作品一覧

  • 小泉純一郎 ポピュリズムの研究―その戦略と手法
    3.5
    1巻1,496円 (税込)
    小泉政権は、なぜ国民に支持され続けたのか。政治を「感情化」「人間化」「単純化」して大衆に訴えてきたポピュリストとしての戦略と手法を、政治学者の眼から評価・分析する。
  • ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か
    3.7
    1巻880円 (税込)
    リチャード・ニクソンは一九六九年からの激動の五年半、アメリカ大統領として国際政治の表舞台に立っていた。現在、彼の名は「ウォーターゲート事件」とともに記憶されているが、その任期中は、側近ヘンリー・キッシンジャーとともに、ソ連との関係修復、米中和解、ヴェトナム戦争終結という、冷戦期における外交上の大きな成果を挙げている。二人が構築した、現実主義に基づく外交戦略とは何だったのか、その真髄に迫る。
  • 日本とフランス 「官僚国家」の戦後史
    -
    1巻1,221円 (税込)
    日本とフランスは先進国の中でも、左右のイデオロギー対立が極めて長く続いたという共通性を持つ。また共に強固な「官僚国家」であり、エリート主導によって経済成長を達成した点も同じだ。本書は、両国の政治過程とイデオロギー対立の変遷をパラレルに追いながら、グローバリズムの隆盛と左派の没落、エリート主義と大衆主義の相克といった戦後の政治潮流を考察する。二つの「官僚国家」の70年の軌跡から民主制の未来を見据える試み。
  • 平成政治史 ──政界再編とポスト冷戦型社会運動
    3.7
    1巻990円 (税込)
    冷戦の終焉とともに始まった平成政治。選挙制度改革による政権交代の実現と、自民党一党優位制打破が期待されたが、細川・村山政権や民主党政権に国民が失望する一方で、危機に立たされた自民党は自公連立、小泉改革、安倍政治によって政権の盤石化に成功した。なぜこのような結果になったのか。各政党の動きとその時々の内外の政治課題を巧みに織り交ぜて解説しつつ、SEALDsや脱原発運動、在特会など新しい社会運動の動向にも注目。激動の三〇年を俯瞰する政治史決定版。

ユーザーレビュー

  • 平成政治史 ──政界再編とポスト冷戦型社会運動

    Posted by ブクログ

    「平成政治史 政界再編とポスト冷戦型社会運動 大嶽秀夫 2020年 ちくま新書 1100円」前半精読後半卒読。自分が生きた30年の日本の自民党と他の政党の戦い、市民や右翼左翼・ネット民が起こした社会運動などなど後半は自分が見てきた社会をわかりやすくまとまっていて、今後のベースになる1冊。

    0
    2021年10月31日
  • ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か

    Posted by ブクログ

    [特異な二人三脚]米中接近、米ソ間のデタント(緊張緩和)、そしてベトナムからの「名誉ある撤退」をはじめとして、アメリカの外交において特筆すべき役割を果たしたニクソン大統領とキッシンジャー大統領補佐官。「リアリズム」と評される二人の外交政策の背後に控えていた理想主義・ナショナリズムにスポットを当てながら、なぜこの二人が特筆に値すべきかを論評した作品です。著者は、戦後日本政治に関する著作を多く残されている大嶽秀夫。


    ニクソンとキッシンジャーというと、地政学に重きを置いた現実主義の外交を展開したと評されますが、本書ではそこからさらに突っ込んで、その現実主義を成り立たせるための柱として機能した2人

    0
    2015年10月07日
  • ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か

    Posted by ブクログ

    ウォーターゲート事件の印象が強いニクソンだが,本書では彼が主導した三つの
    外交成果(対ソ緊張緩和,対中接近,ベトナムからの名誉ある撤退)に絞って,
    その世界史的意義を論じていく。タイトルに反してキッシンジャーはかなり脇役。副題の方が内容をよく表している。
    反共の闘士として頭角を現しながら,中道政策を掲げて「普通のアメリカ人」
    (=サイレントマジョリティ)の支持を調達,イデオロギーを排して地政学とパ
    ワーバランスに基づく外交を繰り広げたニクソン政権。その現実主義的な政治姿
    勢が,実は多分に理想主義的な使命感に裏打ちされていたことまで踏み込んで考
    察している。もちろんニクソン・キッシンジャー外交が

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    2014年04月08日
  • ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か

    Posted by ブクログ

    ニクソン政権における外交政策を
    米ソ、米中、米越戦争を題材に読み解く一冊。
    米ソ中の大国間における外交取引を
    それぞれの立場を細かくフォローしつつ説明しており、
    複雑さを感じさせつつも分かりやすく解説する。
    外交の難しさや各国の内政事情把握の困難さがよく伝わる。
    また、時折示されるドゴールの影響、対比も面白い。

    0
    2014年02月22日
  • ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か

    Posted by ブクログ

     ニクソンが構想し、キッシンジャーが理論化した、バランスオブパワーを基軸とする現実主義外交。ソ連とのデタント、中国との国交樹立、ベトナム戦争からの名誉ある撤退がテーマとして取り上げられている。
     そこでは、冷徹な計算、国益の追求から、イデオロギーが反する国家とも手を結ぶ、国民の支持を確保しつつ、兵を撤退させるといった離れ業があった。
     ただ印象的だったのは、最後の方で筆者が指摘している、ニクソンらが有していた発想。すなわち国家の名誉、や国家の自尊心というものだ。それは、時に商人的狡猾さを拒否するような、ある種理想主義的な発想に結びつく。それに対し、日本やドイツははるかに、功利主義、現実主義的な

    0
    2014年02月18日

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