三浦明博のレビュー一覧

  • シルバーの 自覚ないまま 年は増え

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    年寄りにも様々なタイプがあるようです、自分はどのタイプになりたいかな?

    一番最後のお話の人かな
    なんだか希望が持てるしね

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    2025年05月04日
  • 逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降

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    シニア世代7名の方を描く短編集。どれもポップで明るく面白く、ニッコリしながら読める感じでした。それぞれの気持ちを表す五.七.五の句もプッと笑えます。

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    2025年03月30日
  • 五郎丸の生涯

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    ネタバレ

    秋田犬といえば忠犬ハチ公のように賢く飼い主に忠実というイメージだけれどやはりそうなのか、もはやペットとしてではなく家族の一員で迎えいれないと失礼のような気がする。五郎丸の生涯を行ったり来たりしながら物語は章立てされている。最後まで読んでパズルがはまっていくような感覚。そして五郎丸は幸せだったのだろうか?と思いを馳せてしまう。誰かに薦めたくなる一冊だ。

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    2021年08月21日
  • 五郎丸の生涯

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    ネタバレ

    五郎丸が最後に生まれた地に帰っていったことに泣けます。子犬の頃のエピソードで、じいちゃんと孫の関係も微笑ましく秋田犬らしい生育歴でほのぼのします。五郎丸が犬らしく、話題になった「少年と犬」よりずっと共感できました。
    山に五郎丸を放った夫婦が身勝手すぎて不愉快だけど、リアリティがあるのかも。

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    2021年04月21日
  • 滅びのモノクローム

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    すこぶるよくできた作品。

    読後、解説を見て江戸川乱歩賞受賞作品と知る。受賞は伊達じゃないと納得。ミステリの面白さはもちろん、戦争の悲惨さを伝える社会性も備えており、一気に読み終えてしまった。

    骨董市で売られた古い釣り道具が、戦時中の封印された犯罪を暴き出す。過去と現在を結ぶ展開は見事だった。戦争が生み出した狂気を、ミステリという小説の形にして読む者の心に打ち込もうという意欲を感じた。
    ラスト。過去の残酷な真実が明らかとなり、しばし茫然。このラストで、過去の罪の真相について多くを語らせなかったところは特に好感が持てた。いろいろと考えさせられるところとなったからだ。

    著者の誠実さが滲み出た、

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    2011年12月04日
  • 逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降

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    老いても元気に趣味にいきいきする人たちの話、本屋とノルディックウォークの話が特に良かった。575にクスッと笑ったり。初読み作家さんでしたが、すごく読みやすかった。

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    2024年05月10日
  • 逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降

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    軽快、洒脱でテンポのよい文章。山本幸久さんか垣谷さんかと。まさかのミステリー三浦サン。作家の幅広さに脱帽。「忘れずにいたいことは四股踏みながら覚える」「転ばぬ先の知恵」「自分の人生まんざらでもなかった」と思って逝きたいもの。“アレ”貯金いいかも。「良性健忘は忘れたことは覚えている。認知症は、忘れたこと自体を忘れている」「年で涙もろくなるのは、それだけ情が濃やかになったから。物忘れがひどくなるのだって、ほんとに必要なことだけ覚えるようになったから。悪いことなんてひとつもない」肯定的にいきましょう。

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    2023年11月01日
  • 滅びのモノクローム

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    ー 「1999年の改正住民基本台帳法、そして翌年国会に出された個人情報保護法案、自衛隊法改正案。すべてが法案として通過しているわけではないが、こういうのが続々と出されてくる。何やらきな臭い感じもする。見過ごしておるうちに、わしらは、国家の奴隷になってしまうかもしれん」

    奴隷という言葉に、少なからずショックを受けた。

    「歴史は、単なる過去ではない。未来のひな形だ。不平を言うだけで手をこまぬいておれば、ひな形はそのままの形で現実となる。そうなるに決まっておる。何故なら人間は愚かだからじゃ。わしだって、正真正銘の愚か者だ」 ー

    戦時中の“罪”に向き合わない政治家との戦いを描いたサスペンス。

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    2021年01月06日
  • 感染広告

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    あっという間に読破!犯人は最初から絞られてる感あったけども。個人的には広告業界の仕事の進め方の部分に興味を持って読めた。著者が広告業界出身ということで納得。

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    2019年12月24日
  • 感染広告

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    『バドバーグ』
    キャンペーン中のビールの名前を叫び、自殺した男。そして、同じ様な自殺が続く。
    なぜ、彼らは自殺をするのか、そしてキャンペーンとの関係は?

    主人公の堂門 修介は、中堅広告代理店のディレクター。
    大手ビール会社の商品『バドバーグ』のリニューアルキャンペーンの責任者を任され、張り切っていた。

    しかし、最初は大成功と思われた野心的なキャンペーンは、大変な事態へとなった。
    ビールの名前を連呼して、自殺する者が相次いだのだ。
    真相を追う修介。しかし、一向にキャンペーンと自殺の関係が見えず、やがて...

    サブリミナル映像、バックワード・マスキング、そして20khz以上の非可聴音など。

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    2019年11月08日
  • 感染広告

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    会社人としての誇りと恍惚と理不尽と。いろんなところで主人公に、その周辺の登場人物に共感できました。一番共感できないのはヒロインだったというのはナイショ。^^;
    個人的には「これは絶対SFじゃない、って内なる声が言ってるんだけど、それはどうしてか」って問題の方が大きいです。

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    2013年02月23日
  • 盗作の報酬

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    編集者の溝口から盗作のオファーを受けたミステリー作家の中村.逡巡する中村と溝口のやり取りが面白い.溝口は理由をはっきり言わないが,最終段階で意外な事実が浮かび上がる.楽しく読めた.

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    2012年09月26日
  • 感染広告

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    この作者さんの本は初めてで、本屋さんでPOPに惹かれて購入。

    あらすじから今まで読んだことがなさそうな内容だったので、どんなトリックが仕掛けてあるのかワクワクしながら読みました!

    ネットを使ってのマーケティングで、そこに仕掛けがあると思わせといての2重、3重の仕掛けは見事に騙されました。

    なかなか面白かったです。あと、ビールが飲みたくなります(笑)

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    2012年09月24日
  • 盗作の報酬

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    釣りの話しではない三浦明博作品です。

    人の作品を自分の作品として発表する…そんな無茶苦茶な、というストーリー。

    話自体は読みやすいのですが、話の中のストーリーの方が面白いのかな?

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    2012年07月08日
  • 盗作の報酬

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    10年前に乱歩賞を受賞した作家に担当編集者から盗作の依頼。その作品は志半ばで亡くなった編集者の兄のもので世に出したいと約束を果たすためだった。作家は苦悩の末盗作として書き上げるのだが。巻末にこの小説がその盗作作品だと書いてるけどそんなことないか・・

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    2012年06月15日
  • サーカス市場

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    すごく面白いとは思わなかったんだけど、
    なんかフンワリとした雰囲気とレトロな味とで、
    どうしても読むのをストップできなかった。

    うーん、うーん、
    なんだったんだろう?

    ストーリーのどれもきりりと解決はしていないのに、
    でもなんとなくまた、読みたくなるようなちょっと味のある作品。

    面白い、とは言いにくくて、誰かに勧めるのは難しくて、
    説明も出来ない、でも、忘れられないフシギな話。

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    2012年04月27日
  • 黄金幻魚

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    父子家庭の父子と彼らに関わる女性の再生と成長の物語にライトなミステリをちょい足ししてみました、みたいな。ただ、幽霊船のエピソードはよかったけど、本筋のはずのフィッシャーマンのエピソードが余計に感じたのは残念。

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    2011年05月23日
  • 滅びのモノクローム

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    第48回江戸川乱歩賞受賞作。
     CM制作者・日下が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。その中から発見した古い16ミリフィルムの映像を使い政党の広告を制作しようとする日下だが、そのことから歴史の中で蓋をされてきた事件に巻き込まれていきます。
     トーマス・グラバー、長崎の原発、特高警察、在日外国人二世
     戦争と言う狂気が生んだ事件。でも、それで済まされることなのか?戦争の歴史が忘れられ、市民が考えることをしなくなった時、狂気の歴史をまた繰り返すのではないのか?真実から目を背けようとする怠惰な生き方を戒める一冊です。

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    2010年03月25日
  • 滅びのモノクローム

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    日本人が忘れてはいけない先の大戦について
    取り上げられており、読み終えたときに
    妙な余韻が残りました。
    著者の作品は初めて読みましたが読みやすくて
    よかったです。内容も江戸川乱歩賞を取っただけの
    事はあると思いました。

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    2009年11月25日
  • サーカス市場

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    仙台のどこかにある「サーカス市場」と呼ばれている胡乱な一角を舞台とした連作小説。
    毛針女に面妖屋に膝折男とタイトルもなんとも魅力的。それぞれ少しずつリンクしていて、サーカス市場の住人は個性的で粗暴だけど一本筋は通っている。
    読んでいて楽しくてちょっと寂しくなる。そんな1冊。
    …伊坂幸太郎といいこの本といい、仙台なんか楽しそうな街だなぁ。

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    2015年08月21日