作品一覧

  • 追憶 マリリン・モンロー

    追憶 マリリン・モンロー

    小説・文芸

    3.0
    1巻605円 (税込)
    一九六二年八月、マリリン・モンローが死んだ。睡眠薬の大量摂取による「自殺」と報じられたが、多くの謎が残った。それからほぼ四十年、彼女と親交のあった人々の声が「今だからこそ言える事実」として初めて伝えられる。検死官トーマス野口、最初の夫、写真家、共演者など十三人の知己が語る愛すべきマリリン。人気女優の素顔に迫る渾身のノンフィクション。
  • 志高く 孫正義正伝 新版

    志高く 孫正義正伝 新版

    小説・文芸

    4.4
    1巻652円 (税込)
    情報革命の先頭を走る男の生きざまを活写した、感動の評伝! 裸一貫から立ち上がり、いまや世界を見据える事業家となった孫正義。その原点となる少年時代に始まり、アメリカでの青春期、ソフトバンクの創業、インターネットや携帯電話事業への進出から、アリババの上場そしてロボット事業に至るまで――波乱に満ちたその半生を、四半世紀にわたって孫を密着取材してきた作家・井上篤夫が熱い筆致で描く。100年、200年、300年続いていく企業をめざす孫正義とソフトバンクは、いまや単なる「携帯電話カンパニー」ではない。もはや会社そのものがシリコンヴァレーのような存在であり、孫正義ははるか遠くを見つめているのだ。世界初の感情認識パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)の発売に合わせて、さらに徹底した追加取材を行い、ベストセラー「志高く 孫正義正伝 完全版」に大幅加筆してパワーアップした「新版」。読めば勇気と活力が湧いてくる決定版!
  • ポリティカル・セックスアピール―米大統領とハリウッド―

    ポリティカル・セックスアピール―米大統領とハリウッド―

    小説・文芸

    3.5
    1巻660円 (税込)
    トム・クルーズを大スターに仕立てジョン・レノンに復活を遂げさせたハリウッドの大物は、ビル・クリントンを大統領にした陰の立役者でもあった――。米大統領選の裏側で、もはや映画製作者たちは欠かせぬ存在だ。どの陣営も有能なスタッフを抱え込みイメージ戦略を練っている。ちょうど映画スターを売り出すように。ルーズベルトからオバマまで、ハリウッドとワシントンがいかに結びついてきたかを検証する。
  • 事を成す 孫正義の新30年ビジョン

    事を成す 孫正義の新30年ビジョン

    小説・文芸

    3.8
    1巻880円 (税込)
    「情報革命で人々を幸せに」――日米中3ヵ国でのキーパーソンへの取材と、2年越しの独占ロングインタビューで、不世出の事業家・孫正義の実像に迫る! ベストセラー『志高く 孫正義正伝』で人間・孫正義の原点と生き方を見事に描いた作家・井上篤夫が、事業家としてさらにスケールを増す孫と、創業30年を迎えたソフトバンクが打ち出した「新30年ビジョン」の持つ意味、そして彼らの目指す「情報革命」の意義を多面的な取材で説き明かします。「歴史の記録者」として、孫の取材をライフワークとしている著者による渾身の書き下ろしノンフィクション!
  • 志高く 孫正義正伝 決定版

    志高く 孫正義正伝 決定版

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    孫正義の壮大な物語がここに! 20年間読み継がれ、増補改訂を重ねてきた本書は、 孫正義本人へのロングインタビューや、メディアにほとんど登場しなかった外国人幹部への取材など、新たな情報を満載。 少年時代に始まり、ソフトバンクの創業からAI革命、ソフトバンクグループの未来までを、 孫が絶大なる信頼を寄せる作家・井上篤夫が、他の追随を許さない長期密着取材で鮮烈に描き出す。 解説/松尾豊 【目次】 私も知らない「孫正義」がいる 孫 正義 第一部 序 無番地/1 出発(たびたち)/2 飛び級/3 人生の衝撃/4 異端児/5 発明王/6 破天荒/ 7 一期一会/8 記念日/9 結婚行進曲/10 契約成立/11 正義の誇り/12 あこがれ/13 志士のごとく/14 夢追い人(ドリーマー)/15 バークレーの春 第二部 16 青春のドン・キホーテ/17 巨人と天才/18 事を成す/19 先見の明/20 五郎ちゃん/ 21 荒ぶる魂の叫び/22 病虎、吠ゆ/23 天運に任せる/24 いのち弾む/25 肚(はら)を据える/26 いざ、見参! / 27 アメリカの父と母/28 疾(はや)きこと風/29 志定まれば、気盛んなり/30 大胆にして細心/31 志と野心/ 32 武者震い/33 天才は天才を知る/34 天下布武/35 有言実行 第三部 36 不退転/37 夢の実現/38 三〇〇年先の未来/39 金の卵を産むガチョウ/40 笑顔/41 AI革命/42 異能/ 43 ビジョン・ファンド/44 「備えよ、闘う前に」/45 ストリートファイター/46 常に道はある/47 同志的結合/48 更に高く あとがき
  • いっちゃんになるとがすいとーと

    いっちゃんになるとがすいとーと

    小説・文芸

    -
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできません。 「好き」はこころの力。――孫正義の原点から届く、自分を信じ抜くための物語。 世界が注目する事業家、孫正義。しかし、その輝かしい成功の陰には、幾多の壁がありました。 『いっちゃんになるとがすいとーと 孫正義ものがたり』は、誰よりも「一番(いっちゃん)」になることが大好きな少年が、 貧困、差別、そして大人たちの理不尽な制約という、人生の幾多の「壁」を、いかにして情熱の炎で溶かしていったかを描く物語です。 ■偉人伝ではない、一人の少年の物語 本作を綴るのは、孫正義の生涯を深く知る作家・井上篤夫。そして絵は、いわさきちひろの孫であり、子供の柔らかな心の機微を描き出す名手・松本春野。 二人の感性が共鳴し、孫正義という巨人の物語は、今を生きる私たちのための「普遍的な勇気の書」へと生まれ変わりました。 ■大人のあなたへ。忘れていた「熱」を、もう一度。 「どうしても、できないことがある」 夢を否定され、布団の中で涙をこぼしたまさよしくんの姿に、今の自分を重ねずにはいられません。社会のルールや年齢という壁に阻まれ、いつの間にか情熱を押し殺していませんか? 「くやしさを学びに変える」という彼の決意は、閉塞感を感じる大人の心に、再び自分だけの「虹」を追いかける力を灯してくれるはずです。 ■親子で語り合う、世界にたった一つの「いっちゃん」 「あんたは、自分のままでええとよ」 おばあちゃんの深い愛の言葉は、自己肯定感という生涯の宝物を子供の心に授けます。勉強、スポーツ、あるいは友達への優しさ――。 アメリカの多様な友人たちのように、一人ひとりが持つ「自分だけのナンバーワン」を慈しみ、磨き続けることの尊さを、親子で語り合える一冊です。 九州の温かな方言のリズム、そして水彩画が描く圧倒的な光の色彩。 これは、特別な誰かの物語ではなく、あなたと、あなたの子供が、未来を切り拓くための「はじまりの物語」です。
  • 孫正義 事業家の精神

    孫正義 事業家の精神

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    孫正義の魂が叫ぶ。 起業家たちよ、もっと狂え! 本気で狂え! 50万部突破※のベスト&ロングセラー 『志高く 孫正義正伝』を著した、作家・井上篤夫が 「起業家、および起業家を志す人々のために、 という明確な目的意識を持って書いた」1冊。 事業家・孫正義の精神を体感し、 自らのうちに取り込むことを目指し、 30年以上にわたる取材で知った、 その魂の発露たる言葉と行動を記す。 2019年度中間決算説明会で大赤字を発表した際に吼えた、 「反省もするが、委縮はしない」をはじめ、36篇を収録。 日英両語で発信。両語を突き合せて読める体裁に。 孫が米国メディアで答えたインタビューなどから、 孫らしい英語、 シンプルで力強い日本人の英語の再現を目指した。 表紙揮毫は、書家・前田鎌利(ソフトバンクアカデミア第1期生)。 ※紙媒体20万部、電子書籍30万部

ユーザーレビュー

  • 追憶 マリリン・モンロー

    Posted by ブクログ

    605円

    298P

    目次
    Ⅰマリリンは殺されたのか?

    トーマス野口(元ロス郡検死官)
    スーザン・ストラスバーグ(女優)
    ジーン・カーメン(友人)

    Ⅱノーマ・ジーン大好き

    ジム・ドアティ(マリリンの最初の夫、元警察官)
    ビービー・ゴダード(義理の妹)

    Ⅲ誰も知らないマリリン

    シドニー・ギラロフ(ヘア・スタイリスト)
    ジェームズ・ハスピール(元マリリンのおっかけ少年、作家)
    エヴェリン・モリアーティ(元マリリンのスタンドイン、女優)
    ジョージ・バリス(フォトジャーナリスト)

    Ⅳマリリンへの伝言

    シェリー・ノース(女優)
    キース・アンデス(俳優)
    ドン・マレー(俳優)
    ダグラス・カークランド(写真家)

    井上篤夫
    (いのうえ あつお、1947年[1] - )は、日本の作家・翻訳家。アメリカ、英国を中心に、時の人物を深く掘り下げた評伝を数多く執筆。翻訳の分野でも活躍している。1947年(昭和22年)岐阜県岐阜市に生まれる[1]。地元の小学校、中学校、高等学校を卒業[要出典]。早稲田大学在学中から、週刊誌記者を始めた[1]。1976年、集英社「週刊プレイボーイ」のアメリカ建国200年企画「VIPインタビュー」で、1か月間にわたり全米各地を取材した[1]。ビートルズのジョージ・ハリスン、元米大統領ジミー・カーターの息子などをインタビュー[1]。その後も英国のベストセラー作家ジェフリー・アーチャー、女優のブルック・シールズ、元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ、米の元陸上競技のスーパースター、10のオリンピックメダリストのカール・ルイスなどをインタビュー[1]。1982年11月、渡英、ストロベリー・フィールド、リバプール、ビートルズ・メンバーの生地など、ビートルズの「足跡」を訪ねる[1]。1986年、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長、CNNのテッド・ターナー会長などをインタビュー[1]。1987年10月16日、ソフトバンクの孫正義社長をインタビュー[要出典]。以後、「時代を作る男・孫正義」を取材続ける[要出典]。
    1990年から4年間、ボストンに滞在して執筆活動をした。『ボストンに友人あり』を出版[1]。
    1998年、マリリン・モンローゆかりの人々13名を取材した[1]。
    2004年、『志高く 孫正義正伝』を出版[1]。
    2007年、ニューメキシコでネイティヴ・アメリカンの生き方に触れ[要出典]、ナンシー・ウッドの『今日という日は贈りもの』を訳す。
    2008年渡英、ハリウッドと大統領との密接な関係を描くにあたって(『ポリティカル・セックスアピール―米大統領とハリウッド』)ロンドン大学のマーク・ウィーラー氏と対話を重ねた[要出典]。
    2009年、ミシェル・オバマの育った町、シカゴ各地を取材[1]。
    2010年、『志高く 孫正義正伝 完全版』(改訂・文庫化)配信サイト「アップストア」のダウンロード数が最初に1万を超えたのは、『志高く 孫正義正伝』(実業之日本社)の1万3千本[要出典]。
    2011年、日本で初めてのフランク・キャプラ監督の評伝[要出典]『素晴らしき哉、フランク・キャプラ』を著す。
    2011年、NHK-BS「永遠のヒロイン」で放映されたヴィヴィアン・リー、マレーネ・ディートリッヒ、キャサリン・ヘプバーン、イングリッド・バーグマンの4大女優の番組内容に加筆した『永遠のヒロイン~ハリウッド大女優たちの愛と素顔』を著す[1]。
    2012年、マリリン・モンロー没後50年、遺稿集『マリリン・モンロー 魂のかけら』を訳・解説する[1]。
    2017年、 『とことん 孫正義物語』(フレーベル館)が刊行される。
    2021年〜孫正義育英財団の評議員を務める。


    「さらにマリリンは向学心に燃えていて、大学の授業を受けたり、読書なども熱心にしているにもかかわらず、大衆のイメージは変わらず、「少し足りないブロンド女」のままだった。それに対するイライラや不満が鬱積していた。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著


    「「モンローは睡眠薬を常用していたために、その錠剤は胃に残らなかった。それで充分に説明がつくのです」  しかし、その後、野口を悩ます噂が流れたのである。有名作家のノーマン・メイラーなどが「マリリン・モンローは殺された」と書き始めた。  マリリン謀殺、他殺説である。  ジャーナリズムがそれを主張する根拠の多くは、毒物検査の不備である。  毒物分析官に検査を依頼していた野口は、驚くことを聞かされた。「腸の内容物の毒物検査をするように」と指示を出してあったのだが、毒物分析官の返事は「先生、すでに処理しちゃいました。捨てちゃいました」というものだった。問題がない、だからもう処分してしまったというのである。毒物分析官は、血液と肝臓の検査を行っただけで、これ以上の検査は不要と考えたのである。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著


    「最近では、「私はマリリン・モンローの娘です」という女性が現れた。ひとりやふたりではなく、ロサンゼルスにもメキシコにもマリリンの娘がいたという。マリリンの娘なら筆者も会ってみたい気がするが――。「でも、それについては私には『あなたは娘ではないです』と説得する必要はない」  と野口は断言する。「医学上、子どもを産んだ形跡はモンローにはありません」  出産をすると、子宮口が横に裂けるようにして開く。それが出産後は、魚の口(フィッシュ・マウス)のような形で治ってくる。「そのために病理学者は、その女性は子どもを産んだかどうかがわかる。彼女の場合はその痕跡がないんです」  マリリンは何度も流産をしていると言われるが、出産とは明らかに違う。流産では子宮口は切れない。中絶などは子宮口の形には表れてはこないのである。「小児病理学が進んできて、流産というのは大部分は体質によるものだということがわかってきました」  マリリンが流産を経験したのも、心理的な要因も大きいだろうが、あるいは体質とも考えられるのだ。  また、マリリンは奔放な男性経験を繰り返し、不感症だったという噂も流れた。これなどはマリリンのからだの特徴になって現れていたのだろうか、筆者は野口に聞いた。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著


    「「最近は、世界中から来た演劇の生徒たちを教えています。なかには、自分はマリリンの生まれ変わりみたいに感じている人もいます。しかし、それは絶対にありえない。マリリン・モンローは彼女ひとりです。生まれ変わるならマリリン自身でしょう」  しかし、生まれ変わるときには、愛される家族の元で、彼女が望むことをしてあげられる人がいる星の下に生まれてほしい、とスーザンは願っている。  ほとんど知られていない事実だが、晩年のマリリンは、心霊にとても関心を持っていた。「生まれ変わりとかそういうことにとても関心があったのです」  一九五五年から亡くなる一九六二年までの七年間、マリリンはスーザンと実の姉妹のようにして暮らした。初めて会ったとき、スーザンは十六歳、マリリンは二十八歳。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「「最近は、世界中から来た演劇の生徒たちを教えています。なかには、自分はマリリンの生まれ変わりみたいに感じている人もいます。しかし、それは絶対にありえない。マリリン・モンローは彼女ひとりです。生まれ変わるならマリリン自身でしょう」  しかし、生まれ変わるときには、愛される家族の元で、彼女が望むことをしてあげられる人がいる星の下に生まれてほしい、とスーザンは願っている。  ほとんど知られていない事実だが、晩年のマリリンは、心霊にとても関心を持っていた。「生まれ変わりとかそういうことにとても関心があったのです」  一九五五年から亡くなる一九六二年までの七年間、マリリンはスーザンと実の姉妹のようにして暮らした。初めて会ったとき、スーザンは十六歳、マリリンは二十八歳。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「しかし、マリリンは二度流産をし、そのショックを癒すためか、薬を飲みその結果、ますます精神の安定を欠くようになっていった。頻繁にカウンセリングにも通うようになった。「マリリンは、突然、開放的になったり、また急に自分の中に閉じこもってしまうということを繰り返しました。お酒を浴びるほど飲みました。そしてますます深みに嵌まっていったのです」  周囲の心配をよそに、彼女はアルコールだけでなく薬に頼るようになった。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「 私はアメリカという国を高く評価しています、とても自由です。でも、政府はいろんなことを隠しています」  マリリンが殺されたのかどうかはわからないが、いつも危機に晒されていた、怯えていたとスーザンは考えている。  マフィアやケネディなどいろいろな説がある。むろん、薬を飲んで、それを何錠飲んだか忘れてしまったということは考えられる。誤って飲み過ぎた事故死かもしれない。「でも、私はマリリンが自殺するはずがないと思います。いっぱいすることもあったの。パパとテレビのスペシャル番組の計画を立てていたし、新しい家も気に入っていたのよ」  新しい家のためにメキシコで買った青い皿と台所用の籐椅子などをあんなに気に入っていたのに。  そして、スーザンは話題を変えて、マリリンの暗い過去への不安についても語ってくれた。「彼女はとても怖がっていました。自分の中にある遺伝的な素因による精神的な異常の再発を恐れていたんです。自分もいつかは異常をきたすのではないかという恐怖です」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「「マリリン、あなたは充分に美しいから、化粧なんてしなくてもいいんじゃないの?」  とスーザンが言ったことがある。  スーザンはマリリンのようになりたいと思っていたし、マリリンはスーザンのようになりたいと思っていた。  ふたりでファイア島に行ったことがある。マリリンがニューヨークに来たばかりで、スーザンがブロードウエイの芝居に出始めた頃のことだ。マリリンは海に向かって裸になって歩きだした。  スーザンはそれを見て叫んだ。 「『まあ、綺麗!』あのとき、ああいうふうになりたいとほんとにそう感じたのです」  するとマリリンが振り返った。スーザンは当惑した。「ごめんなさい。じっと見ちゃって。でも、私はあなたみたいになりたいと思うから」  するとマリリンは悲しそうに言った。「そんなこと言わないで、スージー。私はあなたみたいになりたいのよ。みんなはあなたのことを尊敬しているでしょ。私はそういう女性になりたいの」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「「みんな彼女のモンロー・ウォークしか知らないから、まったく気づかない。そういうものなのよ。ハイヒールを履くときは、ああいう歩き方になるけれど、普通はそうじゃない、当たり前だけど」  とスーザンは笑う。「それにマリリンはノーメークのほうが、もっと綺麗よ。白くて透き通る肌、輝いているの」  スーザンの話はまた、父リー・ストラスバーグとマリリンとの関係に戻った。  父はとてもスーザンには厳しかった。マリリンには優しかったのに。「おまえはどうしてそうなんだい!」  いつも詰問されたり、怒鳴られてばかりだった。「でも、パパはマリリンには一度もそんなことはなかったわよ」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「 マリリンにはいろいろな伝説がある。  初めて重要な役についたときマリリンはこう言った。「もう、これでイヤなあれをくわえなくてすむわ」  モデルや駆け出し女優の頃は、売春婦に近い生活をしていたとも言われる。いわばセックスを知り尽くしている女性。あるいはマリリンはオーラルが好きだったという噂もある。特に、背中の悪いジョン・ F・ケネディとのセックスではそうだったと書いた作家もいる。「それは私にはむろんわからないわ。でも、少なくとも当時は彼女は変わった形のセックスはあまり知らなかったわ。彼女、本当にびっくりしてたもの。そして、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしてたのを覚えているの」  スーザンにウソをつく必要はない。「私もその頃は、ヴァージンで何も知らなかったの。彼女もそれに近かったと思うわ。私は十六歳、彼女のセックスの知識もそれに近かったわ」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「カーメンはマーメイドラインのぴったりとしたドレスでシナトラを誘惑した。カーメンがバーで座っていると、シナトラがやってきて言った。「なぜ、きみはそんなに綺麗なんだい?」「綺麗でいるのって、簡単じゃないわよ」  ふたりはそれで波長がぴったりと合ったのだという。  これまで、カーメンは映画スターとは長続きしなかった。スターたちは自分が注目を集めたいから相手のことをかまわないのだ。カーメンはそれで、すぐに飽きてしまったのである。「シナトラは少年みたいなんです。私は彼の家に行って座って、じっと彼の音楽を聞いていました。それに耐えなきゃと思っていたんですが、しだいに退屈し始めていました。私はそのとき十九歳だったし、彼は三十五歳になりかけていました」  カーメンにかかっては、プレイボーイの誉れ高いシナトラも形無しである。「セックスパートナーとしてはあまりよくなかったわね。まるで、何も知らない少年みたいに、じっと横になってされるままなんですから」  さらに、マリリンが『荒馬と女』でも共演し、最も愛した俳優のひとりであるクラーク・ゲーブルともカーメンは関係があったと告白する。マリリンは「クラーク・ゲーブルに触られると、鳥肌が立っちゃうの」というほど彼を好きだった。「私はクラーク・ゲーブルともデートをしたわよ。彼のペニスは小さくてよくなかった。ゲーブルは、『風と共に去りぬ』を撮ったあと、みんなからレット・バトラーであることを求められてきたの。でも、彼は女性の期待と実際の自分とは掛け離れているので、傷ついていました。それで酒に溺れたの。酒を飲んだら、ますます何もできなくなっちゃうでしょ!」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「「マリリンは、自分がものを知らないって思われるのがイヤなんです。だから、好奇心で何でもメモをしたのです。マリリンは、もっと教育を受けたがっていて、語彙を増やしたがっていたのです」  その日記がマリリンの死後に消えた。「赤い日記がどのようにして消えたか、私にはわかりません。死体のそばから消えたとも言われています。マフィアの手先が部屋に侵入して持ち去ったという噂もあります。私にはわかりませんが、その日記を最もほしかった人物、それはボビーだとしか思えません」  さらに、カーメンは暗黒街のボスであるサム・ジアンカーナとマリリンやケネディ大統領が親交があったと明言した。「ジャックから紹介されたの。私とマリリンとジアンカーナは少なくとも三回はいっしょに食事をしたわよ」  ジアンカーナとマリリンが特別に親しい男女の関係にあったことも、カーメンは否定しなかった。「マリリンの死にマフィアがからんでいた、とは断言できません、私には。でも、私はフレディ・オタッシュという私立探偵から脅されたのです」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「「夫はユダヤ教で、私はカソリックです。いい組み合わせとはいえませんね。案の定、私たちの結婚生活は長続きしませんでした。私は子どもを産むことにして、ロサンゼルスに戻ってきました。結局、子どもが二、三歳のときに離婚しました」  ビービーはそこで、二度目の夫と出会ったが、この結婚も幸せにはなれなかった。「私は専業主婦になったことはありません。二度目の夫と離婚した後、オフィスでの仕事に飽きて、給料のいいウェイトレスの仕事を始めました」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「いまエヴェリンはマリリンの生き方をこんなふうに考えている。  マリリンはダイエットをしなければならないのに、コーヒーケーキが大好きだった。そのケーキはジャムが上に載っているデニッシュ・スタイルのもので、彼女はそれをおかしな食べ方で食べた。「マリリンはデニッシュの外側は、まったく見向きもしないで、真ん中のところだけを食べるんです。甘いところだけをすくって食べる。外側には手をつけないの」  これはマリリンの人生と同じ。外側の現実には目を向けないで、真ん中の甘い部分だけをすくって食べ続けてきた。「マリリンはいつまでたっても少女のまま、外側を繕う大人にはなれなかったのです」  人間には誰にも両面があるのに、あえてマリリンはもう一方の部分には目を向けなかったのではないかとエヴェリンは思っている。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「「冗談じゃないわ。マリリンはコカ・コーラみたいなものよ。誰が代わりができるというの?」  コカ・コーラはブランドネーム、好き嫌いは別にして、誰も否定できないというのがシェリーの感想だった。  だから、シェリーはマリリンの役を演じることを気にしていた。」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「マリリンのからだのどこにも外傷はなく、胃にもカプセルは残っていなかったことにシェリーは疑問を抱いている。「私は死体を解剖したドクター野口と話したことがあるの。博士も胃には、何も残っていなかったと言っています」  シェリーは、マリリンが自殺ではない理由をあげている。「太り過ぎの体重を気にしていたけれども、それも減ってきて、また綺麗になった。それに彼女にとって生まれて初めての自分の家を買い、メキシコまで行って家具を揃えていたのよ。そんな人が自殺するかしら?」  マリリンは新しい生活を始めたばかりだった。「撮影でマリリンの家を使ったことがあって、そのとき偶然に、マリリンの隣の家に住んでいた年配の女性と話す機会がありました」  その女性が、問題の日のマリリンの家の様子を観察していたとシェリーに打ち明けてくれた。  彼女は友人たちとカードゲームをして遊んでいた。マリリンが死んだ日の夜、黒い車がやってきて、三人の黒服の男が降りるとマリリンの家の裏のほうに回ったのだという。「それは何を意味するの?  誰もそのことについては語っていないわね。この話はなぜだか揉み消されてしまったみたい」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

    「マリリンが演じている役柄から見ると、とても官能的で、セクシーな女性のように見える。セックスのオーラみたいなものがあってそれに男は引きつけられる。彼女は強烈なオーラを発しているように思える。「スクリーンの上では、確かにマリリンのセックスアピールは強烈です。でも、実際のマリリンはそうではないんだ。むしろ、少女のようにしか見えない。ホープ・ラングのほうがそういったセックスアピールを持っていたね」  マリリンの魅力について、マレーはこう語る。「マリリンはセクシーというよりも、子どものような無邪気さがある。だから、みんな彼女の面倒を見てあげたいと思う。そういう無垢な少女のような魅力がある」」

    —『追憶 マリリン・モンロー (集英社文庫)』井上篤夫著

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    2026年07月27日
  • 孫正義 事業家の精神

    Posted by ブクログ

    事業家としての孫正義氏の生い立ち考え方が良くわかりました。現在AI企業に投資(支援)されているところはよく理解できました。大きなビジョンを持ってチャレンジされるところは、ユニクロの柳井正氏と同じで、チャレンジの方法、考え方も確立されていてソフトバンクグループをよりいっそう応援したくなりました。孫正義氏、柳井正氏の生き方に少しでも近づければ思いました。

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    2026年04月29日
  • 志高く 孫正義正伝 決定版

    Posted by ブクログ

    分かったこと:ソフトバンクの歴史、各企業との繋がり・歴史の変遷、あとがきの柳井正氏により「行動しないと何の意味もない」ということの再認識。

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    2025年05月20日
  • 志高く 孫正義正伝 新版

    Posted by ブクログ

    孫正義さんの
    『私より勉強した人はいない』
    と言い切った講演をYouTubeで見て
    孫正義さんに興味を持った人間です。

    どんな人間でどんな思考なんだろうと
    気になっていたときに出会ったのがこの本です
    (やっと気づいたかという感じですが..)

    学生時代の話から
    たくさんの事業に挑戦してきた話
    また周辺のキーマンにいたるまで
    とても細かく書かれている本です。
    楽しみながらすらすらと読むことができました

    志、理念があること
    ビジョンを描くこと
    戦略を立てること

    大切なことを教えていただきました。
    そして何より大事なのは私自身が挑戦
    することですね。頑張ります。

    ありがとうございました。

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    2024年07月13日
  • 志高く 孫正義正伝 新版

    Posted by ブクログ

    どんな苦境も圧倒的なプレゼン力で跳ね返し、明るい未来を描く孫正義。その原点ともいえる幼少期から米国留学、日本ソフトバンク企業までのストーリーに胸が熱くなります。情報革命で世界の人々を幸せにしたい。そんな思いで、排他的な出版業に飛び込んだり、覇権的な欲望で規格統一を狙うアスキーに対して徹底的に対抗したり、NTTに通信業で挑んだりするエピソード。孫正義のまさしく「正義」と貫き通す志高い一人のビジネスパーソンとしての姿をありありと映し出す。覚悟と信念、そんな言葉を心に深く刻む小説だった。
    (追伸)稲盛和夫との商談は、両者ともに現役であることもあり、リアルで緊張感があり、手に汗握る描写だった。

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    2022年08月12日

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