作品一覧

  • 襲名犯
    3.4
    1巻792円 (税込)
    関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。ルイス・キャロルの詩に関連して、ネットの住人から「ブージャム」と英雄視された犯人は、6人を殺害した後、死刑が執行された。事件から14年後。突如として同じ手口の犯行が始まった。小指を切り取られた女性の惨殺体。「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。かつての被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる…。
  • レミングスの夏
    3.0
    1巻858円 (税込)
    「レミングは自殺しない。集団で移動して、海や川を渡るんだ。必死で……新天地に向かうために」。計画の先に辿り着く。必ず、全員で――。誰の心にもある、中学時代の甘く、苦く、切ない思い出。江戸川乱歩賞受賞作家が、読む者の心の奥を揺さぶる。映画化もされた青春群像劇。ミステリアスな事件の結末とは?
  • たったひとつの冴えない復讐
    値引きあり
    3.9
    1巻1,424円 (税込)
    復讐するのも、復讐されるのも、僕にしかできない――。 『襲名犯』で第59回江戸川乱歩賞を受賞し鮮烈デビューを果たした竹吉優輔、8年ぶりの新作! 私立恵堂学園に通う和泉七生は、2年生から特進クラスに編入を果たした。友人もでき、新しいクラスでもつつましく学園生活を送っていたが、ある日黒板に謎のQRコードが現れる。読み込むと、「ギン」という謎の人物による、櫛屋すみれへの過去のいじめを告発するという脅迫動画が映し出された。 告発までの期間は約1か月。だが、同時にいじめに関するクイズも出題される。 唯一の部外者である七生は探偵役を任命されるが、自分の過去の罪の意識から、復讐と贖罪の間でさまよい始める―― デビュー作『襲名犯』で不条理と再生を描いた乱歩賞作家の復活長編!

ユーザーレビュー

  • たったひとつの冴えない復讐

    Posted by ブクログ

    デスゲーム的な雰囲気で始まる長期スパンの謎解き。重いばっかりかと思いきや青春っぽい空気もあり、なかなか面白かった。女子と男子のスタンスの違い、みたいなのが垣間見えるところも好き。

    0
    2025年04月30日
  • 襲名犯

    Posted by ブクログ

    単行本を読んだが、文庫版で再読。デビュー作にして、江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリー。文庫化にあたり、加筆・修正されているようだ。単行本では、江戸川乱歩賞選考委員の作家センセイによる失礼なほどの酷評が掲載されていたが、文庫版ではカットされている。

    日本人の作家が、これ程のレベルで猟奇連続殺人事件とコピーキャットを描いた作品は少ないのではないだろうか。最後に明かされ真犯人と真犯人の歪んだ心…罪と犯罪の狭間で悩む若者…

    文章的に拙い部分はあるが、アイディアとストーリーは申し分無く、最後までハラハラしながら読み終えた。文章などは、これから磨けば良い。努力して身に付かないのは、着想と創造力だ。この作

    0
    2015年08月24日
  • たったひとつの冴えない復讐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何やら後ろ暗い過去を抱えているらしき、厨ニ臭漂う主人公。

    クラス内いじめ×デスゲームっぽさ×黒幕考察という、ここ数年の流行りを寄せ集めたような展開に、正直序盤は「う~ん…」と思ったが、最後まで読み切って本当に良かった。

    どれだけ多くの悪意を向けられても、周りの全てが敵に思えても、たったひとり自分を認めて絶対的な味方になってくれる存在がいるだけで、人はこんなにも救われるんだという事を「王様ランキング」ぶりに教えて貰った気がする。

    大人が完全なる無力じゃ無い所もいい。

    着地点も読後感も良かったと思う。

    0
    2025年01月23日
  • 襲名犯

    Posted by ブクログ

    推理を楽しむというより、狂気を存分に楽しむエンタメ小説。読みやすいストーリーで、深く考えずに読める良作でした。

    0
    2024年12月07日
  • たったひとつの冴えない復讐

    Posted by ブクログ

    テンポ良いストーリー展開でした。
    お話の中盤は悲しい気持ちになりましたが、
    読み終えると温かい気持ちになりました。

    0
    2024年10月05日

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