作品一覧

  • 夜と霧 新版

    夜と霧 新版

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,430円 (税込)
    〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉 「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。 世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。 私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお贈りする。

    試し読み

    フォロー
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻1,650円 (税込)
    本書は、みずからユダヤ人としてアウシュヴィッツに囚われ、奇蹟的に生還した著者の「強制収容所における一心理学者の体験」(原題)である。 「この本は冷静な心理学者の眼でみられた、限界状況における人間の姿の記録である。そしてそこには、人間の精神の高さと人間の善意への限りない信仰があふれている。だがまたそれは、まだ生々しい現代史の断面であり、政治や戦争の病誌である。そしてこの病誌はまた別な形で繰り返されないと誰がいえよう。」 (「訳者あとがき」より) 初版刊行と同時にベストセラーになり、約40年を経たいまもなお、つねに多くの新しい読者をえている、ホロコーストの記録として必読の書である。「この手記は独自の性格を持っています。読むだけでも寒気のするような悲惨な事実を綴りながら、不思議な明るさを持ち、読後感はむしろさわやかなのです」(中村光夫氏評)。なお、写真資料は、電子書籍版では割愛いたしております。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    知りたくなかったけど知らなくてはならない話だった
    感情を乗せて語られるのではなくメタ的に語られていた
    神意外恐れるものはこの世には一つもないとまで言わしめた強制収容所での生活は想像を絶する体験だったと思う
    普通に生きていて、一つとして経験したことがないような地獄に長期間善良な人が落とされる状況は読んでいて辛かった

    0
    2026年10月23日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どんなに自由のない状況に陥ろうと、その時の自分自身の精神的存在について決断を下せるという自由がある。自分がどのような人間であろうとするか、自分が何を大切にするか、何を捨てたくないか。無期限の暫定的存在は未来や希望の消滅、目的の喪失に繋がりやすい。その曖昧な精神状態では精神的に破綻する。その時目的は未来に向ける必要がある。過去に向きすぎると未来の可能性や目的を見失う。この際失業者の場合も似たような心理的状況に陥ると触れられているが、確かに退職後のニート期間はこの状態に近しかった。ただ、過去にはすでに経験した人生の価値があり、その宝は誰にも環境にも奪えやしない。スピノザ『エチカ』の引用、「苦悩という情動は、それについて明晰判明に表象したとたん、苦悩であることをやめる」自分と距離を置き苦悩の理由を考えることによって、苦悩自体は消えなくとも支配されている状態からは遠のくのではないか。

    0
    2026年10月18日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    生きる意義を見失いかけたので、再読。苦しみに苛まれるばかりで先行きが絶望的な中、人はどのような態度で生きることができるか。尊厳とは、人生とは、人間とは。そうだ、そうだった。読んで良かった。

    0
    2026年10月15日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    夜と霧を読んだ。

    フランクルは強制収容所の中のような自由を完全に奪われた生の中でも「生きることを意味あるものにする可能性は、自分のありようががんじがらめに制限される中でどのような覚悟をするのか」の一点だと述べた。

    がんじがらめとは、生きる場所も、食べるものも、やることも、外側から完全に拘束され、自分では何一つ選べない。収容された人々は番号で管理され、アイデンティティが剥奪される。愛する人が生きているのかすらわからないというような状況。

    しかし、人間の精神的自由は誰にも奪うことができない。フランクルは「どれほど過酷な運命であっても、それにどんな心構えで向き合うかという『内面の自由』だけは、誰にも奪えない」と説く。

    苦しみの中で絶望して自暴自棄になり、仲間を殴ったり、人間性を捨てるのか。それとも圧倒的に理不尽な苦難を前にして人間としての誇りを保ち、苦しみを引き受けて生き抜くか。
    ここでいう覚悟は「運命に対する精神的な態度を決めること」を指す。

    外側の状況や肉体は奪われても、その苦難にどんな心構えで向き合うかという最後の自由だけは、人間から絶対に奪えない。

    仕事で成果を出したり楽しい体験をすることだけが生きる意味ではない。理不尽な苦しみに直面したとき、それに屈して卑屈になるのではなく、誇りと人間性を保ちながら誠実に耐え抜く姿勢そのものに、人間としての崇高な意味が生まれるとする。

    もし「生き延びられたかどうか」という結果だけに意味があるのだとしたら、運悪く収容所で亡くなった人たちの生はすべて無意味だったことになってしまう。フランクルはそれを真っ向から否定し、たとえ助からなかったとしても、最期の瞬間まで人間らしくあろうと覚悟を決めて生き抜いたこと自体に絶対的な価値があると述べている。

    それでは、安逸に生きている人は、彼の言葉をどう受け止めればいいんだろう。私は安逸に生きてしまっているから、彼らを想像することしか出来ない。外部からがんじがらめにされることもなく平穏に生きている。幸運の上、限りなく自由な人生を歩むことができている。そういう私は覚悟を持ちながら生きていけていないのではないか。
    私はどこに生きる意味を見出し、誇り高く生きていくことができると言うのか。

    フランクルは「人生から何を求めるかではなく、人生が自分に何を求めているかを問うべきだ」と言った。

    安逸さや平穏の中にいる人間にとっての覚悟とは、「何を選んでもいい自由がある中で、自分の時間や命を何に向かって使うのか」を自分で引き受けることなのではないか。

    目の前の仕事や学びに真摯に向き合うこと、誰かの言葉に耳を傾けること、美しいものに出会って心を震わせること、そして理不尽な苦しみを抱える他者の痛みに想像力を働かせること。誰からも強制されていないからこそ、そうした日常の一つひとつを適当にやり過ごさず、誠実に選び取っていく姿勢そのものに、確かな覚悟と誇りが宿るのではないか。

    過酷な歴史や他者の苦悩を前にして「自分は安逸なのではないか」と立ち止まり、自分の生きる意味を真剣に問い直しているその姿勢こそが、すでに無自覚な安逸さから一歩踏み出し、自分の生に向き合おうとする覚悟の始まりになっていることを信じたい。

    このように考えていけば、自分は何のために生まれ、なぜ生きているのかと考えるのではなく、この時代に生まれた私がこうやって体験から学びを得ようとしたり、美しいものを見たり、聞いたりして心を動かしたり、大切な人にまっすぐ想いを伝えたり、自分が今できること・やりたいと思うこと・正しいと思うことをやって、楽しい人生を全うすることこそが、生きる意味であり、誇り高く覚悟を持って生きることにつながると思う。

    現代の社会において、斜に構えて何にも感動せず、誰も愛さず、面倒なことから逃げて冷笑しているほうが、楽ではある。
    その中で、あえて自分の心を動かし、美しいものを美しいと感じ、大切な人を大切にし、自分が正しいと思うことにエネルギーを注いで「楽しむ」。これは、流されていてはできないこと。自分の意志で世界に向き合っていなければ手に入らない。
    だからこそ、与えられた平穏の中で、自分の命を輝かせて「楽しく人生を全うする」ことは、逃げでも妥協でもなく、立派な覚悟であるのではないか。

    0
    2026年10月14日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    この本はおそらく数え切れないほどの人を救ってきたのだろうなと思った。

    最近自分の周りのことや自分の生き方に対して思うことがあり、以前途中まで読んでいた本書を最初から読み直したが、自分の中の大切な何かを救ってもらえたような気がして号泣してしまった。

    1番有名であろう精神の自由について語る章は本当に感動したし、これからも何度も読み返すだろうと思う。

    この方が経験した苦痛を越えるような体験をすることはないだろうが、普遍的な真理を書いた本書だからこそ、時を超えて語り継がれるのだろうし、読むたびに大切な何かを私たちに教えてくれるのだろうと思う。

    人それぞれ様々な苦しみを抱えていると思うが、苦しんでいることそのものを丸ごと、それでいいんだと、受け止めてくれるような本だと感じた。

    どのような状況にあっても人としての尊厳を忘れないこと、それはとても難しいことだと思うが、心の中にとめて生きていきたい。
    人生が私たちに問うている、自分がどういう人間でありたいのかを。

    0
    2026年10月13日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET