大久保真紀の作品一覧
「大久保真紀」の「「『生きる』教育」で変わる未来」「現代の肖像 河合弘之」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
この本を読み、あらためて戦争がもたらしたものの惨たらしさ、残酷さを再認識させられた。戦争が終わっても平和になった、他者から危害を加えられる恐れがなくなったと言えなかった人が一定数いたのだ。
戦争から戻って来た元兵士が、戦場の過酷さに精神を病み、廃人となったり、生活が立ち行かなくなったりした話は、聞いたことはあったが、これほどまでに、周囲の家族に影響を与えていたとは、驚きと共に深い同情を禁じ得なかった。しかもその影響は孫にまでも及ぼすこともあるという。この何とも悲惨な状況に慄然とした。
このような状況を生む戦争、紛争を再び起こしてはいけないと思うし、他国で現在進行中のものも早く終わらせるべきだ。
また、国はトラウマの影響下で苦しんでいる人々を調査し、必要な援助をするべきだ。
今まで、顧みなかった分、早急に。
国民が等しく負う受忍義務や家庭内の問題で
済ましておく話ではないと思う。
Posted by ブクログ
毎年、8月には戦争に関する本を読むことにしている。
戦争中の過酷な体験によって、心に深い傷を負った元日本兵たち。
これまで大きく取り上げられることはなかったが、彼らのPTSDは、アルコール依存症やDV、虐待、性暴力、さらには自殺という形をとって、戦後の家庭の中に現れていたという。
そして、その影響は世代を超えて連鎖している。
戦後80年以上が経ち、実際に戦争を体験した世代は少なくなっている。しかし、元日本兵の父親から暴力を受けて育った子どもが親になり、今度は自分の子どもにも暴力を振るってしまう。現在問題となっているDVや虐待の背景に、戦争トラウマが隠れている場合もあるということを初めて知り、衝撃を受けた。
戦争トラウマに苦しんでいるのは元兵士だけではない。原爆や空襲の被害に遭った人たち、さらには海外で日本軍の捕虜となった人たちも、長年その傷を抱えて生きてきた。
彼らの中では、戦争はまだ終わっていない。