作品一覧

  • 五郎丸の生涯
    値引きあり
    4.0
    1巻523円 (税込)
    動物は、常に優しく人間に寄り添う。ただ、彼らの一生は本当に幸せだったのだろうか──。 秋田犬・五郎丸は、いく人かの飼い主を得ることになった。その生涯は幸せだったのか。 乱歩賞作家が動物を通して人間を描いた連作短篇集。 第一話 納屋の犬 第二話 フォックスファイア 第三話 救世主 第四話 捨てられし者 第五話 相談者 第六話 むくの犬 最終話 朝焼けの光
  • 盗作の報酬
    4.0
    1巻1,463円 (税込)
    「この作品を盗作してください。さもなければ、あなたの小説はもう刊行しません」謎の原稿を送りつけてきた担当編集者の口から信じられない言葉が飛び出した。江戸川乱歩賞受賞から10年になるミステリー作家は頑なに断るが、編集者は次から次へと忌むべき提案をしてくる。いったい、この男の目的は何なのか、この原稿は何なのか、そして私は何者なのか。デビュー10年の江戸川乱歩賞作家が、小説を書くことを突き詰めた問題作。
  • 逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降
    3.5
    1巻1,771円 (税込)
    「今日もまた アレ・コレ・ソレで 日が暮れて」「何度目だ? 同じ映画が 新鮮だ」 認知症が心配になるほどのもの忘れ、墓じまいをめぐる親戚騒動、定年後の夫とのうんざりする暮らし。 問題解決を試みるも頭は回らず、集中力は続かず、あまつさえ膝に水まで溜まる始末。 それでも明日はやって来る。それどころか明後日も。思ったよりも人生長い。それならばーー 頭と体はガタだらけ。失われゆく記憶、気力、体力。簡単に決壊する涙腺と堪忍袋。 でも心と知恵と経験なら、たっぷりある。 60代~アラ100男女7人が笑い、泣き、困惑し、挑戦する! 人生100年時代の新・シニア像を描く書き下ろし7編
  • 感染広告
    値引きあり
    3.5
    1巻498円 (税込)
    CMにひそむ「悪魔の仕掛け」――「感染爆発」。広告代理店のクリエイティブ・ディレクター堂門(どうもん)修介は、プレミアムビール「バドバーグ」の宣伝にあたり、ウェブ中心の広告を仕掛ける。コンセプトは、口コミによる「感染爆発」。狙いは的中し、大成功と思われたキャンペーンだったが、なんと「バドバーグ」と叫びながら自殺を図る事件が頻発し……。真相はどこに? (講談社文庫)
  • サーカス市場
    値引きあり
    3.5
    1巻366円 (税込)
    毛鉤をピアス代わりにつける謎の美女を追いかけたサラリーマン二人組が、足を踏み入れたのは……。都市の中心部で、密かに口を開けて待っている異界“サーカス市場”。死者のためのサーカスが行われていたり、裏切りの重さが量れる天秤を持つ質屋があったり。幻想味あふれる「奇妙な味」の傑作連作短篇集!
  • 滅びのモノクローム
    値引きあり
    3.4
    1巻339円 (税込)
    CM制作者・日下(くさか)が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。その中から発見した16ミリフィルムの映像をCMに利用しようと考えた日下だったが、そのことが戦時中の封印された犯罪を暴き出し、新たな殺人を引き起こす結果に!? 第48回江戸川乱歩賞受賞作、待望の文庫化。(講談社文庫)
  • 黄金幻魚
    3.2
    1巻1,672円 (税込)
    三陸海岸の港町の漁師・神林優作は船のメンテナンスで休漁中に、中学三年生の息子悠太が同級生を殴ったと学校から呼び出される。母親不在のうえ仕事柄あまり口を利かなくなった息子は、殴った理由を話そうともせず、毛鉤釣りをやりたいという。息子の釣りの師匠は、小山内未帆という妙齢の美女だった。息子との交流を求め優作も弟子入りするのだが、いつのまにやら“幻の大物”を釣り上げる「ひと夏の冒険」が始まっていた。
  • 集団探偵
    値引きあり
    3.0
    1巻1,131円 (税込)
    <シュアハウス銀杏坂>の住人達は、一癖も二癖もある探偵たちばかり。町の事件を、土蔵に集まり多数決で解決する彼らは、熊出没事件から誘拐事件まで、数々の難事件?を人知れず解決する!読み出したらとまらない、乱歩賞作家の新境地!
  • ゴッド・スパイダー
    3.0
    1巻1,562円 (税込)
    2兆円の発明も、一晩でゼロになる。研究者の日々野は、成功すれば世界初となる人工蜘蛛糸の量産化研究に邁進していた。しかしある日、大学時代の友人・片桐が量産化に成功する。彼は大学在学中、イントラネットへのサイバーアタックにより、貴重な研究データを消失させた過去をもっていた。乱歩賞作家が長期の取材に基づき書き下ろす、会心の社会派ミステリー!
  • 死水
    値引きあり
    -
    1巻339円 (税込)
    俺の川で何かが起ころうとしている!? 宮城県の伊豆沼で発見された男の変死体、それが始まりだった。早瀬は仙台郊外の幽川でリバー・キーパー(川の管理人)を務めていたが、ある日1匹のブラックバスを釣り上げたことから、環境破壊を企てる悪意の存在を知る。そして川のオーナー大道寺の失踪や放火事件が起こり!? 乱歩賞作家によるアウトドア・サスペンス。(講談社文庫)
  • 五郎丸の生涯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    秋田犬といえば忠犬ハチ公のように賢く飼い主に忠実というイメージだけれどやはりそうなのか、もはやペットとしてではなく家族の一員で迎えいれないと失礼のような気がする。五郎丸の生涯を行ったり来たりしながら物語は章立てされている。最後まで読んでパズルがはまっていくような感覚。そして五郎丸は幸せだったのだろうか?と思いを馳せてしまう。誰かに薦めたくなる一冊だ。

    0
    2021年08月21日
  • 五郎丸の生涯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    五郎丸が最後に生まれた地に帰っていったことに泣けます。子犬の頃のエピソードで、じいちゃんと孫の関係も微笑ましく秋田犬らしい生育歴でほのぼのします。五郎丸が犬らしく、話題になった「少年と犬」よりずっと共感できました。
    山に五郎丸を放った夫婦が身勝手すぎて不愉快だけど、リアリティがあるのかも。

    0
    2021年04月21日
  • 盗作の報酬

    Posted by ブクログ

    感心しすぎてまともな感想が出てこない。
    どこまでがフィクションで、
    どこからがノンフィクションなのか
    頭の中で迷ってしまう。
    少なくともこのフィクションは
    とてもよく出来ていて
    その視点で書くには相当な構成調整があったのでは
    と無粋にも勘繰ってしまうくらいに
    とても興味深いストーリー構成でした。

    0
    2020年09月17日
  • 滅びのモノクローム

    Posted by ブクログ

    すこぶるよくできた作品。

    読後、解説を見て江戸川乱歩賞受賞作品と知る。受賞は伊達じゃないと納得。ミステリの面白さはもちろん、戦争の悲惨さを伝える社会性も備えており、一気に読み終えてしまった。

    骨董市で売られた古い釣り道具が、戦時中の封印された犯罪を暴き出す。過去と現在を結ぶ展開は見事だった。戦争が生み出した狂気を、ミステリという小説の形にして読む者の心に打ち込もうという意欲を感じた。
    ラスト。過去の残酷な真実が明らかとなり、しばし茫然。このラストで、過去の罪の真相について多くを語らせなかったところは特に好感が持てた。いろいろと考えさせられるところとなったからだ。

    著者の誠実さが滲み出た、

    0
    2011年12月04日
  • 逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降

    Posted by ブクログ

    老いても元気に趣味にいきいきする人たちの話、本屋とノルディックウォークの話が特に良かった。575にクスッと笑ったり。初読み作家さんでしたが、すごく読みやすかった。

    0
    2024年05月10日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!