作品一覧

  • 子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち
    4.4
    初めて、被害者の少女とその家族の日常に迫った衝撃の書。日本で338万人が打ち、未だ打ち続けている「子宮頸がんワクチン」。それを接種した結果、少女たちに何が起こったのか――。第11回開高健ノンフィクション賞受賞作家が、今まで誰も踏み込まなかった6人の少女たちの日常を取材。想像もできないような、さまざまな症状に脅かされながら健気に闘い続ける娘と、その母の姿を追った。さらに産婦人科医師、治療する医師、厚生労働省などの証言も加え、「子宮頸がんワクチン」問題を多角的に検証。これは決して、「対岸の火事」ではない。
  • 8050問題 中高年ひきこもり、七つの家族の再生物語
    4.3
    ひきこもりという存在が社会に認識されるようになって約20年。事態は解決に向かうどころかさらに深刻化している。支援の手が届かなかったひきこもりは40代、50代になり、80代の親が彼らを抱え込むことになった。近年、にわかに社会問題化した「8050問題」。その当事者と家族に焦点を絞った先に見えてくるこの社会の有り様とは? 深き苦悩を見つめた希望と救いのノンフィクション。
  • 心の除染 原発推進派の実験都市・福島県伊達市
    4.3
    東日本大震災に伴う原発事故により、多量の放射性物質が降り注いだ福島県伊達市。当初、独自の方法で除染を進める「除染先進都市」として注目を集めた。しかし、行政や関わる有識者は、不安を抱える市民に対して、なぜか放射能汚染を過小評価し、安心・安全を植え付けるような対応に終始した…。著者の故郷で、子どもの未来のために闘う人々を9年かけて克明に追った意地のノンフィクション。
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち
    4.2
    心の傷と闘う子どもたちの現実と、再生への希望。“お化けの声”が聞こえてくる美由。「カーテンのお部屋」に何時間も引きこもる雅人。家族を知らず、周囲はすべて敵だった拓海。どんなに傷ついても、実母のもとに帰りたいと願う明日香。「子どもを殺してしまうかもしれない」と虐待の連鎖に苦しむ沙織。そして、彼らに寄り添い、再生へと導く医師や里親たち。家族とは何か!? 生きるとは何か!? 人間の可能性を見つめた感動の記録。
  • 県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校
    4.1
    1巻913円 (税込)
    小学校・中学校では「うまくいかなかった」子どもたち――そんな彼らのために設立された"やりなおしの高校"(再チャレンジができる学校)で繰り広げられた教師と生徒の葛藤、魂のぶつかりあい……。日本に本当に必要なのは進学校じゃない。苦しい生徒に寄り添い続ける、こんな学校だ!目次 1章 ひどい学校2章 貧乏神と熱血漢3章 改革前夜4章 すべては生徒のために5章 再チャレンジ・スクール6章 卒業後の居場所
  • シングルマザー、その後
    4.0
    雇い止めや学校の一斉休校、家庭内トラブルの増加。 コロナ禍で一層、シングルマザーの生活困難が深刻になっている。 「早く子育てから解放され、自分の人生を謳歌したい」。 だが、将来を夢見て耐え忍ぶ彼女たちを待つのは、一層苛酷な現実だった……。 子どもを何とか自立させたものの、雇用や社会保障から見放された双肩には老親の介護がのしかかる。 調停マニアの前夫と戦う女性やセックスワーカーなど、国から見放された女性たちの痛切な叫びに耳を傾け、制度の不作為を告発するルポルタージュ。
  • 「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか
    4.0
    福島第一原発から50キロ離れた伊達市には、風にのって多量の放射性物質が降り注いだ。避難できる家と避難できない家の格差を生む政策で、分断される市民の心。先進的に取り組むはずの除染事業は失速。行政は「心の除染」を強調するようになる。不安の中、子どもたちを守るため立ち上がる市民たち、引き裂かれた地域社会を修復するため奔走する若き市議会議員……。「誕生日を知らない女の子」で開高健ノンフィクション賞を受賞した著者が、放射能汚染に揺れる故郷・福島県伊達市の実態と、そこに生きる人々を描くヒューマン・ドキュメント!
  • PTA不要論(新潮新書)
    3.7
    会員数約1000万人を誇るPTA。だがそれは「卒業してよかったと心から思える」組織だった……役員が決まるまで帰れない恐怖の保護者会。パート賃金以下のベルマーク活動。問答無用、平日昼間にかけられる招集。学校から検閲される広報紙作成。時代錯誤、理不尽のオンパレードだ。いつ、どこで始まり、なぜ続いているのか、そもそも何のためにあるのか――謎の日本最大規模組織・PTAの存在を根本的に問い直す。
  • 8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語
    3.6
    「8050問題」とは、80代の親が50代のひきこもりの子を抱えている家庭、そしてそこから派生する問題を指す。1990年代後半から顕在化してきた若者のひきこもり問題が、解決せぬまま長期化。親が高齢者になるとともに当事者が中高年に達し、今、深刻な社会問題として浮上してきている。本書では「8050問題」の根源には「家族の機能不全」があると捉え、当事者や家族、支援者に密着取材。その現状や心理をリアルに描写する。彼らはどこでつまずき、何によって光を見出したのか。その格闘の姿を伝える、希望と救いのノンフィクション。<山田ルイ53世さん(漫才師「髭男爵」、6年間ひきこもり)激賞!>本書で描かれるのは、7つの家族の物語。皆一様に、「普通」から滑落した人々だ。そこからの再生、「ルネッサンス」の物語でもあるが、その歩みはあまりに弱々しく、輝かしいものではない。しかし、長い間「社会と関係ない人間」だった筆者には、痛いほどわかる。踏み出した一歩の偉大さも、それが半ば奇跡だということも。彼らを知れば、「8050問題」はすべての家族に起こりえるリアルな「将来」の1つであり、にもかかわらず差し伸べられる手の少なさに愕然とする。かつて「当事者」だったことを盾にとり、不謹慎な物言いをお許しいただこう。本書は「面白い読み物」。絶妙な距離感で取材対象と接し続けた著者が、丁寧かつ情熱的に書き上げた一冊……「ひきこもって」一息に読み終えることをお勧めする。(本書オビに掲載の言葉)
  • 同い年事典―1900~2008―
    3.3
    えっ、この人たちが同年齢!? これは運命の悪戯か? 昭和天皇とディズニー(1901年)、太宰治と松本清張と大岡昇平(1909年)、麻生太郎とブルース・リーとたこ八郎(1940年)、鳩山由紀夫と泉ピン子とA・シュワルツェネッガー(1947年)、ビル・ゲイツと麻原彰晃と郷ひろみ(1955年)、小室哲哉と桜田淳子とM・ジャクソン(1958年)、オバマ大統領とコマネチと林眞須美(1961年)……誕生年ごとに5171人を収録。読むほどに新発見があり、会話が一層盛り上がる本邦初のオモシロ人物事典。

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  • 母と娘。それでも生きることにした(集英社インターナショナル)
    3.0
    「死ぬなら、今だよ!」 母はアクセルを思いっきり踏み込んだ・・・・・・。ネグレクト、肉親からの性虐待、虐待の連鎖、失明の恐れ・・・・・・生きていることが不思議なほどの過酷な現実。母は、20代で死のうと思っていた。娘は、「2年後に死のう」と決めた。愛し合いながらも、交わらない瞳と瞳。それでも母と娘は、生きることを選んだ。サヘル・ローズさん推薦! 開高健ノンフィクション賞受賞作『誕生日を知らない女の子』から12年、運命の母娘を追いかけた衝撃のノンフィクション!
  • 恋よ、ふたたび! 55歳・バツ2女のガチンコ婚活記
    -
    1巻110円 (税込)
    二人の子供を生き甲斐に、女手一つで来たけれど、やっぱり寂しい時もある。自分の殻を脱ぎ捨てて、不安も羞恥も乗り越えて、咲かせてみたいわ愛の花。だけど恋って難しい。私は臆病者だから――。

ユーザーレビュー

  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

    Posted by ブクログ

    虐待を受けた子供達のその後がテーマということで気になり、読んでみました。
    私自身祖父から中学1年生まで虐待を受けて育ち、未だに祖父の残影と戦いながら生きています。

    本書を読んで1番最初に抱いた感想は、自分はまだマシな環境にいたんだなぁでした。自分自身がここまでの環境にいたらと思うととてもじゃないですが耐えられないだろうと。それと同時に、私自身の生きてきた境遇も誰かからしたら耐えられないものなのだろうと感じました。
    虐待を受けると自分が受けてきた理不尽を理不尽だと思えない。だから全て諦めて受け入れてしまう。殴られるのも嫌なことを言われて苦しい思いをするのも、生まれてきてしまった自分が悪いのだか

    0
    2025年07月13日
  • 県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校

    Posted by ブクログ

     高等学校の課題の変遷が、自分が今の職場で感じている課題とマッチして納得できた。高等学校と自分の職場は違うから、この本の方法をそのまま取り入れることはできないが、エッセンスは取り入れられる。ぜひ、活用したい。

    0
    2024年07月14日
  • 誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

    Posted by ブクログ

    わかってる、と思って
    ました。

    いいえ、とんでもない。

    虐待の後遺症の猛威に
    頁を捲れば捲るほどに
    胸をつぶされます。

    虐待は子どもたちから
    何を奪うのか。

    社会性をはじめそれは
    もうあらゆるものを、

    明るい未来や、ときに
    生命までをも奪うのが
    虐待。

    何もわかってなかった。

    これほど人間の根幹を
    歪めてしまうんですね
    ・・・

    ブレーカーを落として
    感情のスイッチを切り、

    アザだらけの幼い体を
    震わせてる子どもが、

    今この時もきっと何処
    にいます。

    私に出来ることは何か。
    自問せずにいられない
    です。

    0
    2024年02月16日
  • 心の除染 原発推進派の実験都市・福島県伊達市

    Posted by ブクログ

    除染先進都市としての伊達市の真相に迫るノンフィクション。
    伊達市は独自の基準で、除染基準を作り、住民の分断をうみ、そこに住む人たちのビッグデータを無断で使用したことに衝撃をうけた。この本を読むまでこのこと知らなかったし、なによりこんな衝撃的なことを、この本以外に言及している本や情報が見当たらないことが不思議でならない。

    0
    2023年09月12日
  • 8050問題 中高年ひきこもり、七つの家族の再生物語

    Posted by ブクログ

    色々な家族がいるなぁ…と知れて興味深かったですねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    中年のひきこもりを抱えている家庭の共通項? と言えば親が金持ちなことですな…だからこそ、引きこもり一人抱えてもそんなに家計には響かないし、まあ、余裕があるってことですなぁ…。

    しかし、金稼げて社会的な地位も高い親だからこそ、子供を自由自在にしたくなるのか、ああしろこうしろと口やかましく言うみたいですね…放置、ということができないんですな…。

    それで子供は親の言いなりになって…しかし、心の中では反発心もあって…中年になっても家族の問題で頭を抱えている人らがたくさん居るようですな…。

    まあ、そんなア

    0
    2022年09月17日

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