作品一覧

  • 源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか
    4.5
    1巻999円 (税込)
    ●「承久の乱」へと続く、幕府内の壮絶な権力闘争の歴史とは? ●2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』時代考証者が描く源氏三代「新解釈」。日本史上初の本格的な武家政権である鎌倉幕府では、創設者頼朝の源氏の血統は三代で途絶え、継承されなかった。跡継ぎのいなかった三代将軍実朝の暗殺がこの「断絶」を招いたとされるが、その当時、二代将軍頼家の遺児、あるいは他の源氏の血を引く人々も存在した。にもかかわらず、なぜ彼らは将軍になれなかったのか。そもそも実朝の暗殺が源氏将軍の断絶を招いたのは、自明の理なのか。頼朝による鎌倉幕府の樹立から三代将軍実朝の殺害に至るまで、幕府内の壮絶な権力闘争の歴史を紐解きながら、「源氏将軍断絶」の歴史的な意味を問い直す1冊。
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか
    3.8
    1巻1,023円 (税込)
    2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証者による決定版! 伊豆の地方豪族だった北条氏は、いかに流人時代の頼朝と出会い、源平合戦、幕府草創期を経て、熾烈な権力闘争の末に承久の乱を制したのか。源氏、朝廷側からだけでは見えてこない幕府内の駆け引きや争いの一部始終、複雑極まりない人間関係を、常にその中心にいた時政・政子・義時を軸に生き生きと描きだす。鎌倉殿はなぜ北条氏を重用し続けたのか、宿老十三人による合議制の内実とは、実朝暗殺事件の犯人と狙いは、なぜ義時は将軍にならなかったのか――。第一人者が通説を検証し、この時代をめぐる疑問の数々に答える決定版!
  • 考証 鎌倉殿をめぐる人びと
    3.8
    1巻1,045円 (税込)
    複雑な時代背景、人間模様を解きほぐす! 平安末期から鎌倉時代の複雑な時代性や人間模様を、2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証チーフが解きほぐす! 本書では、頼朝の源家、義時・政子の北条氏はもちろん、三浦義村・畠山重忠といった御家人から後鳥羽上皇、公家まで、キーパーソンの人物プロファイルを完全網羅。さらに、政治・文化や武士の生活、宗教に関する最新研究から、「武士の世」の驚きの実像を浮かび上がらせる。ドラマの主人公・北条義時が駆け抜けた時代をより深く理解するための歴史教養が詰まった一冊。
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱
    4.1
    1巻990円 (税込)
    一二一九年、鎌倉幕府三代将軍・源実朝が暗殺された。朝廷との協調に努めた実朝の死により公武関係は動揺。二年後、承久の乱が勃発する。朝廷に君臨する後鳥羽上皇が、執権北条義時を討つべく兵を挙げたのだ。だが、義時の嫡男泰時率いる幕府の大軍は京都へ攻め上り、朝廷方の軍勢を圧倒。後鳥羽ら三上皇は流罪となり、六波羅探題が設置された。公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件を読み解く。
  • 源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍
    値引きあり
    4.3
    1巻1,309円 (税込)
    「文弱の貴公子」という八百年来の誤解から実朝を解放する。政治状況の精緻な分析と、和歌への犀利な読み込みが明らかにする「東国の王権」を夢見た男の肖像。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    鎌倉幕府三代将軍 源実朝(サネトモ)と後鳥羽院による朝幕体制は協調の関係だった。
    ところが、幕府内の権力闘争で実朝が暗殺されると、幕府は後鳥羽院のコントロールから外れてしまった。
    後鳥羽院は、北条義時追討の院宣を下す。そこには、従来言われていたような倒幕の意思はなかった。
    しかし、幕府首脳部は、これを幕府存続の危機にすり替え、御家人を結束させた。
    攻めの姿勢に出たチーム鎌倉、一方、予想外の展開で選択を誤るワンマン後鳥羽。
    日本史上初めての、朝廷の敗北。
    後鳥羽院、土御門院、順徳院の三帝が配流となる前代未聞の事態。
    そして、その後の天皇・院を幕府が決めた。
    公武逆転の画期。


    面白かった!

    0
    2025年04月05日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    承久の乱
    真の「武者の世」を告げる大乱
    著:坂井 孝一
    中公新書 2517

    鎌倉初期、東国は、鎌倉幕府、西国は、朝廷という、2重の権力構造をとっていた

    ■承久の乱の結論

    源実朝死後に、東国の朝廷への巻き返しをはかったが、敗北、日本全国が、鎌倉幕府のもとに統一された
     ①朝廷の暴走を監視するために六波羅探題を強化
     ②西国にも、東国地頭がおかれ、鎌倉幕府の全国統一がなった 恩賞として、東国武士へ
     ③平安から続く、土地問題などの紛争処理を円滑に処理するため、御成敗式目が作られて、武士の朝廷への優位が明文化された

    ■承久の乱に至る概況
    1199 頼朝急死
    1203 頼家危篤、北条比企の確執

    0
    2024年07月13日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    傑作。皆それぞれの立場があって、命をかけてそれを全うしていたんだろうなと想像して号泣した。当時も人が死んだらちゃんと悲しい。

    0
    2023年10月15日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    朝廷と武士との関係に変化を与えた、承久の乱。
    それに至るまでの経過を、平安時代の院政の始まりと
    武士が台頭から、乱後の情勢まで、粛々と説明してゆく。
    序章 中世の幕開き
    第一章 後鳥羽の朝廷  第二章 実朝の幕府
    第三章 乱への道程   第四章 承久の乱勃発
    第五章 大乱決着    第六章 乱後の世界
    終章 帝王たちと承久の乱
    国名地図、主要参考文献、関係略年表有り。
    文中に適宜、略系図、地図等有り。

    承久の乱へ至るまでとその後の情勢と歴史の変遷について、
    史料を駆使し、学者や作家の様々な説を考察し、
    或いは引用しながら、時代の流れを簡潔に語り、
    特に節目にあたる和田合戦のような事件や
    政治

    0
    2023年02月19日
  • 源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか

    Posted by ブクログ

    実朝と後鳥羽のビジョンおよび実績が示されている。
    別史料に照らし合わせて吾妻鏡を裏読みしていくプロセスも面白い

    0
    2022年10月26日

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