこる。なんでこれ書こうと思ったんだろってニコニコしちゃった。『夫婦善哉』の別視点もあるのもめちゃくちゃサービスじゃんって喜んだ。君枝の青春に対する謙虚さ頑なさみたいなところに『姉妹』の伊都子に通ずるものを感じた。

    『青春の逆説』
    『雨』が元になってるのがわくわくした。学生時代よりも社会に出てからのが周りの環境のせいもあってか生活への刺激が多くて、これが豹一の青春てことなのかな。作之助自身のことをなぞってるようで、実際にはなかった夢みたいなのを豹一に詰め込んでるようで、いいなと思った。どんなときでも母のことを思い出されるのが

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    2022年12月16日
  • わが町・青春の逆説

    Posted by ブクログ

    不器用ながら規律規範から逆行して生きようとした青年を描いた『青春の逆説』。ほのぼのとした下町の情景を巧みに描きつつ、そこに住まう人々の暖かい交流を描いた『わが町』。

    短編小説を得意とするオダサクには珍しい、中編~長編の小説だ。
    じっさい作者はこの2作品に心血を注いでいたようで、『青春の逆説』が当局から発禁処分をうけた後は道頓堀~心斎橋界隈を放浪していたとかw

    オダサクの作風の一番好きなところは、浪華節を利かした愉快な関西弁。その情緒深い、ユーモアあふれる会話文に、いったいどのくらいの東京人が魅せられたことだろう?関西弁がとってもステキ。
    あと、作者の故郷への愛にほのぼのする。道頓堀・二ツ井

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    2014年05月02日
  • 夫婦善哉

    Posted by ブクログ

     「夫婦善哉」は、発表当時東京文壇から批判されている。皇国史観もなければ左翼思想もない、と。その言葉の裏には、この戦時下に「あかんたれ」の男が「しっかりもん」の女に浮気して、いちやいちやと食べ歩いているような小説はけしからん、との軍部の意向が反映していた。
     しかし、好いた同士は形式はどうあれ一緒にいたい、うまいもんも食いたいし、うまいもんに格式も何もないやないか、とズバリ本音を言ってのける織田作に、戦時下の大阪人は拍手を送った。

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    2012年04月24日
  • 青春の逆説

    Posted by ブクログ

    オダサクがこんな青春小説を書いていたなんて、知ってました?

    これなら、なにも背伸びして『夫婦善哉』なんか読まなくてもよかったのにと思いました。

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    2011年10月27日
  • 青春の逆説

    Posted by ブクログ

     あの織田作之助の作品が、「夫婦善哉」以外で文庫で読めるなんて嬉しい限りです。

     角川書店の関係者の方々、もっとアピールして下さい!

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    2017年08月15日

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