作品一覧

  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻990円 (税込)
    一二一九年、鎌倉幕府三代将軍・源実朝が暗殺された。朝廷との協調に努めた実朝の死により公武関係は動揺。二年後、承久の乱が勃発する。朝廷に君臨する後鳥羽上皇が、執権北条義時を討つべく兵を挙げたのだ。だが、義時の嫡男泰時率いる幕府の大軍は京都へ攻め上り、朝廷方の軍勢を圧倒。後鳥羽ら三上皇は流罪となり、六波羅探題が設置された。公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件を読み解く。
  • 源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか

    源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻999円 (税込)
    ●「承久の乱」へと続く、幕府内の壮絶な権力闘争の歴史とは? ●2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』時代考証者が描く源氏三代「新解釈」。日本史上初の本格的な武家政権である鎌倉幕府では、創設者頼朝の源氏の血統は三代で途絶え、継承されなかった。跡継ぎのいなかった三代将軍実朝の暗殺がこの「断絶」を招いたとされるが、その当時、二代将軍頼家の遺児、あるいは他の源氏の血を引く人々も存在した。にもかかわらず、なぜ彼らは将軍になれなかったのか。そもそも実朝の暗殺が源氏将軍の断絶を招いたのは、自明の理なのか。頼朝による鎌倉幕府の樹立から三代将軍実朝の殺害に至るまで、幕府内の壮絶な権力闘争の歴史を紐解きながら、「源氏将軍断絶」の歴史的な意味を問い直す1冊。
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,023円 (税込)
    2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証者による決定版! 伊豆の地方豪族だった北条氏は、いかに流人時代の頼朝と出会い、源平合戦、幕府草創期を経て、熾烈な権力闘争の末に承久の乱を制したのか。源氏、朝廷側からだけでは見えてこない幕府内の駆け引きや争いの一部始終、複雑極まりない人間関係を、常にその中心にいた時政・政子・義時を軸に生き生きと描きだす。鎌倉殿はなぜ北条氏を重用し続けたのか、宿老十三人による合議制の内実とは、実朝暗殺事件の犯人と狙いは、なぜ義時は将軍にならなかったのか――。第一人者が通説を検証し、この時代をめぐる疑問の数々に答える決定版!
  • 考証 鎌倉殿をめぐる人びと

    考証 鎌倉殿をめぐる人びと

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,045円 (税込)
    複雑な時代背景、人間模様を解きほぐす! 平安末期から鎌倉時代の複雑な時代性や人間模様を、2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証チーフが解きほぐす! 本書では、頼朝の源家、義時・政子の北条氏はもちろん、三浦義村・畠山重忠といった御家人から後鳥羽上皇、公家まで、キーパーソンの人物プロファイルを完全網羅。さらに、政治・文化や武士の生活、宗教に関する最新研究から、「武士の世」の驚きの実像を浮かび上がらせる。ドラマの主人公・北条義時が駆け抜けた時代をより深く理解するための歴史教養が詰まった一冊。
  • 源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍

    源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,925円 (税込)
    「文弱の貴公子」という八百年来の誤解から実朝を解放する。政治状況の精緻な分析と、和歌への犀利な読み込みが明らかにする「東国の王権」を夢見た男の肖像。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

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    「鎌倉殿の13人」をぼーっと見ていて鎌倉幕府の成り立ちと御家人制度、武家社会の始まりなどを何となく分かったつもりだったが、この本を読んで全く分かっていなかったことがよく分かった。とは言え、大河ドラマを見ていたことで大分、登場人物の名前や事件のイメージをつかんでいたのでそれはそれでよかった。
    いずれにしても、鎌倉時代と言うと源氏の将軍3代の悲劇的な末路と北条氏のしたたかさのイメージが大分あったが、北条氏が結果的に鎌倉幕府を支えることになり、京都中心の公家政治と本当は融合したかったにも関わらず後鳥羽上皇という強烈な個性と対峙せざるを得ずに承久の乱が勃発したと言う事がよく分かり、日本の歴史に少し明るくなった気がする。良書。

    0
    2026年08月29日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

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    鎌倉幕府三代将軍 源実朝(サネトモ)と後鳥羽院による朝幕体制は協調の関係だった。
    ところが、幕府内の権力闘争で実朝が暗殺されると、幕府は後鳥羽院のコントロールから外れてしまった。
    後鳥羽院は、北条義時追討の院宣を下す。そこには、従来言われていたような倒幕の意思はなかった。
    しかし、幕府首脳部は、これを幕府存続の危機にすり替え、御家人を結束させた。
    攻めの姿勢に出たチーム鎌倉、一方、予想外の展開で選択を誤るワンマン後鳥羽。
    日本史上初めての、朝廷の敗北。
    後鳥羽院、土御門院、順徳院の三帝が配流となる前代未聞の事態。
    そして、その後の天皇・院を幕府が決めた。
    公武逆転の画期。


    面白かった!
    院政や実朝時代から丁寧に活写されていて、赤線を引く手が止まらなかった。
    後鳥羽院側に感情移入してしまって、鎌倉武士に対しては微妙な気持ち。今まで北条政子の演説は胸熱ものとポジティブに捉えていたけどちょっと印象変わったな。

    0
    2025年04月05日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

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    承久の乱
    真の「武者の世」を告げる大乱
    著:坂井 孝一
    中公新書 2517

    鎌倉初期、東国は、鎌倉幕府、西国は、朝廷という、2重の権力構造をとっていた

    ■承久の乱の結論

    源実朝死後に、東国の朝廷への巻き返しをはかったが、敗北、日本全国が、鎌倉幕府のもとに統一された
     ①朝廷の暴走を監視するために六波羅探題を強化
     ②西国にも、東国地頭がおかれ、鎌倉幕府の全国統一がなった 恩賞として、東国武士へ
     ③平安から続く、土地問題などの紛争処理を円滑に処理するため、御成敗式目が作られて、武士の朝廷への優位が明文化された

    ■承久の乱に至る概況
    1199 頼朝急死
    1203 頼家危篤、北条比企の確執により、頼家殺害される
       実朝征夷大将軍へ
       執権北条時政により、政敵の排除続く
    1205 畠山重忠 滅亡、北条時政失脚、尼将軍政子、実弟北条義時政治を主導
    1209 実朝親政へ
    1213 和田合戦
    ~この間、鎌倉幕府、後鳥羽上皇との協調関係すすむ~
    実朝の後継将軍をめぐって、幕府と朝廷との確執 後鳥羽の息子を将軍へとの思惑
    1219 三代将軍源実朝暗殺

    1221 承久の乱勃発
    倒幕ではなく、北条義時への追討が名目
    尼将軍政子の名演説 朝廷vs北条 ⇒ 朝廷vs鎌倉幕府へと争点が変化 東国武士は北条へ味方

     鎌倉幕府軍は 19万の大軍に 3ルートから京都へ
     ①東海道ルート 10万
     ②東山道ルート 5万
     ③北陸道ルート 4万

     06/05尾張・美濃の合戦
    06/13 瀬田の合戦、宇治の合戦
    06/15 入京 東軍の圧勝となる

    この年 1221 は日本の政治の実権が、朝廷から、鎌倉幕府へ完全に移った、歴史的な年である

    ■乱後

     天皇家、摂関家の人事 
      後堀川天皇践祚、後高倉上皇院政
      九条道家から前関白近衛家実へ
      敵対貴族の処分
     後鳥羽院、順徳帝などの配流
     以後朝廷勢力は、鎌倉幕府がおいた、六波羅探題の監視下に置かれることとなる

     西国武士の処分、東国武士が地頭権を得て移住することに、鎌倉幕府の西国支配の完成

     1232 御成敗式目 法令の明文化により、鎌倉幕府の政治方針が確定した

     文化面への影響 軍記物の成立・成長

      保元物語
      平治物語
      平家物語
      
      愚管抄
      吾妻鏡 が当時の同時代的記録

     新古今和歌集の成立

    目次
    はじめに
    序章 中世の幕開き
     1 院政の成立
     2 武者の世の到来
     3 豪奢にして多彩なる文化
    第1章 後鳥羽の朝廷
     1 源頼朝の幕府草創
     2 文化の巨人
     3 君臨する帝王
    第2章 実朝の幕府
     1 三代将軍源実朝
     2 鎌倉激震
     3 朝幕協調の平和
     4 将軍惨殺
    第3章 乱への道程
     1 実朝横死の衝撃
     2 妥協から敵対へ
     3 承久の大内裏造成
     4 乱に向けて
    第4章 承久の乱勃発
     1 北条義時追討へ
     2 動揺する幕府、反撃する幕府
     3 進撃する鎌倉方
    第5章 大乱決着
     1 最後の攻防
     2 大乱後の京都
     3 敗者の運命
    第6章 乱後の世界
     1 新たな時代の政治
     2 新たな時代の文化
    終章 帝王たちと承久の乱
    あとがき
    主要参考文献
    関係略年表

    ISBN:9784121025173
    。出版社:中央公論新社
    。判型:新書
    。ページ数:304ページ
    。定価:900円(本体)
    。発行年月日:2018年12月
    。発売日:2018年12月20日

    0
    2024年07月13日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    傑作。皆それぞれの立場があって、命をかけてそれを全うしていたんだろうなと想像して号泣した。当時も人が死んだらちゃんと悲しい。

    0
    2023年10月15日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    朝廷と武士との関係に変化を与えた、承久の乱。
    それに至るまでの経過を、平安時代の院政の始まりと
    武士が台頭から、乱後の情勢まで、粛々と説明してゆく。
    序章 中世の幕開き
    第一章 後鳥羽の朝廷  第二章 実朝の幕府
    第三章 乱への道程   第四章 承久の乱勃発
    第五章 大乱決着    第六章 乱後の世界
    終章 帝王たちと承久の乱
    国名地図、主要参考文献、関係略年表有り。
    文中に適宜、略系図、地図等有り。

    承久の乱へ至るまでとその後の情勢と歴史の変遷について、
    史料を駆使し、学者や作家の様々な説を考察し、
    或いは引用しながら、時代の流れを簡潔に語り、
    特に節目にあたる和田合戦のような事件や
    政治にも関わる和歌等の事項は、詳細に記述されている。
    最初に朝廷。
    院政の始まりから権力が絡む対立と武士の台頭。
    平氏と源頼朝の動向に関わる後白河法皇。
    正統の王とは何かを模索する後鳥羽の、マルチな才能と院政。
    次いで鎌倉幕府の将軍、源実朝。
    和歌での後鳥羽との繋がりと統治者としての姿。
    朝幕協調の平和は、後鳥羽の支援と実朝の将軍親裁の強化。
    後鳥羽の子を将軍にして後見する実朝の幕府内院政の夢は、
    後鳥羽の日本の帝王への夢とも繋がる・・・はずだったのが、
    実朝暗殺により空しく散る。更に大内裏の焼失。
    大内裏再建への造内裏役への大抵抗への嵐。
    幕府をコントロール出来ないことへの後鳥羽の憤り。
    そして承久の乱。
    後鳥羽の布石、万全の戦略ではあれど、未来予想図は予測不可。
    後鳥羽ワンマンチーム対チーム鎌倉の戦いの状況と決着、
    戦後処理とその後までは、かなり詳細に綴られている。
    結果、公武の関係が劇的に変わり、武士の世と成る。
    本郷和人氏の「承久の乱」は分かり易く簡潔な印象でしたが、
    坂井氏は、より詳細で重厚な専門書の印象。
    承久の乱とその後について詳しく知りたかった自分としては、
    大いに欲求を満たされた内容の本でした。

    0
    2023年02月19日

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