三浦明博のレビュー一覧

  • 逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降
    恐ろしい事に、自分にも同じような経験があるのです。最後のトリックまで過去に読んだことがあるミステリーだったと気がつかないとか。決して人ごとでないのですね。
  • 五郎丸の生涯
    秋田犬の五郎丸が山里の民家の納屋で亡くなるまでの足取りを、途中途中で関わった人々との交流を交えながら追って行きます。
    とても賢く思慮深い五郎丸はゆく先々で、人々の心に何かを残していきます。一か所に留まる事が出来ず飼い主が変わっていく気の毒な犬です。やはり犬は飼い主とずっと一緒に居られることが一番の喜...続きを読む
  • 滅びのモノクローム
    日本の過去の罪に切り込んだ作品。過去の話とは言え、まだ生々しさが残る戦時中の問題。先の大戦を語るとき、どうしても語り手のイデオロギーが強く出てしまったり、感情的な描写が増えたりすると思うのだが、本作は極めて淡々と日本の過去を見つめていたと思う。
    何をもって日本人と定義するのか、誰もわからぬままに、結...続きを読む
  • 滅びのモノクローム
    滅びのモノクローム/三浦明博:第48回大賞受賞。2002年。
    始まりは、長崎原爆。そして現代の仙台と日光。骨董市で高値をつけて売る出戻り女。出戻り女は由緒ある家の娘。当然売れないのだが売れた。それは売ってはならないものだった。祖父に回収を命じられる。助手にいけすかない男。そいつが自殺っぽく殺される。...続きを読む
  • 集団探偵
    住人皆で探偵活動を行うシェアハウス。素人だからなのか謎解きは簡単なので、そこがメインではないのだろう。色付きの白衣って想像できなかったけどナース服ね。読後に表紙を見て気付いた。
  • ゴッド・スパイダー
    日々野は大学で、世界でまだ誰も成功したことのない人口蜘蛛糸の量産化の研究に取り組んでいた。ある日、ベンチャー企業が実用化に成功したとのニュースが入り、調べてみると代表者は学生時代の友人・片桐だった。一方、新聞記者の広瀬はサイバー攻撃をしかけるハッカー集団の事件を追う。その取材先であった相手は・・・
    ...続きを読む
  • 滅びのモノクローム
    考えてみれば特別なことではない。
    それまで普通に友情や交友関係を築いていた人たちが、戦争のという状況下で敵国人になってしまう。
    歪んだ攻撃性は無抵抗な人たちへと向かい、それまで平和に暮らしていた同じ空間で無惨に命は奪われていく。
    偶然に手に入れた1本のフィルムには、遠いけれどけっして忘れてはならない...続きを読む
  • 感染広告
    消費者は何をもって商品を購入するのか。
    TVでCMを見て購入を決める人は意外に少ないような気もする。
    ただし、商品イメージはCMによるところが大きいのも現実だろう。
    堂門は全面的に任された「バドバーグ」のCMのために奔走する。
    ようやく出来上がったものは話題を攫い、ウェブサイトの閲覧者は日を追って増...続きを読む
  • 黄金幻魚
    妻を亡くしてしまって、子育てがいま一つ分からない三陸沖で漁師をしている父親・優作と中学3年の息子・悠太。毎日のように川釣りをしている、小山内未帆という影のある女性。彼女を師匠とし、幻の魚をめざして3人は奮闘するが。。。
    ミステリーなのか、冒険小説なのか、釣り小説なのか?いま一つ焦点がぼけてしまってい...続きを読む
  • サーカス市場
    連作短編なんだけど、テイストが統一されてなくて、
    んでサーカス市場の背景が
    今ひとつ浮かび上がってないというか…

    魅力的な登場人物を活かしきれていないかなあ。
    星は二つ半。
  • 盗作の報酬
    出版社の編集者から、本一冊分まるごとの盗作を勧められた作家の話。編集者は何故、そのような話を自分に持ち込んだのかを解明していくミステリー小説といえるかもしれない作品。
  • 感染広告
    初めて読みました、著者の作品。
    書店で迷っていた時に、タイトルが目に飛び込んできて、購入。
    2010年の作品なので、バイラルとか少し前に広告業界で流行った言葉などに引き込まれて、グイグイ読めました。今だとソーシャルとか使われるのかな。。。
    こんな広告あったら怖いなっておもいつつも、ここまで人に影響を...続きを読む
  • 黄金幻魚
     著者は10年前『滅びのモノクローム』で江戸川乱歩賞受賞デビューを果たし、“釣りミステリー”のジャンルを確立させた。
     本作品でも、豪快オヤジ、グレかけた息子、謎の美女、フライフィッシィング、埋蔵金伝説など、エンタテイメント要素が詰まってます。冒険ヒューマン釣りミステリーとして楽しめました。
  • 滅びのモノクローム
    戦争中の狂気が古いフィルムによって現代に蘇る。特高という名の狂気、親子の悲しい関係。読み終わってためいきがでた。
  • 感染広告
    いや、まぁ面白かったですが、
    登場人物が限られてるし、ミステリとしては物足りないかも。

    トリックも限られてるしね。
  • 感染広告
    中々面白いけど、ネタというかトリック?がどこかで聞いた事の
    あるものの寄せ集めという感じで、いまひとつ激しく納得は、できない感じ。でもこの作者の本は、もう少し読んでみようと思う。
  • 黄金幻魚
    ある東北の港町が舞台で東京から別れた男を追って流れ着いた女川釣り師と地元の漁師親子の微妙な関係の話し。
  • 黄金幻魚
    02年の乱歩賞作家なんですね。今作はミステリ色は
    ほとんどなく、どちらかというと大人になりきれない
    大人の青春小説...という雰囲気です。中3の息子と
    本気で喧嘩をするような父親「優作」の一夏の
    青春...という感じの作品。
    漁師でありながらも、フライフィッシングを覚え、
    その師匠である謎の女性に恋...続きを読む
  • 滅びのモノクローム
    第48回江戸川乱歩賞。
    主人公である広告代理店勤務の男が、骨董市で偶然手に入れた16mmフィルム。しかしそれを取り返そうと何者かが陰で動いている。
    フィルムは、ある政治家にとって知られてはいけないものが写っていた。戦時中の“鬼畜狩り”だ。戦時中日本にいた外国人、混血児らは、敵国スパイとみなされ、日本...続きを読む
  • サーカス市場
    「奇妙な味」に惹かれて読んでみたが。。
    「奇妙な感じ」ではなくて残念。
    ミステリーでもないような。。??