つくね乱蔵の作品一覧
「つくね乱蔵」の「怪談四十九夜 今宵かぎり」「写真の怖い話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「つくね乱蔵」の「怪談四十九夜 今宵かぎり」「写真の怖い話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
実に厭な
胸糞が悪くなる本である。人格崩壊。一緒に暮らしている家族の過去。和かな仮面の下に現れる醜い顔。霊の方に正当性があるとしか思えない人間の真の姿。善人ヅラの極悪人。本書は、怪談というよりも、そういう人間の醜悪さが最後に残る。それにしても「厭」という字は「嫌」よりもすごくいやな感じがする。
Posted by ブクログ
神仏に関する怪談が集められた一冊。
著者によって集まる怪談に傾向がありとても興味深い。
その中でお寺や修験者に関する怪談を綴った橘百花氏の民話のような因果話や海を越えた海外の神について語られる卯ちり氏の怪談、そして一話のみながら思わずヒヤリとさせられる人間も怖い話の「檻の中」の斉砂波人氏と「裏の靖国」の鷲羽大介氏…。
もちろん他の著者の方々の話も大変興味深く、また読みやすいものが多くとても満足な一冊。
しかし後半に行くとかなりアクの強い著者が続くため(悪い意味ではなく作者の個性が強烈に出ている話が多いので)「実話怪談」というより立派なひとつの「作品」として捉えたほうが良いかもしれない。
特
Posted by ブクログ
“厭が満ちる”というタイトルは「家族円満」にも掛けているとのことで家族内、家族絡みの話がやや多いか。改めて言わずともこの人の怪談は常に厭度満載だが。終盤になるに従って話の厭さ悍ましさがさらに加速度を増していくのもお馴染み。
印象に残ったのは、
・その部屋に住むと米の飯が一切食べられなくなる「腐り米」
・一家揃って死に絶える際に異様な長い叫び声が響く家「サイレン」
・公私で失敗や不運が続く男が突如知ったその理由「なるほとね」
・一族の恥として軟禁された妹と、唯一人心を通わせていた姉「姉妹」
・座敷童子と暮らすことを夢見た男がようやく手に入れた家とは「座敷童子に会いたくて」
・知人宅のクローゼッ