岩井恭平の作品一覧
「岩井恭平」の「サマーウォーズ」「消閑の挑戦者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岩井恭平」の「サマーウォーズ」「消閑の挑戦者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
2002年『消閑の挑戦者 パーフェクト・キング』(イラスト:四季童子)でデビュー、同作で第6回角川学園小説大賞優秀賞を受賞。『ムシウタ』(イラスト:るろお)がTV化された。『ムシウタbug』(イラスト:るろお)、『サイハテの救世主』(イラスト:Bou)などの作品を手がける。また、『Oz-オズ-』(作画:刻夜セイゴ)などの漫画原作も手がける。
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Posted by ブクログ
異界と化した東京へ進入する非合法のレイダーである少年少女の物語。超高難度ダンジョン探索型ボーイミーツガールの今作は敵である救務庁への潜入というケタ外れに難易度の高いミッションが主となっている。相変わらず危機的状況を描くのが非常に上手い。今作のピンチの骨子はひた隠しにしていた身元の発覚と、別行動による孤立無援で、文字通り絶望的である。また舞台がクリティカル・エリアではない現実世界だからこその行動制限や能力の限界などもあり、かろうじてしがみついていた日常が崩れる恐怖があった。非日常の恐怖を描いた前作とは対になっているのが良い。サブタイの人類の敵vs人類の敵というのもかなり示唆的で、さらわれた人を助けるはずの少年たちが、国家や一般市民からも犯罪者扱いされ、文字通りの人類の敵になるというのは皮肉である。全世界を敵に回すというのは決してレトリックではない。そんな混乱の中離れ離れになる少年少女。新たに救務庁へと就任した少女と、想い人の妹へ秘密を明かし、小屋へと隠遁した少年。そんな二人がまた相まみえるのはクリティカル・エリアという地獄なのだろう。パートナーが敵対的立場に回るというのは王道ではあるが、そこに行くまでの展開が非常に理にかなっているのが良かった。現実での立場を活かしてのプロパガンダというのは面白い。またささやかではあるが、少女の協力者という伏線を活かしたタイミングが非常に素晴らしかった。ここまで物語で読ませるラノベはなかなか無い。この展開で続刊が出ないかもしれないというのはもったいなさすぎる……。
Posted by ブクログ
エネミー・オブ・マンカインド編の後編。ステルス&エスケープを中心に練りこまれたアクション、常に死と隣り合わせの緊迫感は後編でも変わらず。相変わらず絶望的なシチューエーション作りが上手く、主人公たちを容赦なく危機的状況へと追い込む手腕は見事である。EOMと戦うためのショットの本数という視覚化された絶望に加え、作品内でのパワーバランスを一切崩していないため打開策が想像しにくい。前回の伏線回収もスムーズで、謎の敵「ツイスター」の正体や、素人レイダーのキムラが名前を名乗らなかった理由もすんなりと腑に落ちた。また、クリティカルエリアからの帰還後に悪夢に悩まされるといった戦争神経症の症状が出るという描写が素晴らしい。主人公はあくまで高校生に過ぎないという現実感がある。ファミレスでの日常に戻るためのクールダウン等も含めて、こういう戦闘外の細部の描写にこだわることで、非日常性のリアリティレベルの整合を保っていると言えよう。救務庁内への協力者の必要性の示唆(兄が協力者に?)や兄についた恋人がいるという嘘(彼方がその役割に?)など、次作への伏線も多いため次が非常に楽しみである。