作品一覧

  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に
    3.8
    1巻1,155円 (税込)
    日本初の嫌韓女性総理が誕生し、ヘイトクライムが激化していくなか、立ち上がった一人の若者。彼と仲間が画策する禁断の「反攻」計画とは?第42回野間文芸新人賞受賞作。(解説:保坂和志)
  • 石を黙らせて
    3.5
    1巻1,771円 (税込)
    名も知らない女性の人生を、尊厳を傷つけた。 過去の強姦を告白し、婚約者と家族から断絶された男は、 謝罪のために事件を公表し、被害者探しを思い立つ。  せめて罰を受けさせてくれ 罪とはなにか。その罪に許しはあるのか。 『死にたくなったら電話して』の著者が突きつける、このうえなく深い問い。 「謝るというのはある種傲慢な行為であって、自分の本来の気持ちばかりがどうしても滲み出てくる。 それを含めて書いているのが巧みだと思った」           高山羽根子 「性被害については、どうしても被害を受けた女性側が語る立場に置かれることが多い。男性側がポロッと発語することで露わになってしまうもの、発語した瞬間に生じる社会との摩擦といったものがちゃんと書かれている点を最大限に評価したい」           倉本さおり 「この作品には、出来事を終わらせないことの倫理観はあった」           矢野利裕
  • 死にたくなったら電話して
    4.3
    1巻935円 (税込)
    そこに人間の悪意をすべて陳列したいんです――ナンバーワンキャバ嬢・初美の膨大な知識と強烈なペシミズムに魅かれた浪人生の徳山は、やがて外部との関係を絶ってゆく。圧倒的デビュー作!
  • 愛すること、理解すること、愛されること
    4.1
    1巻1,595円 (税込)
    あなたと私のどちらかしか幸せになれないなら、私は私の幸せを選ぶ――謎の死を遂げた友人の妹に招かれ、軽井沢の別荘に集まった四人の男女。彼らが語りだす、それぞれの人生の選択とは。
  • 報われない人間は永遠に報われない
    3.9
    1巻1,430円 (税込)
    この凶暴な世界に私たち二人きりね――。自意識ばかり肥大した男と、自己卑下に取り憑かれた女の、世界で一番いびつで無残な愛。男を破滅に導く「運命の女」を描く、著者待望の第二作!

ユーザーレビュー

  • 死にたくなったら電話して

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    浪人生の徳山がキャバクラ嬢の初美に出会い恋人になり洗脳されていく。
    「死にましょうよ、心中しましょう。それがわたし達の取れる唯一の脱出策です。ね?心中しましょうよ。」
    ニヒリズムについて考えさせられる。
    また、魔女狩りについての会話があるが、このシーンがインパクトありすぎ。

    0
    2025年11月27日
  • 死にたくなったら電話して

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「了解です、問題ないです。愛してます」

    「いやいやそういうことです、そういうこと。でもまあ、生きるってそういうことなんでしょうね、悪い意味で。・・・・生きるって、長生きするって、そうして塵が積もってゆくこと。そんで私は塵を金の粉と無理やり思い込むのは嫌やし、塵は塵やって言っときたい。人生経験なんて塵でしかない」

    ドッヒャーですよ、なんですか?これはぁ!?すごいの読んだな。切れ切れ。切れっ切れっ。人生経験、塵ですよ。

    0
    2025年11月23日
  • 死にたくなったら電話して

    Posted by ブクログ

    ずっと面白かった。
    「ネガティブな言説に依存する者たちに寄り添い、その言説の欲望に沿って自滅まで導くことで、ヘイト的な言葉が成り立つ土壌を失わせるという、捨て身のアイロニーを特徴とする。」

    0
    2025年11月01日
  • 死にたくなったら電話して

    Posted by ブクログ

    “実態のない女”と”自分を見失った男”。
    きっと、徳山は初美に惹かれていったのではない、嵌まって、沼っていったのだ。初美の発する鋭利な言葉たち一つ一つが彼女の夢であり、拠り所。徳山からすればそれは薬。
    結局みんな洗脳してされて。してる側もそれにかかって。そんな訳ないと思いたいがそうも思えず、。
    人生に対するヘイト、社会に対するヘイト。それらを抹消するには社会ごと変えるしかない。が、そんなことは不可能。だからこその自死。打開策としての自死。漠然と自殺はダメだと叫ぶよりよっぽど説得力がある。
    感想がこんなに言語化出来ない作品は久しぶりだが、この後味の悪さがこの作品の面白さだろう。
    再読だが、しばら

    0
    2025年10月02日
  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に

    Posted by ブクログ

    感想を書きにくい本は初めてだなあ。日本で外国人排斥を訴える政党が躍進し、ついに嫌韓の首相が誕生して、法律や企業活動、言論が、ヘイト一色となる、というディストピア小説。その社会で朝鮮にルーツを持つ若者たちがどのように振る舞うかというストーリーなのだが、主人公が企むある行動が衝撃の結末を迎える。しかし、、、感想として何を書いても嘘っぽくなったり、正論を振りかざしているように見えてしまう。それを狙って書いたならば恐ろしい。

    0
    2025年08月24日

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